最新作『グランツーリスモ7』は、次世代の"ドライビングシミュレーター"と原点回帰の"カーライフ"が共存した一本【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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最新作『グランツーリスモ7』は、次世代の"ドライビングシミュレーター"と原点回帰の"カーライフ"が共存した一本【プレイレポ】

25周年記念作品、『グランツーリスモ7』登場。現実と変わらない世界で車を走らせる楽しさを感じよう。

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最新作『グランツーリスモ7』は、次世代の
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ソニー・インタラクティブエンタテインメントは3月4日に、PS4及びPS5向けに『グランツーリスモ7(GT7)』を発売予定です。

本作はグランツーリスモ25周年の作品であり、前作の『グランツーリスモSPORT(以下SPORT)』からは約4年半、ナンバリングとしては実に約9年ぶりの登場。レースファンにとって待ちに待った最新作であり、期待している人も多いことでしょう。

そこで今回は発売から一足先に、『GT7』の魅力を皆様にお届け!そこには新たな「ドライビングシミュレーター」としてのリアリティと、車好きへの「カーライフ」を堪能できる世界が広がっていました。

◆"車を走らせる"楽しさを徹底

さて、ゲームを起動すると最初に出て来るのはタイトル画面…ではなく、設定画面。ここで画面の設定等を行います。その後に操作設定と難易度設定。本作では操作に関して、細かなアシストが設定できます。

初めてレースゲーに触れてみる、もしくはレースゲーは少し苦手…という人であればハンドルやブレーキ操作全てにアシストを付けることも出来ますし、「走るラインだけ教えて欲しい」といった細かいリクエストにも対応。さらにブレーキポイントを教えてくれる設定もあり、初見コースでも安定して走りやすくなっています。

設定が終わった後は「早速、車を走らせよう!」というわけで、「ミュージックラリー」モードへ遷移します。こちらは特定のコースを特定のマシンで、音楽に合わせて走るモード。音楽のビートの度にタイムが減少していき、タイムが0になるか音楽が終わるまで、少しでも長く走れるよう距離を競います。走った距離に応じて、トロフィーも入手可能。

最初ということで、アルザスコースを名車「356 Speedster '56」で走行開始!マシンパワーも大きくないので初心者でも気軽に、車を走らせる楽しさを体験出来ます。それと同時に目を見張るのは、コースの鮮麗さ!

筆者はPS4でプレイしましたが、前作『SPORT』より道路の描写、背景の鮮明さがパワーアップしていると感じました。もう実写に寸分変わらない感覚でコースを駆け抜ける快感は、自宅にいながら走っている空気が身体にフィードバックする様な錯覚すら覚えます。

そんな「ミュージックラリー」を堪能すれば、いよいよ『グランツーリスモ7』本編である「ワールドマップ」がプレイ可能に。ここから本当の旅が始まります。

◆"初めまして"のワールドマップ

さて、本作の「ワールドマップ」の話をする前に、前作『SPORT』の話をします。『SPORT』はe-Sportsを強く意識した作品であり、自分一人で遊ぶというよりは誰かと競い合い、コースをひたすらに走り込むという、レース上でしのぎを削るという様な面を強く押し出していました。

そんな“勝負の世界”は魅力的ではあるものの、初心者にとっては何をすべきなのか、分かりにくかったかもしれません。特に早い段階から強力なマシンに乗れてしまう為、その速度や操作に追いつけず、レースの醍醐味を味わえないまま辞めてしまうということも発生していました。

しかし、『グランツーリスモ7』は違います。

ワールドマップに入ると、同シリーズではある意味お馴染みである「ユーズドカー」で最初の相棒になる車を購入した後、「ワールドマップ」の重要拠点である「カフェ」に行くことになります。

「カフェ」ではメニューブックというものが渡されます。ここに“次の目標”が設定されており、この目標を達成すると拠点が増えたり、遊べるコースが増えたり、お金やパーツ、車を手に入れられるチケット等が手に入るのです。明確に何をすべきかが示されているため、初心者であっても迷うことはないでしょう。

またメニューブックには、「特定の日本のコンパクト車を3つ集めて欲しい」といったミッションなども。クリアすると、その車のノウハウや歴史などを教えてくれるため、知識も深まります。

さらに、車を集めるミッションは特定のレースを3位以内でクリアすれば必ず入手出来るという、親切設計。必死にお金を貯めて、自分で買う必要がないのです。レースの難易度は初期段階で3段階で設定可能。難易度による賞金の上下はなく、自分の実力に合わせて選んでいきましょう。

