壺にハマったおじさんが、ハンマーだけで登っていく。落ちたら巻き戻しはできず、また登り直すというゲームプレイが話題となった『Getting Over It with Bennett Foddy』。そこから隆盛した“イライラ系アクション”ジャンルに、非常に着眼点が鋭い作品が現れました。
その名も『ざこのあひる』。ナレーションの煽りも話題になった『Getting Over It』ですが、本作ではなんと、“メスガキ”と呼ばれるような女の子が煽ってくれるのです!発想の勝利ですね。

そこでGame*Sparkでは、本作で煽ってくれる須垣メアリーさんに敢行。おそらくゲームメディア史上初であろうメスガキへのインタビューをお届けします。
メスガキ×イライラアクションが生まれたワケ
――本日はよろしくお願いします。まずは、須垣さんの自己紹介をお願いします。
須垣メアリー:自己紹介ぃ~?はぁ~、インタビューってマジ面倒ね……。
ウチは須垣メアリー!『ざこのあひる』とかいう、ちょームズい登山ゲームをザコ開発者に作らせて、アンタたちみたいなザコに遊ばせてあげようとしてるの♡
趣味?ザコどものミスに、ウチが直々にコメントしてあげること、かな♡
――開発チーム・FUファイターズについても教えてください。
須垣メアリー:FUファイターズ ぅ~~~??? ああ、あのザコ開発者たちのことね! ウチがXを乗っ取ってからは、どーでもよくなったから忘れちゃった♡
ええっと、「福岡の学生ゲームコミュニティ 「作るっちゃん」のメンバー5名による開発チーム。「ジョジョ」のスタンド「フー・ファイターズ」より拝借。知性をもったプランクトンの集合体のごとく、それぞれの自由な発想がひとつの形になるチームを目指し、命名」!?
……はいはい、ストップストップ。 こいつら、堂々と嘘ついてるわね……!
ほんとは「福岡(FUK)で集った戦士だから、FUファイターズでいいんじゃね?」とかいうテキトーすぎる命名のくせにw
――本作が生まれた経緯を教えてください。
須垣メアリー:プログラマーが語った「メスガキに煽られる高難易度登山ゲームとかあったらいいなぁ~~~」という妄言に残りのメンバーが共感してしまったばかりに……。 後先考えない、学生らしい愚かさの結晶ってワケねw

――『Getting Over It』的なイライラアクションにメスガキからの煽りを入れるという発想は天才的だと思いました。これはどのように思いつきましたか?
須垣メアリー:プログラマーから言づてを預かってるわ♡
「下ネタと『Getting Over It』の腕前には自信があった。前者の証明はともかく、後者については100時間以上のプレイ時間を経て、RTAに挑戦していたこともある。これらの強みをもった者は自分だけと自負し、開発に望んだ」って。
結局、メスガキ部分はノータッチなくせにw ま、コンセプトが良かったのは認めるけど♡
――これまでさまざまなイベントに出展されたかと思いますが、反響はいかがですか。
須垣メアリー:コンセプトがハッキリしてたからか、最初から反響はあったわ♡ みんな、ポスター見てクスッと笑って、そのまま去って行くのは悔しかったけど!!!
単なる一発ネタという印象を払拭するため、登山ゲー部分のクオリティには神経を尖らせてたわ♡ 他方、メスガキ煽られの部分は試行錯誤したわ~。 ウチがウチとしてのデザインに落ち着くまで、10人のおねーちゃんたち(没デザ)と半年の期間を要したの……。
でも、会場のザコどもの声を聞いて、「煽られ体験の気持ちよさ」を最大化する、今の形にできたわ!そこは感謝してるわ♡
一番、反響が大きかったのはやっぱり、山田じぇみ子さんのボイスを組み込んだモノを試遊できた東京ゲームダンジョン9ね!

