THQ Nordicは、フランスに拠点を置くゲーム開発スタジオDigixartの手がけるナラティブアドベンチャー『Tides of Tomorrow』を、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2026年4月22日リリースします。
高評価ロードトリップアドベンチャー『Road 96』で知られるスタジオの最新作は、洪水により世界の大半が沈み、マイクロプラスチック汚染によって引き起こされる奇病・プラステミアが蔓延する世界が舞台。プレイヤーは、死の海から救出された記憶喪失の存在「タイドウォーカー」となって、世界の運命を握ることになります。
ゲーム内では、先にプレイした他のプレイヤーをフォローする非同期マルチプレイヤーが大きな特徴。他のプレイヤーの行動結果がゲーム内に影響を及ぼし、それぞれのエリアやNPCの態度などが変化します。もちろん、自分自身の行動も記録され、新たなプレイヤーがフォローした場合に、その影響下の世界でプレイすることになるのです。

本稿では、期待の新作『Tides of Tomorrow』のプレイレポートをお届けします!


タイドウォーカーは繋がっている
ゲームはプレイヤーが海中で目を覚まし、そのプレイで最初のフォロワーを選択するところから始まります。フォロワーは、その世界でどんなプレイをしているかを簡単に示す特性が表示されているので、自分の歩む道の参考にすることもできます。フォロワー選択後、溺れているところをナーエという女性に救われます。
ナーエは、世界を救うタイドウォーカーを探している女性。彼女のボートに引き上げられた主人公は、同じように“過去にナーエが救ったフォロワーの姿”を見ることになります。主人公たちのようなタイドウォーカーは繋がっていて、その繋がりが“幻視”として、フォロワーの行動の記憶が見れるようです。





ナーエは、この世界が過去の洪水で沈んでしまったこと、生物がプラスチック化してしまうプラステミアという奇病が蝕んでいることを説明してくれます。主人公たちタイドウォーカーは洪水が起こる前、旧世界の人間らしいのですが、蘇った主人公には一切の記憶がなく、話の最中にプラステミアの症状が発症してしまいます。
そこでナーエは“オーゼン”という症状を軽減する薬を差し出します。このオーゼンは貴重なもので、なんと自分のフォロワーが次に来た人のために残してくれていたというもの。ここでプレイヤーは「オーゼンを吸う」「次の人に残すという」という選択をすることになり、その結果が自分のフォロワーに影響を与えることになります。




こうして絶望的な世界に蘇った主人公は、タイドウォーカーの持つ不思議な“幻視”を使いながら、この世界を生き抜くための道を見つけ出すことになります。その旅の中では、さまざまなキャラクターとの出会いが待ち受けているのです。




何を残されたのか、何を残すのか。
『Tides of Tomorrow』では、プレイヤーの選択によって「人類思考」「自然思考」「協力的」「サバイバリスト」「トラブルメイカー」の5つの特性が変動します。この特性はプレイの個性となってフォロワーを選ぶ際の基準になるだけでなく、ゲーム内の選択肢にも大きな影響を与えていくものです。
物語はナーエに救われた後に、エイラという女性がいる島へと案内されます。この島にはフォロワーもいたようで、そこかしこでその影響があります。マップの各地には、フォロワーの痕跡である「時潮」が残されていて、それを幻視することで、さまざまなヒントや手がかりを得ることができ、会話の選択肢が増えることもあるのです。




例えば、ナイトクラブに入るためには紹介が必要です。選択肢は「エイラの紹介」「ナーエの紹介」の2つだけでなく、幻視でエイラに案内されるフォロワーの姿を見ることで、第3の選択肢「フォロワー名の紹介」が選べるようになります。これを選ぶと“エイラの連れ(フォロワー)の連れ(自分)”扱いになるあたり、芸が細かいですね。


フォロワーが騒動を起こしていたら警備が厳しかったり、誰かを救っていたらプレイヤーをサポートしてくれたり、同じ島でもフォローする相手によって島の様子が異なります。幻視することで、こういった影響を与える行動を確認することもできるので、プレイの参考にすることも可能です。





また、寄付ボックスにスクラップ(通貨)やオーゼンを置くことで、自分のフォロワーにアイテムを残すこともできます。他にも壊れた橋をスクラップで直せばフォロワーが使うことができますし、逆に橋を壊してしまったらフォロワーは修理するか、他の道を見つけなければなりません。タイドウォーカーは残され、残していくのです。





滅びゆく世界に主人公の選択は
ゲーム内では、主人公は入手したボートで次に行く島を選ぶことができます。それぞれの島をクリアすることで移動画面に移りますが、そこでフォロワーを変更することも可能です。選んだ島ではフォロワーの影響がありますし、その島でのプレイが自分のフォロワーにも影響を与えるのは原則的なルールです。
島の移動時にプラステミアの症状が進行するので、体力ゲージが尽きないようにオーゼンを入手することも考えなければなりません。ただしオーゼンは貴重なものなので、入手するための方法も考えなければならず、時には犯罪を冒す選択肢もあるでしょう。もちろん、その犯罪は記録され、自分のフォロワーに影響を与えるかも知れませんが……。




生き残るためにオーゼンを探し求める中で、物語は少しずつ世界の秘密や核心に迫っていくことになります。本作はプレイヤーの選択によって結末が変化するマルチエンディングで、フォロワーの影響もありますが、あくまで物語の根幹に関わる重要な選択は自分で選ぶ必要があります。
ゲーム内では開発の過去作『Road 96』のように、各地で出会った主要NPCとの関係がパーセント表示で変化していきます。世界を救おうとするもの、縄張りを支配しようとするもの、タイドウォーカーに出会ったことで運命を変えたもの……NPCたちも自分やフォロワーの影響を受け、滅びゆく世界に向き合っていくのです。





エリアの探索やステルスなどもありますが、本作は基本的にアドベンチャー作品です。過去のプレイヤーの行動がエッセンスや攻略のヒントにもなっていますが、重要なのは自分が何を選択するかということです。望めば世界を悪い方向に導くこともできます。1プレイも決して短い作品ではないので、しっかりと自分の軌跡を残しましょう!





『Tides of Tomorrow』では、奇妙な導きで未来で蘇った主人公が、同じような存在の影響が残る世界で自分の物語を紡いでいきます。『Road 96』の開発チームらしい印象的なキャラクターや雰囲気は魅力的で、世界の運命に巻き込まれるアドベンチャーゲームとしてもしっかり楽しめます。
特徴的な非同期マルチプレイヤーのシステムで、プレイごとに同じ島でも異なる状況が楽しめます。ジャンケンや殴り合い、クイズなどのイベントもあり、幻視を活かすこともできますが、“フォロワーの行動の結果で変化したもの”を推理する必要があるかも知れません。タイドウォーカーの繋がりは確実なものですが、それを活かすのは主人公の役割です。


フォロワーは自分のフレンドや人気のストリーマー、その他一般プレイヤーなど多彩な選択肢から選ぶこともできます。生成される自分のシード値を共有することも可能です。ゲーム内で選んだフォロワーは、まるで作品の登場人物のようにNPCが話をすることもあるので、自分のプレイを友人に共有して遊んでもらうのも面白そうですね!

『Tides of Tomorrow』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2026年4月22日リリースです。
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