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4人全員で殴り合え!『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』で味わう、かつてない「共闘感」を試遊レポート【TGS2025】

アークシステムワークス新作マーベル格ゲー。初心者もハマる奥深い4v4チームバトルの核心。

家庭用ゲーム PS5
4人全員で殴り合え!『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』で味わう、かつてない「共闘感」を試遊レポート【TGS2025】
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9月25日より幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2025」。ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは、マーベルのヒーローたちが激突する完全新作対戦格闘ゲーム『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』がプレイアブル出展されていました。

開発を手掛けるのは、『ギルティギア』シリーズで知られるアークシステムワークス。同社が得意とする美麗なアニメ調のグラフィックで描かれるマーベルヒーローたちと、独自の4対4チームバトルシステムはどのような化学反応を起こしているのでしょうか。

今回はなんと本作のディレクターである関根一利氏に直接システムのポイントを伺いながらプレイするという、またとない機会を得ました。格闘ゲーム中級者の視点から感じた本作のプレイフィールを深く掘り下げてお届けします。

アークシステムワークスが描く美麗なマーベルユニバース

まず目を奪われるのは、やはりその美麗なグラフィックです。アークシステムワークスならではの日本のアニメ調で描かれるマーベルヒーローたちは新鮮で、モーションの随所にコミックらしさが感じられます。

特に印象的だったのが、特定の技がヒットした際に画面がダイナミックに変化し、まるでコミックの一コマをそのままくり抜いたかのようなカットインが入る演出。ゲーム全体のスピード感、そして滑らかなアニメーションと相まって、その一瞬が非常に魅力的に映ります。アメコミファンなら思わずニヤリとしてしまうでしょう。

今回の試遊では新ステージとして「SAVAGE LAND」が追加されていました。ニューヨークのような都市とは打って変わり、鬱蒼としたジャングルが広がるこのステージでは、背景に巨大な恐竜の姿も確認でき、まさに未開拓の地といった趣でした 本作の特徴であるシームレスなステージ移動の範囲が最も広いとのことなので、ダイナミックな戦いが期待できそうです。

シンプル操作の先に待つ、奥深いチームバトル

本作の操作系は、ボタン連打でコンボがつながる仕様や、全ての必殺技がワンボタンで出せるようになっており、初心者にも非常に優しい設計です。もちろん、従来の格闘ゲームのようなコマンド入力も存在しますが、必須ではないという点に間口の広さを感じさせます。

しかし、本作の真の面白さは、やはり独自の4v4チームバトルシステムにあります。体力ゲージはチームで共有し、バトル開始時に解放されているのは1キャラクターのみ。画面端で特定の攻撃をヒットさせるとステージが移動し、控えのキャラクターが一人ずつ解放されていきます。

この「キャラクター解放」が本作のキモです。キャラクターが解放されると、画面上部の緑色の「共闘ゲージ」の上限がアップします。このゲージを消費することで、ガードからの切り返しやアシスト攻撃といった強力なチームアクションが可能になります。

このアシストは最大3体まで同時に呼び出すことができ、操作キャラクターと合わせると、なんと自チームの4キャラクター全員が画面に登場する状況も作り出せます。1対1の格闘ゲームというジャンルの中で、これほどの「共闘感」を演出している点には驚かされました。

また、キャラクターチェンジはアシスト攻撃中など、特定の条件下でいつでも行えるため、その自由度は非常に高いです。ここを使いこなせるかどうかが、間違いなく本作をやり込む上での最初の「壁」であり、同時に最大の「楽しさ」と「伸ばしどころ」になるでしょう。

ディレクター直伝!駆け引きの神髄と上達への道筋

今回の試遊では、TGSで初公開となるスパイダーマンとゴーストライダーを中心にプレイしました。スパイダーマンはウェブ・シューターによるけん制や、ウェブ・スイングでの変幻自在な動きが強力。格闘ゲームでウェブ・スイングを体験できるとは思いませんでした。一方のゴーストライダーは、炎をまとった鎖によるリーチの長い攻撃が特徴的です。

プレイ中、ディレクターである関根氏から直接、本作の核心に触れる話を聞くことができました。関根氏によると、本作は初心者でも好きなキャラクター1体でコンボを練習するだけで十分に楽しめるように作られているそうです。その上で、勝利への鍵となるのは、いかに早く仲間を解放し、チーム全体のリソースを管理するかという点だと語ってくれました。

このアドバイスを聞き、本作の奥深さを実感。

当て身技といった強力なチームアクションは「共闘ゲージ」を消費するため、ただ闇雲に攻撃するだけでは勝てません。ゲージを温存しつつ、どのタイミングで仲間を解放し、どの場面でアシストや交代を使って勝負を仕掛けるか。キャラクター単体の強さだけでなく、4体で一つのチームとしてどう戦うかの戦略性を考えることこそが、このゲームの真の駆け引きなのだと感じました。

研究の"沼"が待っている、やり込み甲斐のある一作

『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は、初心者向けの簡単な操作と、奥深い4v4システムを両立させた、絶妙なバランスの格闘ゲーム。立ち回りの基礎は従来の2D格闘ゲームの経験が活かせる一方で、4体のキャラクターと共闘ゲージをどう活かすかというチームシステムの戦略は、まさに研究の"沼"。

1キャラクターに集中して基礎を学ぶことも、4体全ての連携を突き詰めることもできる。遊びやすさとやり込み甲斐が同居した本作は、特にマーベルファンや、新たな刺激を求める格ゲー中級者にこそ刺さるタイトルだと感じました。製品版でさらなるヒーローたちが追加され、どのようなチーム編成が可能になるのか。2026年の発売が今から楽しみでなりません。


アイアンマン

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
Spider-Man: No Way Home

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:失野,編集:蟹江西部

ライター/ 失野

新人ライター。学生時代にPCオンラインゲームに出会ってからというもの、人生の大半をPCゲームに費やしている。好きなジャンルは、FPS・TPS、アクション、RPG、アドベンチャーetc...

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編集/十脚目短尾下目 蟹江西部

Game*Spark編集部。ゾンビゲームと蟹が好物です。以前は鉄騎コントローラー2台が部屋を圧迫していましたが、今は自分のボディが部屋を圧迫しています。

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