優しい雰囲気とSF観、ボーイ・ミーツ・ガールな物語は先が気になることばかり!ジュブナイルRPG『星のハルカ』試遊レポート【BitSummit Let’s Go!!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

優しい雰囲気とSF観、ボーイ・ミーツ・ガールな物語は先が気になることばかり!ジュブナイルRPG『星のハルカ』試遊レポート【BitSummit Let’s Go!!】

『ジラフとアンニカ』のアトリエミミナ新作。コミック風演出などお馴染みの良さも健在!

連載・特集 プレイレポート

2023年7月14日より京都・みやこめっせにて開催されていた日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit Let's GO」。会場内には所狭しと数多くの作品が展示され、多くの人々が試遊やイベントを楽しんでいました。

ジラフとアンニカ』で知られる、アトリエミミナのブースでは『星のハルカ』の試遊台が展示されていました。本作は、主人公・ユウキと不思議な少女・ミーヤが宇宙の星々を冒険するSFジュブナイルRPGで、世界を探索するアドベンチャーやアクションでの戦闘を楽しむことができます。

本稿では『星のハルカ』の試遊レポートをお届けしていきます!


村に不時着した宇宙船を調査せよ!

今回の試遊では時間制限のプレイが可能で、ゲームの序盤を楽しむことができました。物語は冒頭、主人公の少年・ユウキの暮らしている星の「スピカ村」に謎の宇宙船が接近・不時着し、調べに行くシーンから始まります。

ゲームは基本的にマップを移動しながら目的地を目指す形でストーリーを進めていく方式。マップ上には調べられるオブジェクトや宝箱、NPCなどがいるだけでなく、プレイヤーを発見するとこちらを襲ってくる敵キャラクターなどが存在しています。ユウキはダッシュやジャンプも可能なので、移動はかなり軽快です。

画像は公式プレスキットより。

また、敵キャラクターとエンカウントした場合には戦闘が発生します。ユウキは武器攻撃と回避を駆使しながら敵と戦っていきます。また、一定時間経つことで相棒・ムクムクにサポートを頼む、アイテムを使う、必殺技を繰り出すなどの特殊アクションも可能です。

敵を倒しながらマップを進み、目的の湖にたどり着いたユウキは、不時着した宇宙船の中で不思議な少女・ミーヤと出会い、その運命の歯車が大きく回り始めるのです。

優しく柔らかい世界の雰囲気は健在!

アトリエミミナの前作『ジラフとアンニカ』と同じように、本作のイベントシーンはデジタルコミック風の演出で行われます。筆者はこの、どこか優しく柔らかい雰囲気の演出が大好きなのですが、今作でも変わらぬ魅力でとても嬉しく思いました。

また、マップ内にあるオブジェクトの多くを調べられることも本作の魅力。そのほとんどはただ会話やメッセージが出る程度なのですが、本作の時代設定である「宇宙を探索しつくし、人々が進歩をやめた遥か未来」を感じさせるような、どこか不思議な世界観は必見です。中には朽ちた戦車などの物騒なオブジェクトもあり、この世界に到るまでのなにかを感じさせる部分も……。

実際にプレイすると、その優しく綺麗な世界観、どこかコミカルで親しみやすいキャラクター、そして壮大な冒険の始まりを予感させる「ボーイ・ミーツ・ガール」な導入と、ストーリーの先が気になることばかり。どこか牧歌的な世界とSFの融合も違和感がありません。

また、戦闘では敵のパターンを読み、しっかりと回避やサポート連携などを考えることが重要。リズム良くフィニッシュを決めるコンボシステムもあり、全体的にテンポ良く戦えます。最初に戦うボスキャラクターとの戦闘は、バトルシステムのチュートリアルとしてもわかりやすく楽しめました。

コレクション要素もあるようです。

なお、最初のボスを倒すくらいで試遊の時間は終わってしまいますが、十分に本作の優しい雰囲気やゲームシステムの魅力を感じさせる内容でした。


今回の『星のハルカ』の試遊では、全10話の1話の冒頭ストーリーを楽しめる内容でした。ゲーム内には買い物ができるキャラクターがいたり、お金や素材などのアイテムがあったり、装備のアップグレードなどの要素もあり、ゲームとしても今後多くの遊び方が登場しそうです。

比較的オーソドックスなRPGの雰囲気も携えつつ、アトリエミミナらしい優しさと柔らかさの作風を両立。今後の展開にも大きな期待を持てる作品だと感じられました。個人的には今年の「BitSummit Let's GO」でも要注目作のひとつです!

『星のハルカ』はPC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ向けに2025年リリース予定です。


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください
  • スパくんのお友達 2023-07-23 23:30:11
    長谷川裕一作品のゲーム化かと思った
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2023-07-22 16:38:58
    ジラフとアンニカは絵とか話は懐かしさがあって好きなんだけどゲーム部分が微妙すぎた
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2023-07-22 10:22:59
    ジラフとアンニカあまり面白いポイントが無かったなーどうだろうな
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2023-07-21 16:41:15
    前作『ジラフとアンニカ』も雰囲気が良さそうで楽しみにしていたゲームだったんだけど、TPS支点なのにどこかカメラワークがおかしくて、個人的にはFPSと同様に秒で酔いが感じられてプレイできなかったのが残念だったんだけど……。

    今作ではその辺りは改善されているのかな?
    できれば体験版などでカメラワークを確認したいなぁ。
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2023-07-21 13:53:55
    イベント絵の塗り方が竹本泉さんを連想させた
    前作のジラフとアンニカはゲームとしてどうだったかな……可愛かったことしか覚えてない
    7 Good
    返信

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top
Game*Spark
ユーザー登録
ログイン
こんにちは、ゲストさん
Avatar
メディアメンバーシステム