
Rocker Adrift Gamesが手がけるギャンブルアドベンチャー『Dead Finger Dice』が、10月24日にSteamにて配信開始されました。
本作のパブリッシャーをつとめるBlack Lantern Collectiveは、錬金術師の塔の謎を追う『Caput Mortum』や、誰もいないオンラインFPSを彷徨う『No Players Online』など、クセの強い注目作を次々と担当する新進気鋭の存在です。
そんなラインナップの中で『Dead Finger Dice』も負けじと劣らずクセの強い作品となっていました。本記事では今作のプレイレポートをお届けします。
指を賭けた狂気のギャンブル 開幕

プレイヤーはクルーズ船の一室で目を覚まします。部屋に備え付けられているディスプレイに届くメールによると主人公は連れ去られ、狂気のビリオネアたちのギャンブルに巻き込まれてしまったようです。

右も左も分からないままに、5つのダイスを携えてギャンブル場へ向かいます。精緻なドットで描かれた異形のビリオネアが待ち受けています。命を賭けたギャンブルが始まります。

ルールは非常に単純。5つのダイスを3回振ってポーカーの役を作り、その強さを競います。一回振るごとに好きなダイスをホールドし、できる限り強い手をつくっていきます。レイズやフォールドなども普通のポーカーと同じ仕様になっています。

ここまではごく普通のポーカーゲームです。しかし、今作においてチップとして掛けられるもの、それは「指」です。
プレイヤーの役がビリオネアよりも弱かった場合は、賭けた「指」を奪われてしまいます。そして支払える以上の指を賭けてしまった場合は、プレイヤー自身の指をギロチンにかけることでチップを支払うこととなります。

最初のビリオネア「ノスフェラワン」を倒すと、コックとして潜入した協力者から食事に混ぜる形で支援アイテムが支給されます。その中には先ほど倒したビリオネアの指も入っています。このアイテムを材料に様々な特殊効果を持つイカサマサイコロを作って次のビリオネアに挑みます。

「出目を6にする」「数字を再抽選する」「出た目の数字に周りの数字を引き寄せる」など消費する指や素材によってその効果は様々です。イカサマサイコロ同士でシナジーが生まれるようにデッキを組んでいきます。

このイカサマサイコロシステムは一見するとプレイヤー側に有利すぎるように見えますが、イカサマをしてくるのはビリオネア側も同じです。特殊な効果を持つイカサマサイコロを使ってくるだけでなく、プレイヤーのサイコロに不利な効果を付与してきたりもします。

ビリオネアに細工を加えられたサイコロは恒久的にその効果を付与され、元に戻ることはありません。例えばゴルホーンの「ミセス・ストーン」に呪いを付与されたサイコロは常に同じ出目が出るようになってしまいます。
このようにせっかく構築したデッキのシナジーが、敵の妨害によって壊れてしまうこともあります。一方で不意にサイコロに特殊な効果が加えられることで予想外のシナジーが生まれ、プレイヤー側が有利になることもあり、ランダム性の妙を味わうこともありました。

ビリオネアを倒し、部屋に戻り、イカサマサイコロを作って次のビリオネアに挑む。これが今作の大まかな流れです。しかし、この流れの随所に謎を解くヒントが散りばめられています。

ビリオネアとのギャンブル中に不意にフラッシュバックのように謎の情景が飛び込んできたり、PCに暗号のようなメールが届いていたり。さらに部屋をよく見ると不可解な記号が刻まれており、今作がただのギャンブルアドベンチャーではないことが示唆されます。異形のビリオネアたちとの死闘の果てにいったい何が待ち受けているのでしょうか?

以上、ギャンブルアドベンチャー『Dead Finger Dice』のプレイレポートをお届けしました。ポーカーのルールに一捻り加えられたゲームプレイに派手さはないものの、シンプルで堅実な楽しさを実現していました。また随所に挟み込まれる謎やヒント演出のセンスがよく、ゲームプレイを進める推進力として魅力的なものになっていました。
『Dead Finger Dice』はSteamで配信中です。













