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カードで村づくり!高評価ローグライトサバイバル建築シム『Stacklands』の魅力に迫る【デジボで遊ぼ!】

今回はカードを使った村づくりという、一風変わったジャンルのローグライトサバイバル建築シム『Stacklands』をお届けします

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デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回はカードを使った村づくりという、一風変わったジャンルのローグライトサバイバル建築シム『Stacklands』をお届けします。

本作はSokpop Collectiveによって、2022年4月9日にSteamで配信されました。Sokpop Collectiveはオランダ・ユトレイヒトのデベロッパーです。このデベロッパーの何がすごいかと言えば、毎月新作ゲームをリリースしていることですね。

しかも独創性の高いユニークなゲームが多く、よくこのペースでクオリティを保てるものだと感心するばかりです。「毎月必ず買う」という熱心なファンも少なくありません。Sokpop Collectiveのゲームは筆者の趣味にも合っていて、『ポピュラス』ライクなゴッドシム『Simmiland』は今でもたまに遊んだりしますね。気軽に遊べるゲームが多く、幅広い層が楽しめるようになっています。

本作の内容ですが、ローグライク要素のある、カードを使った村づくりシミュレーターとのことです。ハイペースで開発されたゲームにもかかわらず、Steamストアでの評価は「圧倒的に好評」とかなりの高評価。雰囲気的にも筆者の好きそうな作品ですが、果たしてどんなゲームになっているのか、さっそくプレイしていきましょう!

突然の死

ゲームモードですが、ひと月の長さを「長い・普通・短い」から選べます。短い方が高難度ですね。またゲーム中に敵を登場させるかどうかの設定も可能。村の建設だけを楽しみたい人は、「Peaceful Mode」をオンにしておけば良いでしょう。今回は敵の登場するモードでプレイします。

まずはブースターパックを開けるように指示されます。TCGっぽさがありますね。テーブル面でカードを展開していく内容は、カルト宗教シミュレーター『Cultist Simulator』を思い起こさせます。人を選ぶゲームですが、現在は日本語にも対応しているで、興味のある方はぜひプレイしてみてください。

カードパックをクリックするたびに、カードがテーブルに散らばっていきます。「村人」カードや、「」「」「ベリーの茂み」などの資源がありますね。ゲームはリアルタイムで進行していきますので、時間を止めたいときはスペースキーを押せば一時停止します。

「村人」カードを、食料源である「ベリーの茂み」カードの上にドラッグ&ドロップ。するとベリーの採取を始めます。カード上の白いバーが時間経過ですね。一番左に到達すると採取終了。この辺りのシステムは『Cultist Simulator』と似ていますね。

時間が経過し、採取された「ベリー」カード(オレンジ色)が出てきました。「村人」は置きっ放しにしておくと、採取を自動で継続します。

次は、先程と同じ手順で「村人」を「岩」の上にドラッグ&ドロップします。時間経過とともに「石材」が採取されました。

3コインの「Humbleカードパック」を購入するよう言われます。しかし現在は1コインしかありません。そこで、先程ゲットした「ベリー」と「石材」を売却して2コインを稼ぎます。画面上に並ぶ黒いカードの一番左「Sell」カードに資源をドラッグ&ドロップすれば、売却を行えます。

3コイン貯まったので、まとめて「Humbleカードパック」の上にドラッグ&ドロップ。これでカードパックを購入できます。しかし、画面右上の時間を表すバーがもうすぐ満タン状態に……。

月末になると、「村人」に食料を与えなければなりません。しかし先程、石材とともに「ベリー」を売却してしまったので、食料は無し。結果、村人は餓死。人口0になり、そのままゲームオーバーです。チンタラやっていたのが悪かったですね。というか、チュートリアルの流れだと、「ベリー」と「石材」を売る状況にしかならないと思うのですが……。もう一度やり直しましょう。

仕切り直して村づくり

仕切り直してゲーム再開。ゲームオーバーにならないよう、今回は一時停止も駆使してどんどん開発を進めていきます。「木」を伐採すると「木材」が出ます。資源は取れる量が限られており、採取し切ると消滅します。

3コインで購入した「Humbleカードパック」からは、アイディアカードである「」が出ました。建設には「木材」×2、「石」×1、「村人」×1が必要。資源が足りませんね。現在ある資源を換金して、「Humbleカードパック」をさらに購入します。

カードパックの中に、「ネズミ」が入っていました。本プレイ初の敵ですね。戦闘は自動的に始まります。それぞれのカードには時間当たりの攻撃力があり、どちらかが死ぬまで戦闘が続きます。カード右下の数字はHP。しばらくの殴り合いの後、村人が勝利しました。「ネズミ」は「」に変わります。なぜか3コインと高値で売れました。

