三国志もヴァンサバライク!ローグライトACT『三国志サバイバーズ(Survivors: Three Kingdoms)』【中華ゲーム見聞録外伝】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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三国志もヴァンサバライク!ローグライトACT『三国志サバイバーズ(Survivors: Three Kingdoms)』【中華ゲーム見聞録外伝】

今回は「三国志」を題材にした『Vampire Survivors』ライクなローグライトアクションゲーム『三国志サバイバーズ(Survivors: Three Kingdoms)』をお届けします。

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三国志もヴァンサバライク!ローグライトACT『三国志サバイバーズ(Survivors: Three Kingdoms)』【中華ゲーム見聞録外伝】
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中華を題材にした中華圏以外の海外作品を紹介する「中華ゲーム見聞録外伝」。今回は「三国志」を題材にした『Vampire Survivors』ライクなローグライトアクションゲーム『三国志サバイバーズ(Survivors: Three Kingdoms)』をお届けします。

本作は韓国のデベロッパーT3Entertainmentが開発し、同じく韓国のHanbitSoftによって2023年3月23日に正式版がSteamで配信されました。『Vampire Survivors』(以下『ヴァンサバ』)の登場以来、様々なフォロワー作品が登場しました。以前「中華ゲーム見聞録」では中華版ヴァンサバライク『通神演義』をお届けしましたが、本作も「三国志」を題材としたヴァンサバライクですね。

本作の内容ですが、自動攻撃するキャラクターを操作し、迫りくる敵を倒していくというもの。『ヴァンサバ』と同じく、「レベルアップによる自機のアップグレード」や「一定時間生き残れば勝利」というシステムです。

本作のオリジナリティ部分としては、自機(武将)以外に、一緒に戦う「副官」がいることや、アクティブスキル(最大3つまで装備可能)があること、ゲームモードによっては「ボスを倒す」「敵を殲滅する」ことが勝利条件になっているものもあるとか。一体どんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!

異世界転移した三国武将!

ゲームスタートすると、いきなり会話シーンから始まります。名前は出ていませんが、右側の人物が「黄忠と戦っていた」と言っているので、魏の武将・夏侯淵かと。夏侯淵は「定軍山の戦い」で蜀将・黄忠に討たれています。知らない場所にいるようなので、異世界転移的なシチュエーションでしょうか。左側の影になっている謎の人物から、「敵が襲ってくるので戦うよう」言われます。

操作ですが、『ヴァンサバ』と同じく自機を移動させ、攻撃は自動で行われます。キャラごとに攻撃方法は異なり、夏侯淵は近くにいる敵を弓で撃ちます(オートエイム)。敵を倒すと、経験値アップの玉(魂)をドロップ。これを一定量集めればレベルアップし、自機のアップグレードができます。

レベルアップ時のアップグレード選択。本編では3つのアップグレードから一つを選ぶ形ですが、今はチュートリアルなので「炎鳥」しか選べません。スキルには「パッシブ」と「アクティブ」があり、「パッシブ」は一定時間ごとに自動発動、「アクティブ」はボタンを押すことで任意に発動できます。

「炎鳥」はパッシブスキルなので、近くにいる敵に対して自動的に飛んでいきます。同じスキルを取り続けることにより、炎鳥の数が増えるなど、性能がどんどんパワーアップ。特定のスキルを突き詰めていくか、幅広くスキルを集めていくか、自分の戦闘スタイルに合わせて戦略を考えていくと良いでしょう。

アクティブスキル「爆破」を使用。周囲の敵を吹き飛ばします。アクティブスキルは最大3つまで取ることができ、XBOXパッドのX,A,Bボタンに対応(画面右下のアイコンが現在所持しているアクティブスキル)。アクティブスキルは、クールダウン時間を挟んで、何度でも使用可能です。

最後に影の人物が、サービスでスキルを一気に与えてくれました。兵士の幻影を周囲に飛ばしたり、自分の回りでは火の玉が回転していたり、レーザーのような攻撃まで放っていたりなど、何が起こっているのかよくわからないレベルで攻撃を繰り出しています。本編でここまで鍛え上げられたら爽快ですね。

タイムアップまで生き延びろ!

夏侯淵のチュートリアルが終わると、今度はひと目見ただけでわかる容貌の関羽登場。呉の武将・「呂蒙ン」……ではなく呂蒙と戦っていたようですね。関羽は呂蒙に敗れて殺されていますので、夏侯淵同様、「死後に異世界転移」的な状況なのかもしれません。本作はたまに変な翻訳になっている部分もありますが、プレイに支障が出るレベルではありません。

関羽は青龍偃月刀による近距離攻撃を行います。夏侯淵と違って、ある程度敵に近づかないといけませんね。また武器は自分の前方に振るので、「逃げながら攻撃」というのがやりにくい。その分、攻撃力や体力は高めです。

チュートリアルクリア!スキルがアンロックされました。本作では使用キャラや、後述する「副官」など、一定条件を満たすことでアンロックされます。条件が厳しいものもあるので、最初はあまり気にせずプレイした方がいいでしょう。

