ダンジョンTRPG『Demeo: PC Edition』―サイコロを転がすところからコマを動かすところまで、テーブルトップRPGの素晴らしいことすべてを再現【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ダンジョンTRPG『Demeo: PC Edition』―サイコロを転がすところからコマを動かすところまで、テーブルトップRPGの素晴らしいことすべてを再現【開発者インタビュー】

VR版とのクロスプレイにも対応しています。

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ダンジョンTRPG『Demeo: PC Edition』―サイコロを転がすところからコマを動かすところまで、テーブルトップRPGの素晴らしいことすべてを再現【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Resolution Games開発、PC/Mac向けに4月7日に早期アクセスが開始されたダンジョンTRPG『Demeo: PC Edition』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、2021年にVR版がリリースされたダンジョンTRPGのPC版。最大4人のパーティを組み、ダンジョンに挑みます。オンラインによるマルチプレイや、VR版とのクロスプレイにも対応。日本語にも対応済みです。詳しいゲーム内容についてはプレイレポをご覧ください。

『Demeo: PC Edition』は、3,090円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Tommy Palm氏(以下Tommy)こんにちは。Resolution GamesのCEOで創設者のTommy Palmです。ゲームデザイナーでもあります。80年代から趣味としてコモドール64向けにゲームプログラミングし始めて以来、30年以上ゲーム業界に携わっています。これまでに30タイトル以上のコンセプトクリエイターとゲームデザイナーを担当してきました。VR版『Demeo』とPC版の本作が、Resolution Gamesとしての最新作になります。

大好きなゲームはたくさんありますが、いくつか挙げるとすれば、『NetHack』『Heroes of Might & Magic III』『ファイナルファンタジータクティクス』『ピクミン』『PUBG』ですね。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

TommyまずはVR専用タイトルとしてリリースされ、先日PC向けに早期アクセスが開始された『Demeo』ですが、実はその開発の発端は10年以上前に遡ります。自分を含め開発メンバーの多くは、昔ながらのテーブルトップRPG体験をビデオゲームで再現してみたいとずっと夢見ていました。実際にゲームの中に入り込み、RPGをより没入感のある形で体験してみたいと思っていたのです。本作はこのような私たちの夢を具現化させたものであり、VRとPC向けとして、しっかりと懐かしさを提供できるものになっていると思います。

――本作の特徴を教えてください。

Tommy今は素晴らしいデジタルテーブルトップゲームというものが、他にもいくつかあります。しかしこれらの作品には本物のテーブルトップゲームが持つ、他の人とのやりとり、という一番面白い部分が欠けているものが多いのです。

本作は、あらゆるスキルレベル、あらゆるプレイスタイルの人が一緒に楽しめるソーシャルオンラインマルチプレイヤー体験、というものを一番に考えて開発しました。ペンと紙を使い、会話を楽しみながら遊ぶ素晴らしさを損なわず、テーブルトップRPGをデジタル化することに成功したのです。そして今、PCゲーマーの皆さんがこれを存分に味わえるよう、PCゲーマーのために一から構築し直しました。

本作『Demeo: PC Edition』では、サイコロを転がすところからコマを動かすところまで、テーブルトップRPGの素晴らしいことすべてを再現しています。特に仮想空間での会話とやりとりには力を入れました。それでいて、実際に遊ぶためのハードルを低くしているのです(大きなテーブルを探す手間や、コマをなくしてしまう不安、ピッタリのお菓子を用意する手間など…と言っても、自分用のお菓子は本作を遊ぶ上でも用意する必要がありますが)。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Tommyすべての人にプレイしていただきたいです!VRとPC間でのクロスプレイにも対応していますので、より多くの人にこのバーチャル体験を楽しんでいただけます。このジャンルの初心者でも、ダンジョンマスターレベルのプレイヤーでも、テーブルトップRPGが好きなあらゆる人、RPG風ボードゲームが好きな人、そしてタクティカルRPGが好きな方には、本作を楽しんでいただけるでしょう。本作では、プレイヤーたちが一緒に過ごす時間が物語を作り出すのです。互いのやりとりやチームワーク、そしてグループでの冒険の結末まで、プレイするたびに大きく変化します。これは各プレイヤーのプレイスタイルと本作による準ランダム要素によるものです。

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?

TommyVR作品をPCに移植するというのは私たちにとっても新しい体験でした。それでも、その第一弾が『Demeo』で良かったのではないかと思います。プレイヤーの皆さんからのフィードバックはとても重要で、UIや操作方法がPCゲーマーの期待に沿うものになっているかどうかも重要な点です。早期アクセスにより、コミュニティと一緒に開発をする機会が得られ、本作を最高なものにできると思っています。その上で、本作の早期アクセスは一年ほどを予定しています。

今後追加していく要素についてですが、すべてのプラットフォームにおいてまだまだたくさんのコンテンツを追加予定です。開発チームは全力でアップデートに取り組んでおりますので、近日中の詳細発表をご期待ください。

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

Tommy今までにコミュニティからとても価値あるフィードバックがいくつも届いています。VRプレイヤーと同様、PCゲーマーの皆さんにも完璧な作品を提供できるよう、開発に取り組んでまいります。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Tommyはい、子供の頃に遊び、本ジャンルへの情熱を築き上げてくれたたくさんのゲームがあります。80年代にスウェーデンで子供時代を過ごすということにおいて、私たちは『Drakar och Demoner』と『Mutant』のようなRPGをたくさんプレイしました。一方、アメリカのものだと『Dungeons & Dragons』にどっぷりとハマっていましたね。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Tommy確かに、新型コロナは開発の仕方に影響を与えました。開発の大部分において、リモートで作業をすることとなったのです。しかし、そんな時にこそ、VRの素晴らしさが発揮されます。他のメンバーと同じ場所にいなくても、まるで一緒にいるように感じられ、実際私たちも本作の中で本作の開発を行なっていたのです。例えば、毎週Mike Boothと開発セッションを行なっていました(彼は本作のクリエイティブディレクターの1人で、『Left 4 Dead』『Counter-Strike: Condition Zero』の開発にも携わっています)が、彼はカリフォルニアに住んでおり、他のメンバーはストックホルムにいます。それでも、まるで全員が一つの場所で開発を行なっているように感じることができたのです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Tommyはい、大丈夫です。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Tommy本作が日本向けにもリリースされたことをとても嬉しく思っています。皆様のサポートに感謝いたします。今年はまだまだたくさんの『Demeo』をお届けしますので、ご期待ください!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。


《Chandler》
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