カードパックからアイディアカード「栽培」が登場。「」に「ベリー」を重ねることで、「ベリーの茂み」を育てることができます。これで食料不足を防ぎましょう。

資源が揃ったので「家」を建設。「村人」が2人いれば、家に配置して「赤ちゃん」を生むことができます。それとカードパックから「ウサギ」が現れました。ピョンピョンテーブルを跳び回っています。危害は加えてきませんので、こちらから攻撃。結果、勝利しましたが、「ウサギ」は肉ではなく「」に変わりました。

「村人」一人の食料には、「ベリー」×2が毎月必要です。月の長さを「普通」でプレイしていますが、想像していたより短い。今更ながら、初心者は「長い」にした方が良かったですね。「ベリー」の生産を急がなければ、すぐに食料不足になって、またゲームオーバーになってしまいます。「ベリー」の栽培は結構時間がかかるので、早めに対処しておくのが良いでしょう。

条件を満たしたので、新しいカードパック「Seeking Wisdam」が登場。アイディアカードが多めに出てきます。木材を加工して出来る「材木」と、「木こり小屋」が開発できるようになりました。ただ資源が圧倒的に不足しています。

カードパックを購入したら、新しい「村人」が登場。喜ばしいことかもしれませんが、消費食料も一気に2倍に!2人で力を合わせてひたすら食料生産に励みます。手分けして作業ができるので、悪いことばかりではありませんね。

生き残りをかけて!

「村人」2人を家に入れることで、時間経過とともに村で最初の「赤ちゃん」が登場。さらに時間経過すれば、「村人」として村づくりを手伝えるようになります。

やはり人口が増えると、食料消費が激しくなります。「ベリー」の生産が間に合わず、「村人」が一人餓死してしまいました。「赤ちゃん」が育てば「村人」になるので、それまで残った一人で切り盛りしていきましょう。

カードパックを購入しまくり、「レンガ」「石切り場」「金庫」「槍」などのアイディアカードをゲット。しかし資源も時間も足りなくて、生産している余裕がありません。食料生産だけで手一杯状態ですね。

結局「ベリー」の生産が間に合わず、食料不足で全滅。またもやゲームオーバーです。最初の内は「村人」1人の方が良さそうです。死にながら覚えていくという辺りは、ローグライク要素のあるゲームといえます。

もう一度最初からやり直し。今度は食料生産に力を入れて、餓死しないように注意していきましょう。救済措置として、一度取ったアイディアカードや、アンロックしたカードパックは、最初から使えるようになっています。すべて1からやり直しでないのは良いですね。

キャンプファイヤー」のアイディアカードをゲット。これで生肉を調理できるようになりました。とにかく今回は食料を重視していきます。生き残ることが先決ですしね。

「金庫」も作製。テーブルに散らばっていたコインを、まとめて管理できるようになりました。良い流れになっているところに、新たな「村人」が登場。あまり人口を増やしたくないのですが、仕方がありません。食料生産を頑張ってもらいましょう。「ネズミ」を倒したところ、肉になったので、先程の「キャンプファイヤー」で調理。ちなみにゲーム中では保持できるカード枚数に上限があり、月末に上限を超えた分を売却しなければなりません。

「木こり小屋」が完成。これで木材を無制限に生産できるようになりました。そろそろ月の終わりが近づいてきましたので、カードの整理を始めます。

」を引き当てました。「ミルク」を生産してくれるので、食料問題はだいぶ解決に近づいていますね。余剰食糧は月末に売り払ってしまっても良いでしょう。

「ベリー」だけではなく、「ニンジン」や「ポテト」も精算できるようになりました。カード枚数が増えてきたので、「倉庫」をどんどん建設して、カード上限を増やしていきます。敵の来襲にも備えて、武器として「」も生産しました。このまま村を拡大していきましょう。果たして今回は生き残れるのか、続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

カジュアルで中毒性の高いローグライト村づくりシム

本作は、システム的には『Cultist Simulator』に近い形ですが、取っ付きやすさだと断然本作です。「次に何をすればいいか」がわかりやすいため、どんどんゲームを進めていけます。クエストが用意されているので、それに沿っていけば躓くこともないとは思います。

ゲーム自体はカジュアルで、救済措置もあるため、幅広い層が楽しめるようになっています。「どんなアイディアカードが出てくるか」というのが本作の一番の楽しみなので、できる限り事前情報を仕入れずにプレイするのがいいでしょう。日本語サポートはありませんが、簡単な英語が読めれば問題なくプレイできるとは思います。「『Cultist Simulator』のシステムは好きだけど、内容が難しすぎて楽しめなかった」という方、手軽に建設サバイバルシムを楽しみたい方は、ぜひ本作をプレイしてみてください。

製品情報

『Stacklands』
開発・販売:Sokpop Collective
対象OS:Windows、macOS
通常価格:520円
サポート言語:英語
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/1948280/Stacklands/

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter
《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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