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ゲームだけじゃない!スイッチ2で遊んだ後も「シャインポスト」に浸るための新規ファン向けガイド

ゲームから入った筆者が「シャインポスト」に没頭するための道筋を実体験を踏まえてご案内。

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ニンテンドースイッチ2のローンチタイトルの1本として、2025年6月5日にKONAMIがリリースしたアイドル×経営シミュレーションゲーム『シャインポスト Be Your アイドル!』

5年以内に5人×3組のアイドルグループを武道館ライブへと導くことを目指し、新興事務所の社長兼マネージャーとして奮闘する作品です。


今作をプレイした、あるいはプレイ配信を視聴したなどをきっかけに「シャインポスト」について初めて知ったという方も少なくないのではないでしょうか。かくいう筆者も不勉強ながらニンテンドーダイレクトを視聴するまで、「シャインポスト」というIP自体を知らずに過ごしていました。

ところが、ゲームにハマってから色々と調べてみて「シャインポスト」はゲーム以外にも様々な形で展開しているIPであるということを知りました。むしろ、ゲームは「シャインポスト」を取り巻く作品群の一部といった方が正しいかもしれません。

そこで本稿では、筆者のようにゲームで「シャインポスト」のことを知ったというファン向けに、ゲーム以外の「シャインポスト」コンテンツをご紹介。ネタバレは避けつつ、それぞれどのような内容を期待できるのかなどを説明していきます。


アニメ

ゲームのプレイ後に触れるものとしては一番とっつきやすいと思われますが、ゲーム版とはある大きな違いが存在しています。

それはマネージャーとアイドル達の所属事務所です。ゲームではアイドル好きが高じて事務所設立にこぎつけた人物がマネージャーでしたが、アニメでは「日生直輝」という特殊な能力と複雑な過去を持った人物がマネージャーと実質的な主人公を務めます。

また、アイドル達もゲームでは全員が駆け出しポジションからのスタートでしたが、アニメでは既にそれぞれがユニットに所属しており、中には売れっ子アイドルとして成功している面々もいるところから物語が始まります。

とはいえ、全く見知らぬ別のアイドル達の物語というわけではなく、アニメに登場するアイドル自体はゲームにも登場していた面々のみであり、性格やバックボーンなどの基本的な設定も概ね共通しています。一部、ゲーム限定のアイドルも存在しますが、ゲームで慣れ親しんだ姿をアニメ内で見ることができます。

そんなアニメ版で主人公級のユニットとしてフォーカスされるのは、青天国春、玉城杏夏、聖舞理王からなる「TiNgS」と、伊藤紅葉、祇園寺雪音からなる「ゆきもじ」。この5名の成長を中心にストーリーが展開していきます。

ゲームでは、合計で23人ものアイドルが登場していたため仕方ないことではありますが、アイドル同士の掛け合いや交流をあまり深い部分まで見ることができませんでした。しかし、アニメでは特に前述のメインの5人+αのやり取りを存分に堪能することができます。これはゲームではできなかった体験といえるでしょう。

また、3DCGと2Dアニメをうまく使い分け、細部にまでこだわって描かれているライブシーンも必見です。ゲームのAI歌唱も目を見張るものがありましたが、それまでの物語の流れを踏まえつつ収録されたであろう各楽曲はまさに唯一無二。その曲が登場した場面や誰の持ち歌なのかなどを知れば、歌詞の意味をゲームで聴いていたときよりも更に深く理解できるはずです。

!アニメ6話のネタバレ注意!

ストーリー自体も万人に好かれるであろう王道を突っ走る内容でありながら、陳腐にならないように物語に引き込ませるための仕掛けが盛り込まれた仕上がり。ゲームと違って直接マネージメントしているわけではありませんが、気が付くと一緒になって応援している...というのはゲーム版となんら変わりません。

ゲームをクリアした後に触れる「シャインポスト」コンテンツとして一番のおすすめです。アニメ版の配信情報は公式サイトをご覧ください。

ライトノベル

続いて、ライトノベル版である「シャインポスト ねえ知ってた? 私を絶対アイドルにするための、ごく普通で当たり前な、とびっきりの魔法」をご紹介します。

本作を手掛けるのは「俺を好きなのはお前だけかよ」などで知られるライトノベル作家の駱駝氏。アニメ放送前の段階で現時点での最新巻である第3巻まで発売されており、アニメでは描かれなかった部分までストーリーが進んでいるため、アニメやゲームの原作に当たるといえるでしょう。

しかし、アニメ版で描かれた部分についても大まかな流れは同じながら様々な違いが存在します。これはアニメ版では12話でひとまず物語を締める必要があり、加えてノベルとアニメでは見せ方が変わってくる部分もあるはずなので、それに適した形にするために変更が行われたのだと考えられます。

また、ノベル版は文字ベースであるためアニメと比べると特に心理描写などの情報量が段違いです。アニメでは軽く流されたあのシーンでこの人物はどう感じていたのかという話や、アニメでは顔見せ程度だった人物の描写などをしっかりと堪能できます。