相手の車に当たらないでゴールすると「クリーンレースボーナス」として賞金が1.5倍になるので、上手く走れる人には相応の恩恵もあります。

ある程度「カフェ」のメニューブックをクリアすると、車のチューンも可能に!しかし、本作は最初から強力なパーツやチューニングはできず、ゲーム進行に応じて上昇する「コレクターズレベル」に準じて、できることが広がっていきます。

これにより、最初から強力なパワーに振り回されて事故ってしまうようなケースが無くなりました。少しずつ、でも確実に車が早くなっていく感覚がじっくり理解できるようになっています。これはレースゲームに慣れていない人にとって、非常に良い設定だなと筆者は思いました。

ゲームの基本的な流れは、これまで紹介した通りです。メニューブックのミッションをクリアして新しいコースやモードを解放し、マシンをチューンして次に進む。この流れを繰り返すだけで、どんどん車もモードも増えていきますし、車自体のパワーも上がっていきます。

なお、本作は「カフェ」を進めないと他のユーザーと対戦する「スポーツ」や「マルチプレイ」も解禁されません。そしてレースの中には、自身の実力を証明してくれる「ライセンス」の取得が必要になるものも。

課題をこなしていけば、自然と車を走らせる技術が上手くなる様に設計されており、最低限の実力を得てから対戦に挑むという導線がしっかりと整備されているのも非常に好印象でした。『グランツーリスモ7』は車を走らせる楽しさが、改めて誰にでも体験できるよう丁寧に作られています。

◆これぞ、25年を積み重ねた"ドライビングシミュレーター"

さて、レースゲームとして肝心なレースの部分ですが、これもまた非常に良く作られています。敵車の挙動はレースごとどころか1周ごとに異なっており、自身の走り方やライン取り一つでレース展開は大きく変化。名前付きのライバル達はそれぞれが意思を持っているかのような走りで迫ってきます。

さらに、過去の膨大な観測データから大気や水蒸気の動きまでもシミュレーション。リアルな天候変化や路面温度、気温や気圧の再現、それらによる空力やスリップストリームの効き具合すらも変わっていきます。

加えて雨天時には、コースの場所や車の通過によって水の溜まりまで刻々と変化します。その為、1周前に有効だったライン取りが、次の周ではスピンしやすくなっているなんてケースも…!

同じコースを同じ車が走っても、同じレースになるとは限らない。本作は1レース1レースが全てオンリーワンであり、その時にしか体験出来ない貴重な時間を味わえるのです。

そして忘れてはいけないのが、車をただ眺めるという楽しみ方。もちろん、その方向でも『グランツーリスモ7』は大きくパワーアップしています。収録されている420車種以上から選べる車を外から、そして内装までじっくり観察できるのは、車好きにとって至福の機能と言えるでしょう。

さらに「スケープスムービー」ではあらゆる実写の世界で、獲得した車が走る光景を堪能できます。これが本当に凄い!光明の明暗がリアルタイムに変化していく光景は、もう“ゲーム”とは呼べないクオリティ。ただ眺めるだけでも楽しい時間が過ごせること間違いなしです。

そして前作から引き継がれた「スケープス」。このモードは世界中の場所に自分が選んだ好きな車を配置し、様々な写真が撮影できます。本作では発売段階で、2,500箇所以上のスポットで撮影できるようになりました。

しかもただ撮影するだけではなく、何処にピントを合わせるのか、エフェクトをかけるのか、光源を調整するのかといった細かな設定にまで対応。自分の好きな車を好きな場所で、好きな色合いで撮影すれば、それは世界に1枚だけしかない、大切な写真になること間違いなし。

リバリーエディターで、車の外装をとことん変えられるようにもなりました。本作に協賛している会社のロゴも用意されており、それらを適当に貼り付けるだけでも、車が格好良く仕上がります。他のプレイヤーが公開したリバリーを使わせてもらうことも可能。この様に、車を見る楽しみに関しても隙がありません。

◆25年分の"車を愛する人たちへ"のアンサー

リアルドライブシミュレーターの先駆けとして、常に先頭を走り続けてきた『グランツーリスモ』シリーズ。その25周年として世に放たれる『グランツーリスモ7』は、車を愛する人たちが「車という存在をどの様に楽しんで貰えるか」という想いに徹底的に寄り添った、非常に熱量の高い作品であると筆者は感じました。

車を走らせることが大好きな人も、眺めることが大好きな人も。そして、車自体には興味がある人まで。そういった全ての人に、本作をプレイして欲しいと思います。このゲームには、"車の喜びの全て"が詰まっていますよ。


《げーまー哲》
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