90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】

洋ゲーは初代PSに集う?全5本を調査。

連載・特集 特集
90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】
  • 90年代からゼロ年代日本の「洋ゲー」販売事情を振り返る。『GTA』『XCOM』『ディアブロ』など人気ゲームの20年前の姿は?【年末年始特集】

20年ほど前と比べると、海外産のゲームは日本でも非常にポピュラーなものになりました。大手のタイトルは高品質なローカライズで発売されることも多く、インディーや中規模ほどのタイトルでも日本語字幕がついている作品は少なくありません。

現代では「たまにゲームで遊ぶ」というライト層にもその名が届いている海外ゲームが数多く存在します。しかし、その全てが最初から有名だったわけではありません。

そこで本稿では、特に知名度の高い「古くから続く人気海外ゲームシリーズ」を5本厳選。パブリッシャーやプラットフォーム、ローカライズの具合などを、ゲーム内容の軽い紹介とあわせて、過去にどのような形態で発売されていたのか迫ります。

『グランド・セフト・オート』

今では世界でもトップクラスのIPとなった『グランド・セフト・オート』の第1作目です。発売プラットフォームは初代PlayStationで、「GTA」は当初見下ろし視点のゲームだった……というのは改めて語るまでもないほど有名な話ですね。なお、2014年にはガンホー・オンライン・エンターテイメントがPS3/PSP向けの「ゲームアーカイブス」で期間限定で配信していたほか、北米版プレイステーション クラシックに英語版が収録されました。

開発はDMA Design(現Rockstar North)で、日本語版の発売元はシスコン エンタテイメント(SYSCOM Entertainment)。発売時期は1998年です。シスコンは1998年から2002年にかけてゲームのパブリッシングを行っていたようですが、現在は撤退済みで、ベルコグループの中でパチンコ・パチスロ機の開発や製造を行っています。

パッケージは海外版と異なったデザインになっています。ビル街や都市の写真を背景に、自由の女神が写されています。タイトルロゴも日本オリジナルのものです。

パッケージ裏です。キャッチコピーは「感動?勇気?そんなもん問題じゃないね…」。当時はJRPG人気が高かったこともあり、そのアンチテーゼ的なスタイルを意識しているのでしょうか。

基本的なゲーム内容は、「電話ボックスで仕事を受けてミッションをこなす」というサイクルをこなしていくというものになります。操作は×で前進、◯で後退、□で攻撃と少し特殊ですが、一部の操作はPS2版の『GTA:SA』などでも踏襲されています。また、シリーズとしては異色の主人公選択制というのも特徴の一つと言えるでしょう。

ところで昨今では『グランド・セフト・オート』次回作が「初の女性主人公」と報じられることがありますが、実はこの1作目時点で「Ulrika」という女性キャラが登場しています。ただ、選んでもゲームプレイどころか主人公のグラフィックすら変わらないので、正しく“初の女性主人公”とは言いにくいところです。

ローカライズは基本的に「〇〇しろ!」というような命令口調に訳されています。後に発売されるカプコン版『III』~『SA』でもシステムメッセージなどの方向性が似ているため、こちらも踏襲しているのかもしれません。

なお、死亡時のWASTEDは「おだぶつだ!」という珍訳に。BUSTEDは「ブタ箱行きだ!」となっています。『III』以降は変に訳されなくて良かった……!と思いますが、これはこれで味がありますね。

『X-COM 未知なる侵略者』

Firaxis Gamesが『XCOM: Enemy Unknown』でリブートしたターン制戦略SLGの金字塔『XCOM』は日本でも有名なシリーズになりましたが、実は旧シリーズ第1作目の国内版が過去に発売されていました。プラットフォームはPlayStationです。

開発元は『Civilization』で知られるシド・マイヤー氏がかつて在籍したMicroProseで、日本での発売元は株式会社マイピックのゲーム開発・販売部門「メディアクエスト」です。メディアクエストは2002年にマイピックからキッズステーションへ譲渡されました(参考: Game Watch)。しかし、現在は活動を行っていません。

パッケージアートです。日本オリジナルかは不明ですが、海外版とは異なるアートが採用されています。PS版は国内外問わずPC版1作目のロゴとは異なり、シリーズ2作目の殴り書いたようなものになっています。

パッケージ裏と盤面です。ゲーム内容の説明はなく、ストーリー設定のみ書かれています。

左が『X-COM: 未知なる侵略者』の説明書。

本作でもっとも特徴的なのは、マニュアルが非常に分厚いこと。合計132ページもあります。PS1のゲームではトップクラスくらいの厚さなのではないでしょうか。

地球を守る組織「X-COM」を統括し、宇宙人の侵略から地球を守る……というのが本作の目標。オープニングムービーやキャラクターグラフィックは、リブート版2作と比べるとアメコミ調な印象です。

プレイを開始すると、プレイヤーは地球上のどこかに基地を建設することになります。その後はUFOの飛来に備えて待機させ、飛んできたらそこに向かって出撃し、空中戦へ突入。UFOを撃墜するとどこかに墜落するので、そこに向かって地上戦が始まります。

説明書を見ずにプレイしようとしたら、インターフェースにアイコンしか描かれていないこともあり、まったくプレイ方法がわかりませんでした。しかし先ほど紹介した分厚い説明書は本作のプレイを一連の流れに沿って詳しく解説してくれているため、しっかり読み込みさえすれば充分に遊べます。

1匹だけで地球に来ていたエイリアンを殺しました。サノスのような見た目をしていますね。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top