一方で、文字ベースであるがゆえにライブシーンの見栄えの良さという点ではアニメの方が一枚上手な印象。しかし、ノベル版ではダンスや歌の細かなテクニックについて説明が入ったりするので、アニメでは見逃していた描写に気が付くきっかけになることも。アニメを先に見ておいて映像を脳内で補完しつつ、ノベル版を読んでさらに理解を深めるというのが、いいとこどりな選択といえるのではないでしょうか。

また、3巻では細かな設定の違いはあれど、実質アニメの続きともいえる物語が展開されます。物語の一旦の到達点としても非常に満足のいくものなので、アニメのストーリーが気に入ったなら読んでみる価値は十二分にあるといえます。

ライトノベル版の詳細は電撃文庫公式サイトにて確認できます。

コミカライズ

「シャインポスト」にはかわせみまきこ氏が手掛けるコミカライズ版も存在。しかし、残念ながらアニメの半ば程度のところで完結しています。

アニメとは微妙に異なるノベル版ベースの展開をイラストで視覚的に楽しめるという点で貴重ではありますが、アニメ、小説と比べると優先度は低めになってしまっています。

ライブ・リアルイベント

中野サンプラザやZEAL THEATER TOKYOなどで何度かリアルライブイベントが開催されていました。筆者をはじめゲームから入ったファンは見逃してしまったことになるわけですが、幸いにもZepp Shinjukuにて新たなイベントの開催が予定されています。

10月29日に開催予定であるそのイベントは、3Dバーチャルライブ公演「シャインポスト TINGS Virtual LIVE 2025“Another Re-Live”」。1部ではTINGSのメンバー5名による3Dバーチャルライブと、2部では声優らが出演するイベントが行われます。

残念ながら現地チケットはすでに売り切れに。しかし、ZAIKOのオンライン視聴チケットは11月28日21時(アーカイブ視聴含む)まで購入可能です。

楽曲

「シャインポスト」を支える柱といっても過言ではないのが劇中・ゲーム中に登場する数々の楽曲。アニメ放送時から公開されていた曲は既に各種配信サービスで聞くことができます。

また、ゲーム発売を記念して一部の新曲の声優歌唱版の配信も2025年4月から5月にかけて実施。アニメやゲーム内では聴けなかったフルバージョンを聴くことができます。中にはゲームで聴いていた時から印象が変わる曲もあるかもしれません。

配信中の楽曲一覧と配信プラットフォームは公式サイトにて確認できます。

公式サイトよりキャプチャー(一部)

また、ゲーム版に登場した「シーサイド・ブルー」や「キラキラキュン」などの9曲も配信予定であることが2025年8月に発表されました。AI歌声ライブラリ「LAUGH DiAMOND」による歌唱で、配信時期などは後日発表予定であるとのことです。

「LAUGH DiAMOND」

最後に、先ほど言及した「LAUGH DiAMOND」について触れておきます。LAUGH DiAMONDは、当時モバイル向けに開発されていたゲーム版の限定ユニットとなることが想定されていた「ひまわりシンフォニー」と同じく、アニメ版には登場しないユニットです。

「篁響季」「風祭朝陽」「小紫桃果」「山田花音」ら4名で構成されており、元々はモバイル版のサービス開始から1年後くらいに登場させる予定のユニットであったといいます。(参考:ファミ通

しかし、モバイル版からスイッチ2へとプラットフォームを変更することが決まり、お披露目の機会を逃したまま開発が長期化することに。ゲーム版開発中のAI歌唱研究の成果としてソフトウェア「VoiSona」向けのAI歌声ライブラリ「LAUGH DiAMOND」が先行公開されることになりました。(参考:4Gamer.net

AI歌声ライブラリとしてのLAUGH DiAMONDには、とある芸能事務所でデビューできず自分たちの歌も持てずに放置されているグループという独自のストーリーが。ゲーム版とは少し違った設定で公式Xアカウントなどで物語が展開されています。

AI歌声ライブラリ「LAUGH DiAMOND」のライセンス購入やガイドラインについては公式サイトをご覧ください。

待望のイベントビューワーアップデートも配信された「シャインポスト」今後に期待!

2025年8月8日にはゲーム版にアップデートVer1.1が配信され、ゲーム内イベントを見返すことができる「メモリビューワー」が追加されました。イベント回収のための周回プレイや振り返りが快適になる素晴らしい追加機能です。

後は、ヒロインストーリーズで語られていないアイドルたち、特にユニット自体が完全にノータッチの「ひまわりシンフォニー」と「LAUGH DiAMOND」の物語が気になるところ。メンバー同士でどのようなやり取りをしているのか、他ユニットとはどのような関係にあるのかなどを詳しく知れる機会があることに期待したいですね。

グッズにまで目を向けると、アニメスタッフ&キャストの寄せ書き本や、黒金蓮の私服パーカーなど語りたいものはまだまだありますがこの辺りで幕引きに。これからもゲームのDLCなど何らかの形で「シャインポスト」の物語が続いていくことを期待しつつ、まずは10月の3Dバーチャルライブを楽しみに待ちたいと思います。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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ライター:kamenoko,編集:みお


編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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