大好きな作品が歳月を経て再び注目を浴びるというのは、ファンの立場からもとても嬉しいものです。東映は、「仮面ライダー」生誕55周年記念作品として、2026年4月29日より映画「アギトー超能力戦争ー」の全国上映を行います。
新たに発表された「仮面ライダー」の映画レーベルのひとつ「THE KAMENRIDER CHRONICLE(仮面ライダークロニクル)」第1弾である本作は、2001年に放送された「仮面ライダーアギト」の新たな物語を描くもの。人々が次々と超能力に目覚めて混乱していく中で、かつて「仮面ライダーG3」であった警察官・氷川誠が、事件に立ち向かいます。
「仮面ライダーアギト」では“既に仮面ライダーである男”、“仮面ライダーになろうとする男”、“仮面ライダーになってしまった男”の3人が、不可能犯罪を起こす怪人・アンノウンとの戦いに身を投じ、謎に迫っていく物語が描かれます。平成「仮面ライダー」史上最高視聴率を叩き出した本作は、今も多くのファンに愛されています。
筆者もこの作品が大好きで、今回の映画および「真アギト展」の発表には驚き、そして大いに喜びました。その喜びををそのままに、本稿ではプレイステーションで2001年に発売されたゲーム『仮面ライダーアギト』の魅力を紹介していきます!




目覚めろ、その魂!
ゲーム『仮面ライダーアギト』は、仮面ライダーアギト、仮面ライダーギルス、仮面ライダーG3それぞれを操作し、アンノウンと戦うモードがメインコンテンツのひとつです。
1話に登場したジャガーロードをはじめ、トータスロード、クロウロード、スコーピオンロード、クイーンジャガーロードなど、本編中盤くらいまでのアンノウンが登場。
バトルは格闘ゲーム形式で、通常攻撃と必殺技、ダッシュやジャンプボタンと方向キーを組み合わせ、様々な技を繰り出せます。また、アギトは専用のフォームチェンジボタンが使用可能で、フレイムフォームやストームフォームになると扱える技も異なってきます(フォーム先ごとに別キャラ扱い)。





またキャラクターモードでは、自分の体力が尽きる前にアンノウンに攻撃を与えて「テンションメーター」を100%にするのが目的。100%になったら必殺技ボタンを押すと、各ライダーの必殺技によるフィニッシュ映像が流れます。また、このモードはメーターが50%になると名曲「BELIEVE YOURSELF」が流れるという最高の演出が!
必殺技もライダーキックやギルスヒールクロウ、GG-02〈サラマンダー〉など、各ライダーの印象的なものばかり。さらにアギトはフォームごとにしっかりと必殺技が異なり、フレイムフォームでは、最初にクロウロードを倒した際の“空中で突進してくる相手を斬る”シーンを再現してくれているのです。





ほかにも、クイーンジャガーロードに必殺技を決めた後に一度は効かない素振りを見せるなど、さまざまな原作再現が用意されています。
モードとしては余裕があるので、「BELIEVE YOURSELF」が流れてからサビとフィニッシュのタイミングを合わせるといった、こだわりプレイも狙いたいところですね!





対戦やコレクション、最強のG3を作るモードも!
これらのほかにも、色々なモードが用意されています。ライダーやアンノウンを使って戦うバトルモードでは、CPUと戦うシングルバトルとタッグバトル(2人用)、プレイヤーが対戦するVSバトルの3種類があります。シングルやVSは通常の格闘ゲームのようなラウンド制です。
また、作中のさまざまなキャラクターやシーンのカードを集める「ギャラリーモード」や、プレイヤーがオリジナルの仮面ライダーG3を育成する「Gトレーラールーム」もあり、このモードではアギトモードや対戦モードクリアで入手できるアイテム「ゲームバレット」が必要になります。



ギャラリーモードでは、飛んでくるカードを撃ち落とすことでコレクションが増えていきます。カードを調べるとプロフィールや名台詞、スペックが書かれているものも。さらに8枚のカードを集めることで大きなカットで名シーンを見られる特殊なカードもあり、コレクションしがいがあります。
ただし、このギャラリーで集めるカードにはダブりがあるので、後半になってくるとなかなか新規カードをゲットできません。集めたカード枚数によってアギトのバーニングフォームやエクシードギルスなど、新キャラクターがアンロックされる仕様なので、このダブりが多いのがなかなか辛い!





Gトレーラールームでは、バレットを使用して専用のG3(初期はG3 オリジナル名義)の能力をアップさせます。
このモードで鍛えたオリジナルG3は、メモリーカードに保存して対戦させることも可能です。筆者は本作をシングルでしか遊んだことがないので、このあたりのモードには触れられていませんが……。




「人が人を殺してはならない」
ゲーム『仮面ライダーアギト』は本編がTV放映中に発売されたということもあり、ラスボスが本編中盤に登場するアンノウンだったり、アナザーアギトが登場しなかったりします。
それでも、かなり細かい部分まで愛を感じる要素やシステムがあるので、原作ファンならきっと喜べるのではないでしょうか。
それは勝利後演出が本編の締めの枠だったり、敗北後のコンティニュー画面で流れる音声だったり、アンノウンの名前が「〇〇ロード」だけでなく個体名でも表示されたりと、挙げればキリがありません。
アギトのフォームチェンジボタンは他のキャラクターだと特殊ポーズを取り、アンノウンだと不可能犯罪前の“あのポーズ”になるのも最高ですね!




個人的には、ハイドロゾアロードが勝利時に「人が人を殺してはならない……」という、劇中でも印象的なセリフをしっかり言ってくれるのが嬉しいポイント。
ゲームに収録されている台詞の数は決して多くはありませんが、ギャラリーでは翔一くんと氷川さんの掛け合いがあったり、満足度の高い要素が詰め込まれています。

ちなみに格闘ゲーム部分についても技数は多くないものの、ダッシュやキャンセルを駆使したコンボができたり、ダウン追撃ができたりと、遊べば遊ぶほど発見があります。
アンノウンもトータスロードが鉄山靠使いであるなどと個性豊かで、シングルバトルで色々と試すのも面白いですね!





ただし、ダブりの設定があるギャラリーモードについては、コンプリートのためのゲームバレット集めが辛い部分も。最後に解放されるキャラクターが“劇場版のあのライダー”なのも嬉しいのですが、とにかくダブりすぎる……!





プレイステーションの『仮面ライダーアギト』は、決してコンテンツが多いとは言えませんが、こだわりを感じる原作の要素や演出をしっかりと味わえます。
やはりメインモードで「BELIEVE YOURSELF」が流れるというのは最高で、これだけでもファンとしてはたまらなく嬉しくなってしまいます。




2026年4月29日より公開される「アギトー超能力戦争ー」では、氷川誠を主役に翔一くんや小沢さん、小室くん、北條さん、美杉一家、そしてまさかの木野さんと、TVシリーズに登場したキャストも多く出演します。新たなGユニットのメンバーも楽しみですし、テレビ本編の最終回を経て新たに発生する超能力犯罪がどのように展開するのか、興味は尽きません。
また、2026年4月24日からは、東京を皮切りに全国4会場で「真アギト展」も開催中。連動企画として「Gトレーラー」復活プロジェクトなども開催され、さまざまな展示が楽しめる場になるとのこと。筆者も見に行く予定なので、今から楽しみです!













