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【シリーズ振り返り】20周年を迎えたオープンワールドACT『マフィア』最新作開発中!これまでの作品を復習して新たな『マフィア』に思いを馳せよう

作品ごとの時代背景にこだわり抜いた『マフィア』シリーズの魅力!

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2Kは、オープンワールドアクションシリーズ『マフィア(Mafia)』の最新作を開発中であることを、シリーズ20周年記念の開発者インタビューにて明らかにしました。

『マフィア』シリーズは、1930年代から60年代までの架空のアメリカの都市を舞台にしたクライムアクション。重厚なストーリー展開と魅力的なキャラクター、徹底的にこだわった街並みや小物などの再現へのこだわりなど、本作ならではと言える魅力に満ちたシリーズです。

2002年8月にシリーズ第1作『Mafia: The City of Lost Heaven』を発売し、これまでシリーズではナンバリング作品3タイトルを発売。2020年にはシリーズのリメイクやリマスター作品などが登場し、セットになった『マフィア トリロジーパック』もリリースされています。

本稿では、これまでリリースされてきた『マフィア』シリーズを振り返りながら紹介。最新作における時代や舞台設定なども予想していきます。

すべてには“裏の顔”がある―第1作『Mafia』

シリーズ第1作『Mafia: The City of Lost Heaven』は、PC向けに2002年8月28日発売。後にPS2とXbox向けにもリリースされたほか、日本語PC版もズーから発売されていました。制作したのはチェコ共和国に拠点を構えるIllusion Softworks(2008年に2K Czechへと変更)です。

本作の時代背景は1930年代の禁酒法時代。アメリカにある架空都市「ロスト・ヘヴン」を舞台に、タクシー運転手だった主人公“トミー・アンジェロ”がマフィア同士の抗争に巻き込まれ、やがて自身も「サリエリファミリー」のマフィアとして組織の中で頭角を現していく物語が描かれます。

当時の資料を元に精巧に造られた街の作りだけでなく、60種類を超えるクラシックカーのデザインや挙動など、時代の雰囲気の再現に徹底的にこだわっています。密売やカーチェイス、強盗などのミッションを経て“マフィア”としてのし上がっていくトミーが、やがて葛藤の後に選ぶことになる結末にも注目です。

マフィアシリーズと言えばこの「カーサイクロペディア」

2020年9月25日には、本作を完全リメイクした『マフィア コンプリート・エディション』がリリースされています。更に美麗になったグラフィックだけでなく、新たに拡張されたストーリーにより、オリジナルともまた少し異なるトミーの物語が楽しめます。トミーの大切な相棒・ポーリーやサムなどのキャラクターも魅力的です。

ちなみに、本記事のタイトルにも添えている「すべてには“裏の顔”がある」はメーカー公式のキャッチフレーズでもあります。『マフィア』はそれぞれのシリーズで主人公の立場が大きく異なる作品。シリーズファンとしては、その特徴を一言で表した素晴らしい表現だと感じます。

すべての望みが断たれた時―第2作『Mafia II』

2K Czechが手がけるシリーズ第2作『Mafia II』はPC/PS3/Xbox 360向けに2010年8月23日発売。2010年10月にはPS3/Xbox 360向け、2011年3月にPC向けに日本語版が発売されています。

2作目の舞台は、1940年代から50年代のアメリカ架空都市「エンパイア・ベイ」です。主人公“ヴィト・スカレッタ”はイタリア系移民の家系で、第二次世界大戦での従軍経験がある男。帰国後、父の残した借金を返すために親友のジョーとともに、車の窃盗や強盗などの仕事をしながらマフィアへの道を進んでいくことになります。

前作から8年の時を経て登場した本作。街並みや車両などのこだわりはIllusion Engineによってより美しく、より精巧に再現されています。さらに、ヴィトたちイタリア系移民の当時の扱いやアイルランド移民の確執など、さまざまな文化背景を基にした設定や本作の雰囲気に説得力を持たせているのです。

シリーズ20周年インタビューでも開発陣のお気に入りキャラクターとして挙げられている“ジョー”は、非常に魅力的な人物。二枚目でどこかお人好しなヴィトとのコンビは本作のみどころのひとつです。また、本作には前作『Mafia: The City of Lost Heaven』の主人公トミーも出演しています。どういった役どころなのかは、ぜひ自分の目で確かめて欲しいところです。

2020年5月20日には、オリジナルのリマスター版である『マフィアII コンプリート・エディション』が発売されています。グラフィックとオーディオがパワーアップしたほか、これまで発売されたDLCがセットになった作品です。

