『かまいたちの夜』我孫子武丸氏の久々ゲーム作品!PCを使って推理する新感覚ADV『RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』【インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『かまいたちの夜』我孫子武丸氏の久々ゲーム作品!PCを使って推理する新感覚ADV『RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』【インタビュー】

検索してワードを集め、真相に迫る!

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『かまいたちの夜』我孫子武丸氏の久々ゲーム作品!PCを使って推理する新感覚ADV『RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』【インタビュー】
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アドベンチャーゲーム史に残る名作『かまいたちの夜』で知られる小説家の我孫子武丸氏。2013年にニンテンドー3DSでリリースされた『宇宙船ダムレイ号』以降ゲーム作品は発表していませんでしたが、この度ザクザクのデスクトップ推理ADV『RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』を発売予定です。

本記事では、我孫子武丸氏および、本作のプロデューサー兼ゼネラルディレクターのまんまる(〇)氏および、ディレクター兼プランナーの鶴田氏へのインタビューをお届けします。

※本インタビューは、7月に開催されたBitSummit the 13thにて行われたものです。インタビュー中の情報も、取材当時のものとなります。

『RDの遠隔推理』とは

本作は、現場にいかずとも事件を解決に導く「アームチェアディテクティブ(安楽椅子探偵)」をテーマにした推理アドベンチャーゲームです。ただ文字を読み進めるだけではなく、Glomeという架空の検索エンジンやZという架空のSNSを駆使するのが本作のポイント。遠方の長野県の大学に通う妹、滝沢光が行方不明になり、同じ大学に通っている湊誠司が殺害される……そんな不安な状況に立たされたあなたは、インターネットだけで事件の真相に迫ります。

Webサイトを閲覧していると、次々に気になるワードが登場。ノイズになる情報も多い中、プレイヤーは真相にたどり着くことができるでしょうか……。

我孫子武丸氏が久々にゲームを手掛ける理由

――我孫子さんのゲーム作品は『宇宙船ダムレイ号』から12年ぶりですよね。

我孫子:世に出ていないものもあるのですが、実はコンスタントにゲームのお仕事はやっていました。ただ、表に出るものとしてはしばらく間が空きました。

――なんと、そうだったのですね。ザクザクさん側として、我孫子さんと組むきっかけはどういったものだったのでしょうか。

まんまる(〇):長野県に弊社の関連会社がありまして、そこでは専門学校生の就職支援や授業を行っていて、その一環としてゲームを作れるのではないか……というのが始まりです。学生が作りやすいものはアドベンチャーゲームかな、と思いまして、そこでシナリオライターさんを誰にお願いしようかと考えたとき、『かまいたちの夜』で白馬村を舞台にされていた我孫子武丸先生に相談させていただいた形です。

――我孫子さんは相談を受けて、どう返したのでしょうか。

我孫子:ご相談を受けた時点では、ベーシックなアドベンチャーゲームをつくろうと考えられていて、すでに大まかなプロットやキャラクターが用意してあったので、そこにあわせてシナリオを書いてくださいというお話でした。

ただ、普通のアドベンチャーだったらあまり面白くないので 面白いシステムで新しいことをするならいいですよとも答えました。 その時例として思いついたアイデアを言ったら、そのまま「それをやりましょう!」 ということになり、言った手前引き受けなければならないなと、 今回原作・全面監修という形で携わることになりました。

――では検索をつかって進行するシステムは我孫子さんのアイデアだったんですね。いま監修はどのように行っているのでしょうか。

我孫子:いま大まかなプロットはできているのですが、それを実現するための細かなやりとりをずっと行っています。

――作中で起こる事件は、世相も反映させたようなリアリティがありました。こうしたディテールへのこだわりを教えてください。

我孫子:長野県という実在の地を舞台にする以上、「長野ってこんなんじゃないよ!」と言われても困るので、長野を知らない人にも楽しんでもらいつつ、聖地巡礼的なものもできれば良いなと考えてつくっています。

――検索時に閲覧できるWebサイトはかなり実在感がありました。こちらについても教えてください。

鶴田:我孫子先生が決めたミステリーの真相として、事件に関わるものと、妹の所属するサークルに関わるものの2つがありました。もちろんストレートにたどり着けたら面白くないので、そこから脱線させるための情報もいろいろと考えました。

事件であれば、最近話題の「闇バイト」を入れてみたり、サークル名が独特なので、長野にまつわるなにかなのかな?と思ってもらったり。事件を伝えるニュースも地元のローカルニュースサイトのような感じで考えて、デザイナーと作っていきました。

――発売に向けて、今後どういったことを進めていきますか。

鶴田:試遊版では、検索エンジンを使ってワードを集めて組み合わせることで、新たな情報やワードが得られるというサイクルが出来上がっています。ほかにも、SNSのポストからアカウントを辿って情報をつきとめたり、動画から怪しいところを見つけたり、といった要素も用意しています。

まんまる(〇):本作は結末自体は1つに決まっているのですが、そこにたどり着くためのルートはプレイヤーの主体性に任されています。いきなりお祭りのサイトにアクセスして事件現場であることに気づくというルートもありますし、先に街の情報から収集していくようなルートもありえます。最終的には絶対に結末にたどり着けるようにしつつ、脱線しても少しずつ真実に近づいていけるような設計にします。

――プレスリリースでは、「古くて新しいゲーム」と書かれていたのが印象的でした。

我孫子:それはおそらく私が言った言葉だと思いますので、気持ちを話します。アドベンチャーゲームを初めて遊んだときの面白さが好きなのですが、近年のアドベンチャーゲームは進化するにしたがって、最初の面白さとは違うところに向かっている気がするんです。ただ文字を読むだけ、選択肢を選ばせるだけ、では古いと言われてしまう。

本作でもシステムや見た目は大きく変えましたが、そういったアドベンチャーに初めて触れたときの面白さが蘇ればいいなと思って作っています。

本作は大きな資本をもって作られているゲームではありませんが、インディーゲームの面白いところは、作家性が色濃く出る点です。意見がダイレクトに反映されるのが楽しいところですね。

――最後に、アドベンチャーゲームファンにメッセージをお願いします。

我孫子:アドベンチャーゲームが好きな方、そして尖ったインディーゲームが好きな方にぜひプレイしていただけたらと思います。

――ありがとうございました!


『RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』は、ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Steam向けに発売予定です。


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ライター:みお


ライター/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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