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「ここ、どこなの?」ワールドワイドで迷子と観光ができる『GeoGuessr』で世界中を旅してみた【年末年始特集】

海外旅行(ストリートビュー)で砂漠のど真ん中に放り出されました。

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コロナ禍も徐々に終息に近づき、だんだんと海外旅行が可能となってきた今日この頃。振り返ると2020年初頭からざっくり3年もの期間になります。この約3年間、海外旅行へのあこがれが強まった方も多いことでしょう。

そんな中、本記事ではブラウザで遊べる地理クイズゲーム『GeoGuessr』をプレイ。2013年5月にリリースされた本作はGoogleストリートビューを利用して、「自分が世界各地のどこにいるか」を当てていくゲームです。ぜひ、本プレイレポを通して『GeoGuessr』の面白さ、そして海外旅行への憧れを思い出してください。

ちなみに、筆者は本ゲームを初プレイですが海外旅行は結構行っているタイプだと自負。編集部に対して「ガンガン当てちゃって思い出の旅行レポみたいになるかもしれませんよ?」と余裕の宣言を放ちました。まるでスネ夫みたいなセリフをぶちまけてしまった筆者はどこで泣きをみたのか……その行く末は以下からご覧ください。

◆そもそも『GeoGuessr』ってなに?

本作にはいくつかのゲームモードが存在しますが、本記事で取り掛かるのは「LET'S EXPLORE THE WORLD」と「COUNTRY STREAKS」になります。

「LET'S EXPLORE THE WORLD」は、いわばアーケードモードに近いスタイル。5つのROUNDで“ランダムに転送された地点”から、スピード重視で国家・地域を特定していきます。時間経過でヒントが出るのも本モードの特徴でしょう。

「COUNTRY STREAKS」モードでは時間に追われることはないのですが、さらに難易度の高い転送位置から、じっくりと国家・地域を割り出していく形になります。

本作には上記に挙げた以外にも、マルチプレイなど様々なゲームモードが搭載。気になった方はチェックしてみてください。

◆「LET'S EXPLORE THE WORLD」チャレンジ!

それでは、早速「LET'S EXPLORE THE WORLD」にチャレンジ!ROUND1では謎の広場にワープ。乗馬している像が印象的です。なんだっけか、有名な観光地の気がしながらも筆者は思い出せず。ヒントもいまいちピンときません。

仕方ないので広場の隅にある店を見て回ったら、赤い牛が飾ってあるサッカーショップが! 筆者はサッカーに疎いので、特定には至りませんでしたがスペインと判断……しかけたところ、店名に「ポルトガル」らしき単語が。

ギリギリでポルトガルの首都、リスボンにピンを刺したところ4.4kmの誤差で的中! 幸先がいいのではないでしょうか?

ROUND2は少し迷ったものの、ワイプにUKロックバンドの「オアシス」が登場! これはイギリスだな……と思いながらも、ギャラガー兄弟の出身地がわからず、ざっくり「リバプール」にピンを指します。

正解は「マンチェスター」でしたが、これも高スコア! 簡単やで!

さて、続いてのROUND3……。ここまで簡単にいってはいたものの、結構難しいヒントなども存在しており「ヒントが何を指しているのかわからなければ、もう途方に暮れるしかない」という気もしました。お次はどんな国が来るでしょうか。

京都でしたね。

続いてのROUND4は中々わからず……。しばし途方に暮れていたところ、ヒントで「アイスホッケー」が出たため、カナダだろうかと「トロント」を狙ってみたところ、これも大当たり。

続いてFINAL ROUNDでは、ヒントにネルソン・マンデラが登場。となると南アフリカしかないでしょう!

かくして、あからさまなボーナスステージ「京都」が入り込んできたものの、22,446ポイントでクリアとなりました。おおむね高得点と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、京都のヒントは「金閣寺」「任天堂ロゴ」「日本国旗」。世界中のプレイヤーに向けられたヒントで「任天堂」が出るのはなんとなく嬉しいところ。

◆本当の恐怖は「COUNTRY STREAKS」に隠されていた! どっかの砂漠で迷子になる筆者。

ここまでのプレイを振り返ると、「あれ? 案外楽勝じゃん!」という感想です。「やっぱ海外(旅行)経験と推察力がモノをいうんだな~」と調子に乗って、次に提案されていた「COUNTRY STREAKS」にチャレンジしてみることにします。

多少は難しくなるものの、時間をかければわかるのですから大丈夫でしょう。先ほどまでの経験で「使用されている言語」や「歩いている人間」である程度判別できることはわかりました。

どこだここ……。

砂漠というのは分かります。回りに何もないのもわかります。なんとなくこの十字路、道を間違えたら終わるな……ということもわかります。前後左右、果ては地面や空を見てもなにも情報がない!

