『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】

作戦を説明する。依頼主はいつものGS。内容は『アーマード・コア』関連プラモデルのレビュー。『AC』プラモはどれも入手困難なものばかりだが、題材は何でも良いそうだ。こんなところか、制作が難しいが悪い話ではないと思うぜ、連絡を待っている。

連載・特集 Game*Sparkレビュー
『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】
  • 『アーマード・コア4』1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」プラモデル組み立てレポ前編―大量のパーツで色分けはほぼ完璧【特集】

ついに『アーマード・コア6』の発売迫る前夜。そんなタイミングで送る今回のゲーム系プラモデルレビューは、『アーマード・コア4』(以下、AC4)と『アーマード・コア フォーアンサー』(以下、ACfa)において、プレイヤーが初期に選べる3種のプレイアブル機体の1つである1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」です。

『AC4』のテルス

何故、再販タイミングでないキットをレビューすることになったのかは、シリーズ最新作『アーマード・コア6』発売が近いことから、「是非とも『アーマード・コア』系プラモレビューをお願いしたい」という編集部からの要望からでした。そんな難題に対し、中古の『アーマード・コア』過去作がほぼ消えて価格も高騰するような状況であるために「そんな無茶な!」と密かに思いつつも、引き受けた以上引き下がる訳にもいかず、県内の中古・新品問わず扱う模型の取り扱い店舗を行動範囲内に巡ったものの、結局見つける事が出来ずにECショップで販売されていた中古でなんとか手に入れる事ができました。

無茶をするなら「ホワイト・グリント」とかで…とか思った方には過去のこちらの記事も。合わせてご覧ください。


『ACfa』でのテルス

なお「インテリオル Y01-TELLUS テルス」自体は過去何度か再販されているものの、筆者が確認できたもので2018年に再販されたものが最後でした。今回は、制作の都合上素組みでの組み立てレポが中心の前編と、塗装を含めた全体的なレビューを含んだ後編の前後編構成でお届けします。

大量のパーツとランナーに翻弄された組み立て

さあ組み立てに入りましょう。組み立て前にランナーを見てみると、ランナーはポリキャップを合わせて25枚と大量です。2007年に発売されたキットであるために2023年現在の目からみると、一体成形のパーツが少なく(あるにはあるが変な位置に飛び出している)、3Dモデルの造型を可能な限りバラバラにしたような印象です。

組み立て説明書も2007年当時のものですから、今のような注意書きも多くないですし文字の可読性も高くありません(そもそも文字が小さい)。必要最低限の内容が記載されているように思えます。組み立て順は腕2本→脚2本→ヘッド→コア→股→脚の一部パーツ→ショルダーユニット→バックユニット(キャノン)→バックユニット(ミサイル)→武器と手→最後に各部位の接続…で完成です。

腕を組み立て始めて気付いたのは、1部位を組み立てるのに、各ランナーへ散りばめられたパーツを大量のランナーから探してパーツを切り出す必要があるということ…。1/72という大型スケールでほぼ全てのパーツが色分けされているために、1部位へ組み込むパーツが多く一向に制作が進まないようにも感じます。

腕パーツの構成。ランナー探しとパーツの組み込みだけで両腕の組み立てが1時間以上かかるとは思わなかった。
説明書を見て貰えればわかるが、腕一つ組み立てるのにA/B/C/D/E/G/I/Jのそしてポリキャップを合わせれば9枚のランナーを行ったり来たりして組み上げることになる
脚パーツが最も分割が細かい部位である。作業スペースの都合全てを並べることは出来なかったがそれでも相当な数だ。
頭部パーツは、組み立てやすさを考慮せずにとにかく分けられるだけ分けたようのも感じる。
四肢だけでなく本体もバラバラな印象。パーツを分けまくる海外プラモデル的な味わいを感じる。

また組み上げると、パーツごとの色分けが細かく分割されて塗装が必要ないほどですし、造型的にも破綻がないように組み立てられるのが驚異的。パーツそのもの造型も良いですし、アンダーゲートが主流になる前のキットなのが勿体ないほどです。両腕と両脚、ヘッド、コアなどを組み終えたら最後は武装の制作。付属の武装は分割も必要最低限に抑えられていますが、本体の色分けがほぼ完璧な一方で武器類は全く色分けされていないことが残念です。簡潔ではあるのですが本体との差が気になります。

全ての部位を組み立てたら完成です。全体で素組みだけでも2日間(だいたい12時間)ほどかかりましたが、ここまで、「ランナーが大量」や「作るパーツが多すぎ」以上にランナーの取り回しで制作が大変なキットだとは思ってもみませんでした。

2007年発売とは思えないほど理想的な造型―しかしポージングに難あり

素組みで完成した1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」を眺めて見ましょう。素組みとしても造型的には完璧で、ゲーム内で見える3Dモデルをイメージそのままに1/72の大型プラモデルとして完成しているのは驚異的。2023年現在でも見劣りしません。

心配していた武装の色分けも本体の色分けがほぼ完璧な以上、遠目から見れば単色でも気になりませんが、近づいて間近で見た時に気になってしまいます。

またポージングはかなり制限されている印象です。肘や膝の単純な可動域は直角90度へ曲がりませんし、一部パーツは分割の関係で保持力が弱く動かす度にポロポロ外れてしまいます。加えて、個体差や中古故の経年劣化問題かもしれませんが、足首の保持力も弱く前後に倒れそうでした。このため、取り回しを考えれば素組みであっても一部パーツを接着してしまった方がパーツを無くしたり落として壊れたりするリスクを回避できます。

肘の曲がる角度は45度ほど。
肘はここまで伸ばせる。
脚の曲げられる角度はここまで。
脚を伸ばした状態。

『AC4』と『ACfa』においてネクスト自体が肢体を大きく動かすアクションは、ブレード攻撃と『ACfa』オープニングのホワイト・グリントを除きほぼありません。そのため原作の再現性を考えれば、可動域の狭さは程度無視できますが、2023年現在手に取ると動かせないことが残念に思えてしまいます。

『AC4』や『ACfa』でもブレード攻撃以外はほとんど四肢を動かさない。
腕そのものを伸ばすことはできるが釈然としない。

塗装を含めた後編は後日公開予定!

1/72「インテリオル Y01-TELLUS テルス」は、色分けがほぼ完璧でキット自体も大きいため、派手なアクションをさせずにただ飾っておくだけでも満足感を得られるキットでしょう。いつもならここで塗装編に入るのですが、今回は制作の都合上前後編に分けました。レビューを含んだ塗装編を後日公開予定ですので、こちらも楽しみにしながらお待ちください!


《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top