『Chill Corner』『Spirit City: Lofi Sessions』『gogh: Focus with Your Avatar』など、Steam上の作業管理アプリもだいぶ数が揃ってきました。
どれもこれも進捗を管理してくれる素晴らしいアプリですが、そんな界隈に期待の新星が現れます。
その名も『Chill with You : Lo-Fi Story』。悩み多き文学少女とともに、まったりとタスクをこなしていきましょう。

進学か、就職か……人生の岐路に立たされている少女と一緒にレッツ作業
本作もオーソドックスな作業管理アプリと同じく、テーブルに向かった少女を眺めながら、チルい曲や環境音を聴きつつ、現実の作業を進めようという主旨のものです。基本的な部分はどのアプリとも変わらず、ポモドーロタイマー・To-Doリスト・カレンダー機能などがあります。
もっとも注目すべき点は、本作にはストーリーがあること! 作業管理アプリにもついにナラティブの波が押し寄せてきました(……ちょっと本末転倒な気もしますが、そこまで読むのに時間がかかるコンテンツではありません)。
主人公のサトネちゃんは女子大生。お洒落な赤眼鏡に裏地が赤パーカー、赤いヘッドフォンと、結構攻めた私服を着ています。
本作は、彼女が初めて作業通話を繋ぎ、こちらはそれに付き合ってあげるところから始まります。いちいち“君”と呼んでくれるのがこそばゆいですね。

では実際に作業を始めましょう。ポモドーロタイマーをセットして、タスクをこなしていると、レベルが上がっていきます。レベルに応じて会話がアンロックされ、お話が展開していきます。
彼女はとある大学の工学部に通う現役の女子大生。趣味で小説も書いているようです。今はテスト勉強に勤しんでおり、ゆくゆくは宇宙に関する研究をしたいと考えていますが、親からはすぐに就職してほしいという空気を感じ取っているとか。うお~、リ、リアルな悩み~!

そんな彼女と次の会話をするには、またポモドーロタイマーをセットして、レベルを上げなければなりません(残念ながら作業1分:休憩1分にセットしても、大した経験値にはならず……)。
どうしてもお話がしたかったので、クリックして水を向けてみますが「集中できないの?」「手が止まってない?」といった感じで怒られます。まさかローファイガールに怒られる日が来るとは……!?

というわけで仕方なく作業。原稿を書いたり、プレイレポのためのゲームを遊んだり、筋トレしたり、犬の世話をしたりしながら時間を潰し、また彼女と会話して、そして作業に戻る……この循環はなかなかクセになるというか、ゲーム性を感じます。
何より、等身大の女子大生の悩みが無理ない範囲で語られるため、先が気になってついつい進めてしまいたくなります。これは究極の爆速進捗推進剤かもしれない……!

タスクを終えると、環境音や背景といった要素がアンロックされていき、部屋の様子も少しずつ変わっていきます。
サトネちゃんの動きもいちいち可愛らしく、本を読めば視線が細かく動き、マグカップから飲み物を飲む仕草はリアルで、なかなかに実在感があります。声優さんの演技もとても素敵でした。
もちろん、BGMとなるローファイヒップホップも飽きの来ない曲ばかりで、作業の邪魔もしません。欲を言えばもっと曲目が欲しいところですが、アップデートで追加されるとのことなので、期待して待ちましょう。

作業管理アプリ×ストーリーADVという組み合わせは水と油ではないかと思いましたが、実際は作業の合間に貰えるご褒美としてちょうどいい塩梅であり、やる気を出してくれる源になっていました。
『Chill with You : Lo-Fi Story』は11月17日、Steamにて発売予定です。