しかしこちらはGoogleストリートビューという“車的な何か”には乗ってはいるので、まずとるべき行動と言えば「砂漠を脱出して民家に辿り着くこと」でしょう。

延々と砂漠を駆けること、十数分。看板などから鳥取砂丘じゃないことは確か。時々トラックや車が横を通るのですが、こちらは「ヘイ! ここはなんていう国だい!?」と聞けもしません。

ついに砂漠を脱して、木々が映えている地点に到達できましたが、そこからも長い! 進めど進めど、建物のひとつも無し……。

クリックする右手が痛くなってきたので「もう当て勘でやったろう」と判断し、改めて周辺チェック。なんとなく、なんとなく……アメリカとかにありそうな砂漠の気がします。砂漠は割合どこにでもあるので、もうただの勘です。メキシコかブラジルで良いかぁ……。

正解はチリ。思わず「なんでやねん……」と呟いてしまいました。あの細長いチリを、まっすぐ縦に進んでいたのでしょうか。初めの十字路で別の道を選んでいれば街に出れていた可能性が大……。

これを皮切りに、何度チャレンジしても「COUNTRY STREAKS」クリアならず。ハンガリーやアルゼンチンの“どこか”が筆者の前に立ち塞がります。成功するまで続けようとの意思で6回目のチャレンジ。1時間ほど失敗を繰り返したことでしょう。

それでも異国情緒あって楽しいのは楽しい

6度目は山と海に囲まれた港町が見える地点に飛ばされることに。砂漠と比べれば圧倒的に気楽です。なんだか熱海っぽいので熱海ではないかという夢を見ながら、街中に降りていくこととします。

少なくとも海外のバカンス地ということは分かります。英語(らしき言語)も多いのですが、どこの言語だろうというモノも散見できます。

ここで「もしかしたらこれは、アメリカ人が軽い気持ちで遊びにいくタイプの観光地なのではないか?」と、妙な考えが頭をよぎり初めました。伝統的な建築は見当たらず、観光客っぽい人ばかりなのでそう思ったわけですが、今考えると完全に熱海に思考を支配されていますね。

というわけで、筆者の狙いは「アメリカ周辺の国家」。しかし地図を見ると、アメリカ周辺の観光国はあまり想像つきません。キューバではないし、コロンビアな雰囲気もない。そもそもアメリカ人がそういったところに気軽に観光に行かないだろうと推測。……じゃあ、大穴でアメリカだ!

正解はモンテネグロでした。わからんて……。

●そしてだんだんわかってきた攻略法……カンニング旅行の始まり!

ここでちょっと休憩。頭を冷やして再チャレンジです。実は筆者にはひとつ攻略法が頭に浮かんでいました。そして何度か失敗したうえで、やっと目的の“攻略アイテム”を発見。

探していたのは大使館(っぽい建物)にある国旗。1本だけなら確実に「その国を指しているはず」で、2本なら「自国の旗」と「建物が存在する国の旗」です。これさえ見つけられれば少なくとも確実に2分の1に持っていけます。

なぜ“確実”かというと、国家を選ぶ画面に小さく国旗が表示されているから、そこをカンニングすればいいのです!そして、念願の初勝利。余裕でした。

この(カンニング)勝利に胸を張ってで本レポを終了しても良いと考えはしたのですが……この時点で筆者は中毒性のある『GeoGuessr』にドはまり。最後に思い出の国々を紹介していきたいと思います。

◆筆者が旅(ストリートビュー)した、思い出の国々……。

こちらは一見日本の山間地帯かと思った場所。しばらく進むと仏教徒らしき衣装をまとった少年たちが出現。さてはネパールだな……? と思ったところ、ブータンでした。


ここに降り立った時は幸福に包まれました。だってもう、一目見た瞬間にどこかわかるのですから! ありがたやハングル……! もちろん韓国ですね。確実に正解できるから、本当にうれしかった……!


中には街を巡る……どころか陸地にすら上がれない“ワープ先”も。ストリートビューをベースにしているのですから、逆に言うと“ストリートビューで移動できない場所”はほぼ詰みなのです。

ストリートビューを下に傾けると、撮影者の後頭部が映ることから「この人、港で泳ぎながら撮影してる……!」と驚いたのですが、どうやらジェットスキーで撮影してた様子。当然陸地には上がれないまま当て勘となりました。上陸してないのは撮影許可が下りないからかな? とキューバを選択。しかし、正解はモナコ公国でした。


さて、見ていて最も「自分の脚で行ってみたい!」と思ったのがこちらです。同時に本作の理不尽さも味わえました。水場を挟んで歴史ありそうな建造物が多く、旅行として行ってみたい気持ちにさせてくれますね。綺麗なだけではない雑多な雰囲気も筆者のツボに刺さります。

なんとなく、スペインあたりかと判断したのですが……結果は地中海に浮かぶマルタ共和国。島国というノーヒントかつ死角を突かれて「わかるわけないだろ!」とも思いましたが、マルタ共和国に旅行するということは筆者の頭になかったことです。いずれ行ってみても楽しいかもしれませんね。


今回わかったことは、本作『GeoGuessr』は“地理当てゲーム”のみならず、世界各地の様々な場所に旅行できるツールとしても優秀ということ。場所を当てるということに執着してしまいがちですが、のんびりと景色を見ながら推測に浸るにはもってこいです。シングルプレイ/マルチプレイのみならず、同じディスプレイや画面共有で家族や友人たちとワイワイ楽しむのもありでしょう。

『GeoGuessr』は無料プレイも可能。月額3.49ドル(2022年12月時点)にて「LET'S EXPLORE THE WORLD」などを含めた複数のゲームモードが解放されます。


《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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