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【吉田輝和の絵日記】『ソフィアは嘘と引き換えに』質問キーワードは手入力!殺人容疑の少女の中に眠る別人格の話を推理して真犯人を突き止めろ

相手にするのは、多重人格の少女。

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今回は、MUTANから発売されたPC向けタイトル『ソフィアは嘘と引き換えに』をプレイ!本作は、大統領候補殺害事件の容疑者として逮捕された多重人格の少女と会話をして、彼女の中にいる他の人格の話を聞きながら事件の真相に迫る対話型の推理アドベンチャーです。

アドベンチャーは僕の大好物で、なかでもミステリーや推理ゲームはよくプレイしています。ただ、推理力が養われているのかといえばそうでもなく、セーブ&ロードを繰り返して真犯人を突き止めています。消去法で。

◆殺人容疑の少女のなかには別の人格が

一人の少女が、大統領候補殺害の容疑者として逮捕された。彼女の名前はソフィア。彼女は取り調べでも曖昧な返答を繰り返し、心を閉ざしていた。そこで白羽の矢が立ったのが、精神科医である主人公フィリップだ。どうにかして彼女の心を開き、処刑執行までの7日の間に事件の真相を聞き出さねばならない。

ソフィアとのやり取りは、監視カメラの映像越しに行われる。まずはソフィアに話しかけてみよう。

画面右の“Talk”を選択すると、テキスト入力画面が表示され、キーワードを打ち込むと質問する内容が表示される。

ただし、どんな言葉でも質問内容に反映されるわけではなく、該当する言葉でなければならない。自己紹介をするために“名前”と入力すると、名前についての質問が表示された。

しかし、これまで他の人が話しかけたときと同じように、フィリップに対しても詩のようなものをそらんじるだけだった。これは何かの引用かもしれない。

指示されたように、彼女が話した言葉を検索してみよう。実際にゲーム外の検索エンジンで彼女の言葉を検索すると、それは「アルジャーノンに花束を」の一文であると判明した。

ドヤ顔で発した名言の出典元がバレることほど恥ずかしいものってないよね。ソフィアの胸中はいかに……?

幸いにもソフィアは「え~、あなたもこの本読んでるの~?仲間仲間~!」と盛り上がるタイプだったらしく「わかってくれたのは、あなたが初めて」と心を開いてくれた。

だが、改めて事件について聞くも、なにも覚えていないと言う。それもそのはず、ソフィアは多重人格で、彼女の中には複数の人格が存在していた。

刑法第39条に新しく追加された項目によると「複数の人格を持つ場合、罪を犯した人格のみ、処罰の対象とする」とある。つまり、罪を犯したのが別人格であった場合、サイコパージ(人格を消去する薬)で該当の人格のみを消去し、ソフィアは無罪となるのだ。

◆大統領候補を殺したのはどの人格……?

ソフィアに事件の記憶がないということは、別の人格の犯行だったのだろうか。真相を探るために会話を始めよう。

前述の通り、会話をするためにはキーワードが必要になる。キーワードは、ソフィアとの会話や、操作記録から見つけ出さなければならない。オプションでヒント機能をオンにしておけば、キーワードとなる言葉が強調されて表示されるぞ。

事件前日までの記憶について会話を進めると、知らない場所で目を覚ましたことがあったらしい。事件前日にも別人格が表に出ることがあったのだろう。

会話を進めていくと、ソフィア自身にもわからないことがある。そういうときは、別人格の話を聞くと解決する。

特定のキーワードや行動をすると、それぞれの人格が呼び出せる。最初に呼び出したのは、オリヴィアと呼ばれる少女の人格だ。

おどおどしたところがあったソフィアと違い、オリヴィアはヤンキー少女といった印象だ。可愛い。

印象の通り勝ち気そうな口調で、話を聞きたければキャンディを用意しろと要求してきた。それってヤンキーキャラが、チュッ◯チャップス的な棒付きキャンディをタバコに見立てて舐めるやつだ!

要求通りにキャンディを差し入れるも、オリヴィアの好みではなかったらしい。ほら、やっぱり棒付きのやつじゃないと駄目だったんだよ。

ソフィアの人格に切り替え、オリヴィアの好きなキャンディを聞いてみた。どうやらレインボーポップスというキャンディを好んでよく買っていたようだ。チュッ◯チャップス的な響きがある商品名だな。これを差し入れしてあげよう。

ほら、やっぱり棒付きのキャンディだ!

不良っぽい少女が棒付きキャンディをタバコっぽく加えてるの、大好き!

次に現れたのは、イザベラと呼ばれる人格だ。元気なボクっ娘キャラだ。可愛い。ペンダントをなくして困っているようだ。

オリヴィアの好みのキャンディをソフィアに教えてもらったように、ペンダントも他の人格の助けを借りて見つけ出していく。

同じ体なのに性格や好きなもの・苦手なもの、そして見ているものも全く異なり、誰か一人だけの話ではわからなかったことが、複数の情報を統合することで謎が解けていく。

かなりの頻度で人格の切り替えを行っているので、そのうち人格がバグらないかちょっと心配になる。

殺人事件の前に、ソフィアにいったい何が起きていたのか、それぞれの人格が抱えるトラウマをひとつひとつ解き明かし、大統領候補を殺害したのはいったいどの人格だったのかを突き止めていく。そしてタイムリミットである7日目を迎える。

犯人はソフィアなのか、オリヴィアなのか、イザベラなのか、はたまた別の人格なのか。フィリップの判断で犯人を決めなければならない。

いくつか解ったこともあるけど、どの人格が犯人なのか全くわかっていない。この7日間は、気づけば、ただ可愛い女の子たちとおしゃべりしていただけだった。

「誰も選べないよ~!」とハーレム漫画の主人公のように誰も選ばなかった結果、そのままソフィアが処刑されてしまった。つまりソフィアの中にいるオリヴィアとイザベラも……。「真相にたどり着くことなく、ソフィアを指名した」といった悲しい実績が解除され、エンディングを迎えてしまった。


一周目は、後味の悪すぎるエンディングを迎えてしまいました。

もちろんこれで終わりではなく、引き継ぎシステムや新たな要素の追加された二周目が楽しめます。おそらく一周だけでは真相にたどり着けない作りになっているんじゃないかと思います。僕は四周プレイして、15時間ほどかかりました。

ソフィアを含めてどの人格のキャラクターにも魅力があり、一周目は真相を追求するよりも、各人格のキャラクターの掘り下げをひたすら楽しんでいました。五日目くらいで「あ、やばい!タイムリミット近いじゃん!」と焦ったけど、時すでに遅し……!

記事を読んで気になった方は、僕のように他の人格もまとめて……なんてことを起こさないよう、ソフィアたちを助けてあげてください。

『ソフィアは嘘と引き換えに』はPC(Steam)向けに発売中です。


ライター:吉田 輝和,編集:キーボード打海

ライター/おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Sparkの編集者。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

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  • スパくんのお友達 2025-07-22 12:09:05
    これはつまり——『仙水忍』
    そうだけどそうじゃないwww
    2 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-07-21 12:16:26
    >不良っぽい少女が棒付きキャンディをタバコっぽく加えてるの、大好き!
    おじさんとは良い酒が飲めそうだ
    5 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-07-21 10:52:38
    犯人は一体ナニ本さんなんだ…!?
    6 Good
    返信

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