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『逆転裁判』異議あり!法廷の定型文を押さえてオンライン傍聴にチャレンジ【ゲームで英語漬け#81】

アメリカの時事を知るなら、裁判を直接見てみましょう。

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『逆転裁判』の海外版は舞台がアメリカとなっており、真宵の好物も、みそラーメンからバーガーになるなど様々な小ネタが向こうに合わせてローカライズされています。初代の第2話では舞台となる場所に「Gatewater Hotel」なるものがあるのですが、この事件の鍵となるのが「盗聴」です。ゲートウォーターに盗聴とくれば、アメリカ人なら誰もが知っている「ウォーターゲート事件」が由来ですね。ベルボーイがサブタイトルをつけるまでもなく、サスペンスの香りが漂ってきます。

練習問題の解答

『逆転裁判』裁判で「有罪か無罪か」を考えてはいけない?Not GuiltyとInnocentの間【ゲームで英語漬け#80】

問:
We never really know if our clients are guilty or innocent.
All we can do is believe in them.

解答例:
私たちには依頼人が無実かどうか、本当のところは分からない。
私たちにできるのは、依頼人を信じることだけよ。


日本では原則録画録音が禁止されているので、裁判におけるやりとりはフィクション作品でしか見たことがない人が大半でしょう。現実では事前に検察側、弁護側で互いに証拠を開示する仕組みがあるので、証拠の隠し球を投げ合ってヒートアップする法定バトルというのはほぼありません。被告や証人が激高して暴れることも極稀にあるものの、基本的には争点を巡って淡々と確認と議論を進めていきます。

アメリカでは裁判の様子は映像で公開が可能となっており、重大事件の裁判はニュースによる生中継も行われます。大半は動画サイトに掲載され、日本ではめったに見られない法廷内の様子が誰でも閲覧できます。『逆転裁判』では大分オーバーな表現になっているものの、証言と証拠に基づく審理の流れはほとんどそのままですので、本作で英語のやりとりを知っていれば、日本でも報じられるような事件の真相を自分で直接目にできるでしょう。

The Judge:

Court is now in session for the trial of Ms. Maya Fey.

Edgeworth:

The prosecution is ready, Your Honor.

Phoenix:

The defense is ready, Your Honor.

The Judge:

Mr. Edgeworth, Please give the court your opening statement.

裁判長:
ただいまより、裁判所は綾里真宵の法廷を開廷します。

御剣:
検察側、準備完了しています。

成歩堂:
弁護側、準備完了しています。

裁判長:
御剣検事、冒頭陳述を行ってください。

裁判は判事の宣言によって進行するため、形式に則ったやりとりが随所に見られます。ここで注目したいのがキャピタライズのある「Court」と「Your Honor」。単語「court」は裁判所と法廷の意味がありますが、この後には大文字でない「The court」も出てきます。キャピタライズのある方は「District Court」、固有名詞としての地方裁判所を略したもので、ここには「The」の冠詞はつきません。場所の性質上、一般名詞の裁判所や法廷を指す「court」と非常に近いところで使われるので混同しがちですが、冠詞と大文字の違いで区別しましょう。

「Your Honor」は名誉職である判事に対する敬称です。王族に対する「Your Majesty」「Your Highness」と同様、文字に起こした場合は必ずキャピタライズされます。

Edgeworth:

The prosecution calls the chief officer at the scene, Detective Gumshoe!

Witness, please state your name and profession to the court.

御剣:
検察は現場の担当者を召喚する。糸鋸警部!
証人、名前と職業を。

Edgeworth:

You immediately arrested Ms. Maya Fey, who was found at the scene, correct?

Can you tell me why?

Gumshoe:

Yes, sir! I had hard evidence she did it, sir!

The Judge:

Please testify to the court about this “hard evidence.”

御剣:
現場にいた綾里真宵をその場で逮捕した、そうだな?
(中略)その理由は?

糸鋸:
はっ!彼女の仕業だという確たる証拠があったからッス!

裁判長:
ではその「確たる証拠」について証言してください。

Edgeworth:

Your Honor, I submit this report to the court.

The Judge:

U-understand. The court accepts the evidence.

御剣:
裁判長、この報告書を証拠として提出する。

裁判長:
わ、分かりました。証拠を受理します。

アメリカの裁判においては証拠と証言がとにかく重要視されますが、これは陪審員が法廷に提出されたもののみを以て審議するためです。嘘の証言を防ぐため、証人は証言の前に宣誓を行います。

I swear by Almighty God that the evidence I shall give to the court and jury shall be the truth, the whole truth, and nothing but truth.

聖書、あるいは自身の信仰するものに手を置き、証言が真実のみであることを神に誓います。神の名の下で嘘をつくことは後ろめたい行為ですから、偽証をさせないためにも重要な手続きです。

The Judge:

Very well, you may begin your cross-examination!

裁判長:
よろしい、それでは反対尋問を始めてください。

検察側の尋問が終わったら、弁護側による「Cross-examination(反対尋問)」が行われます。検察の説明に間違いがないか、やむを得ぬ事情や情状酌量の余地はないか、被告側の立場から疑義を突きつけていきます。

Edgeworth:

Objection! Your Honor, this is irrelevant!

The Judge:

Objection overruled. The witness will answer the question.

御剣:
異議あり!裁判長、本件とは無関係だ!

裁判長:
異議を却下します。証人は質問に答えてください。

証言の信憑性を下げるために、証人の悪い面を法廷で引き出すのは検察側も弁護側も常套手段です。逆に異議を認める場合は“Objection sustained.”です。

The Judge:

The court acknowledged the defense's argument.

I expect the prosecution and defense to look into this matter fully!

Am I understood?

Edgeworth:

Yes... *gasp* Yes,Your Honor.

The Judge:

That is all today for the trial of Maya Fey.

Court is adjourned!

裁判長:
弁護側の主張を認めます。検察側、弁護側、双方ともにこの件の十分な調査を行うように!
よろしいですかな?

御剣:
ぐぅ…はい、裁判長。

裁判長:
以上で本日の綾里真宵の法廷を終了とする。
これにて閉廷!

検察側の有罪立証と、弁護側の反対尋問を繰り返しながら裁判は進められ、最終的には陪審員、日本では裁判員と裁判官の判断で評決をします。立証が完璧であればいいのですが、実際には疑義が払拭されない状況で審議に入ることも少なくありません。そのため、心証の善し悪しで陪審員が味方になるか、敵になるかがとても重要なのです。

実践:実際の裁判の映像を見てみましょう。

こちらの映像はBLM運動の発端となったジョージ・フロイド氏の殺害事件の公判です。2:20:00頃より法廷内の中継が始まります。「Testify」「Cross-Examination」「Your Honor」など、今回紹介した言葉がたくさん聞こえてくるので、何について話しているのか大まかに推測してみましょう。

おまけ

《Skollfang》
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