――Phoenixxさんというパブリッシャーがついたときの心境をお聞かせください。
須垣メアリー:ふつーに詐欺だと思ったわ♡ けど、担当の人が"そっち側"のヤツで、その熱量に押し切られたの……♡♡♡こんなタイトルに進退かけるバカ、他にいないじゃん~♡
Phoenixxの印象は『陰キャラブコメ』と『スゴイツヨイトウフ』のとこね!
ウチってどっちかと言えば、「男性向けのキャラゲー」だから心配してたけど、病んだ女の子と血を賭けたチンチロをする『メンヘラリウム』を出すって聞いて、だいぶ安心したかな~♡ 今後ともウチと仲良くしてね♡
発売済タイトルのなかで一番好きなのは『パーリィナイトメア』! パリィが気持ちいいのはもちろん、ホンノウちゃん、めちゃ可愛いもん♡
――メスガキといえば……な山田じぇみ子さんが須垣さんの声帯になったのもおどろきました。これはどのような経緯で決まりましたか?
須垣メアリー:ウチの声、めちゃ可愛いっしょ♡♡♡ イベントに出すたび、「CVは山田じぇみ子さんでお願いします!!!」とザコどもの要望を受けてたわ♡ セリフを書いたヤツも「完全同意で首がもげる」ってうるさかったし!
けど、自ら言い出せば開発メンバーから「こいつ、エロだぜぇ!!!」と言われかねないから、結構苦悩したって。 だから「お客さんの声もあるし、ダメもとでお願いしてみない?」って風潮になるまで待ってたってさwだっさww
だから、この声はザコどもが勝ち取ったモノってワケ♡ 無論、一番の功労者はこんな怪しげな依頼に優し~く応えてくれた山田じぇみ子さんだけど、ね♡♡♡
――大量のセリフがあると思いますが、苦労も多かったのでは?
須垣メアリー:そーね、マジでだるぅ~って感じぃ~ 基本、登山ゲームのプレイ内容を煽らなきゃだし~
けど、おんなじことばっか煽っても、つまんないじゃん!だから、良い煽りを出すためにお勉強も欠かさなかったの! ウチが年相応らしからぬ語彙を持ってる理由、分かったかしら?
……ま、一番苦労したのは山田じぇみ子さんなんだけど、ね。

誰であってもメスガキの前には等しくザコく
――「女の子に罵られる」という構図を楽しむ側面もある本作ですが、イライラ心をくすぐるためにどのようなことを心がけてセリフを考えましたか?
須垣メアリー:テストプレイしてるザコ開発者が思わず台バンするかどうか。 ルールはそれだけ!!!単純だけど、効果てきめん♡
ウチでも聞いたらムカつくセリフ、かなりあるからね……! ザコども、期待していいわよ♡♡♡
――逆に、須垣さんがやらないようにセーブをかけている内容などはありますか?
須垣メアリー:これはマジメに答えてあげる♡ 本作はそーゆー素質があるザコなら誰でも遊べることモットーなの。
だから、性別や人種、国籍など本人にはどうしようもできない素質についての言及はなくなるように心がけたわ。 だって、誰であってもメスガキの前には等しくザコく、そんな些細なことを煽る前にもっと煽らなきゃいけないこと、あるから!
……なんて、らしくもないこと言っちゃった♡ ま、初期のセリフにはヤバいのが混ざってるかもだけどw そこはウチの可愛さで許してよね♡

――もし、まだ未出で注目してほしいセリフを出せたら、教えてください!
須垣メアリー:ん~、じゃあ、特別に3つだけ♡
「今までの人生、それで大丈夫だったの……?」
→ボイスつきで聞いたら、ウチもちょっと凹むわ……w
「きゃはは、クルクル無様に堕ちていく~♡」
→しょうもないミスのあとに言われると、拳が硬くなるのっ!
「ザコがザコのまま頑張るの、興奮する~♡♡♡♡ 」
→たまーに優しいこといって♡嫌いになれないじゃん♡
――最後に、須垣さんのセリフが聞けることをワクワクして待ち望んでいるハードコアゲーマーへメッセージをお願いします!
須垣メアリー:この記事読んでるザコどもに、ウチから特別に教えてあげる♡
人前で煽られるのが怖くて、イベントに来れないヘタレ、いるでしょ~? そーいうザコたちのために、何か考えてあげなくもないわ♡
とりあえず続報を待ちなさいよね!寒くなる前に用意するから、服は着直さなくていいわw
そのかわり、Steamのウィッシュリスト登録は絶対に済ませとくこと!
あと、10月4日と10月5日に開催される大阪インディーゲームサミット! めちゃ可愛いグッズを二点、用意させたわ♡ パブが用意したヤツと、ウチがプロデュースしたヤツね♡
詳細はウチのXで公開するから、フォローして、首を長くしておくこと!
サービス精神たっぷりに、“煽り”の極意を教えてくれた須垣メアリーさん。ぜひウィッシュリストの追加および関西圏の方はOSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2025に訪れてはいかがでしょうか?