本編スタート!まずはキャラ選択ですが、現在は夏侯淵しか選べません。キャラごとに、攻撃方法以外に、パラメータの違いもあります。夏侯淵は遠距離攻撃キャラなので体力が10%低いですが、代わりに移動速度が10%速く設定されています。

ゲームを始める前に、お金を消費してパワーアップ可能(お金はゲーム中で獲得)。この手のゲームはスタートダッシュが肝心なので、攻撃力などを上げるよりも、「獲得経験値」や「獲得ゴールド」をアップさせた方がその後の展開を有利にできるでしょう。

ステージ選択。クリアするごとに、先のステージがアンロックされていく形式ですね。最初のステージ「黄泉の狂風」のクリア条件は「10分間生き延びること」。『ヴァンサバ』はクリアまで30分あるので、短い時間でサクッと遊べるのは良いですね。

ステージスタート!最初なので敵は少ない。一方で、夏侯惇も矢を1本ずつしか撃つことができません。ヴァンサバライクで重要なのは、「いかにハイペースでレベルアップしていくか」なので、敵のドロップする魂を余さず回収していきましょう。

魂を集めてレベルアップ!本編なので、3つのスキルから1つを選べます。アイテムゲットの範囲を増やす「引き寄せ力上昇」も捨てがたいですが、ここは矢の力を活かすため、「貫通強化」を取っておきましょう。

ボス敵を倒せ!

『ヴァンサバ』に比べてレベルアップのペースが速い。すぐに次のスキル選択となりました。いろいろ迷った結果、周囲に兵士の幻影を飛ばす「幻影召喚」を取ります。取り続けることで、飛ばせる幻影の数が増えていきます。

筆者的にお気に入りのスキル「ライトニングボルト」をゲット。いわゆる「チェーンライトニング」で、近くにいる敵に連鎖して当たります(スキルレベルアップで連鎖が増える)。グラフィックや雰囲気のせいなのか、昔遊んでいた『ディアブロ2』を思い出しました。

レベルアップ時に選択できるのはスキルだけでなく、パラメータアップの「バフ」もあります。筆者はハクスラRPGだと「運」を重点的に取るタイプなので、本作でも「幸運上昇」を取っていきます。他にも「体力自動回復」「体力上昇」「獲得経験値上昇」などがあります。

副官ゲットのチャンス。3人の中から1人を選びます。名も無い一般兵から、三国志に登場する武将も出てきます。副官はプレイヤーの側で一緒に戦ってくれますが、動きはあまり速くないため、プレイヤーが動き回っていると画面外に取り残されることも。

大型の敵を倒すと宝箱がドロップされ、取るとスキルスロットが始まります。お金やスキルなどが一気に手に入りますので、能力を大きく伸ばすチャンスです。

「ライトニングボルト」と「幻影召喚」を取り続け、なかなか良い具合になってきました。画面上部中央がタイマーで、現在8分33秒。10分まであとちょっとですね。攻撃が厳しくなってきましたが、踏ん張っていきましょう。

10分経過でクリア……ではなく、ボスの登場です。黄巾賊の頭領である張角ですね。ここからは時間関係無しで、ボスを倒すとクリア。張角は周囲に弾をまき散らしてきて、弾幕シューティングゲームのような状態ですね。弾のスピードはそれほど速くないので、落ち着いてかわしていきましょう。

張角を倒してステージクリア。ゲーム中に得たお金は、武将のパワーアップに使えます。それと5千銭を賭けてのコイントスにも挑戦可能。買ったら2倍になりますが、負けたら5千銭失います。せっかくなので挑戦してみたところ、1万銭をゲットできました。

クリアしたことで、新たなステージと、使用キャラ「関羽」がアンロックされました。次のステージの生存時間は15分ですね。せっかくなので関羽でプレイ。果たして次もクリアできるのか、続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

テンポの良い展開のヴァンサバライクゲーム

本作はレベルアップも速く、ハイペースなヴァンサバライク作品になっています。敵の弾幕をかいくぐるようなアクションもあることから、全方位シューティングゲームをやっているようなプレイ感覚もありますね。

本作では本編(ストーリーモード)以外に、「ダンジョンモード」というのもあります。ダンジョンを潜っていき、各階ごとに「敵を殲滅せよ」「〇分生き抜け」「ボスを倒せ」など、異なるクリア条件を出されます。10階ごとに武器・防具などをゲットでき、本編の方でも使用可能。より深く潜ることで、より良いアイテムが手に入ります。本編で行き詰った時にプレイしてみてもいいでしょう。

本作はゲームテンポも良く、初心者でも取っ付きやすい作りになっていますので、「三国志」と『ヴァンサバ』が好きな人は、本作を試してみるのも良いかと思います。

製品情報

『三国志サバイバーズ(Survivors: Three Kingdoms)』
開発・販売:T3Entertainment、HanbitSoft
対象プラットフォーム:Windows
リリース日:2023年3月23日
サポート言語:日本語、中国語(簡体字・繁体字)、英語、韓国語
通常価格:350円
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/2184720/Survivors_Three_Kingdoms/

《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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