そしてすべてを失う時―第3作『Mafia III』

シリーズ第3作『Mafia III』は、PC/PS4/Xbox One向けに2016年10月27日発売。開発を手がけたのはHangar 13で、本作を含む「コンプリート・エディション」も担当しています。2020年5月20日には「Definitive Edition」となりDLCすべてが収録されています。

本作の舞台となるのは1968年。アメリカの架空都市「ニューボルドー」で、黒人と白人のハーフである“リンカーン・クレイ”が主人公です。クレイはベトナム戦争から帰還した後、自身の家族や仲間を皆殺しにしたマフィアに復讐するため、自ら新たなマフィアファミリーを結成します。

これまでの2作の『マフィア』シリーズは、ある程度自由に街中を移動できるものの、基本的には「メインストーリーを追っていく作品」でした。『Mafia III』ではクレイ自体がマフィアのボスであり、敵マフィアへの「復讐の物語」ということもあってか、目標とする敵の縄張りを攻略していく順番や方法を(ある程度)自由に選べます。

また、ストーリーを進めていくことでファミリーへの協力者も増え、制圧した地区の割り当てなどを決めることも。その結果によっては“冷酷な展開”や結末が待ち受けているのも本作ならでは魅力と言えるでしょう。そして本作にも、ヴィトをはじめとした前作のキャラクターが登場します。

もちろんシリーズの特徴とも言える時代的な雰囲気や文化背景の描写も、しっかりと仕上げられています。特に1968年と時代設定が比較的新しいこともあり、洋楽や当時のロックを知らない方でも聞き覚えがあるような音楽がBGMとして採用されています。

シリーズ最新作の舞台はどこになる?

シリーズ20周年インタビューで明らかになったシリーズ最新作。インタビュー内でも「発売は数年先となり、現時点ではそれ以上のことをご報告できません」とされていて、情報はまったくない状況ですが、気になるのは新プロジェクトの舞台背景です。

これまでの『マフィア』シリーズは、1930年代から1960年代までの物語を描いてきました。シリーズそれぞれは独立した物語であるものの、登場人物やちょっとしたニュースなどで繋がりを描いています。そのため、インタビューで“シリーズ最新作”と明確に宣言されているこの新プロジェクトも、恐らく世界観が繋がった作品なのではないかと思います。

20周年記念インタビューより。素晴らしい画像。

海外メディアKotakuが2017年に掲載した記事によれば、シリーズ4作目は「1970年代のラスベガス」を舞台とするプロットがあったようですが、後に開発中止になったとされています。世界屈指のエンターテインメントの街であるラスベガスの歴史には、“バグジー”ことベンジャミン・シーゲルという有名なマフィアの存在が欠かせません。

バグジーがラスベガスで活躍した時代は1940年代。今もラスベガスに現存するホテルの「フラミンゴ・ラスベガス」の建設に心血を注ぎ、1946年にオープンしました。しかし、バグジーはその翌年の1947年に殺し屋の手にかかり、その生涯を終えます。

カジノはその後ニューヨークマフィアが継いで大きな利益を生むこととなり、1960年代に実業家ハワード・ヒューズがラスベガスを健全化するまで、マフィアの大きな屋台骨となっていたのです。現在開発が進んでいるプロジェクトがラスベガスをモデルとしてるかは不明ですが、時代背景や『Mafia III』との時期の近さを考えると、可能性は捨てきれません。

もちろん、新作の時代設定はもっと現代に寄ってくる可能性もあります。現代では勢力は落ちたと言われていますが“マフィア”は今も活動しており、2019年にはニューヨーク五大マフィアのひとりが殺害されるという事件もありました。『Mafia III』は「現代のドキュメンタリー番組」として振り返る手法を採用しているので、シリーズ前作キャラクターが出演する法則としては、「現代」までが舞台候補と言えるでしょう。ちなみに『Mafia III』はマルチエンディングで、物語の最後に迎えるクレイの結末は大きく変わります。

個人的には初期シリーズのキャラクターが登場する時代の物語も見てみたいところもありますが……。



シリーズ20周年を迎え、ついに新たなプロジェクトが発表された『マフィア』シリーズ。今後の情報にも目を離せません。

リメイクやリマスター版を含む『マフィア トリロジー・パック』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。それぞれ単体でも購入できます。また、Steamではオリジナル版のシリーズ第1作が購入できるほか『マフィアII コンプリート・エディション』を購入するとオリジナル版が入手可能です。

参考文献:ラスヴェガス物語 「マフィアの街」から「究極のリゾート」へ 著・谷岡一郎 PHP新書


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《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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