2026年5月22日から3日間にかけて京都・みやこめっせで開催された日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit PUNCH」。数多くの出展作品から気になったものをピックアップしてご紹介!
本記事では、極寒の南極海を舞台にしたカニ漁ホラー『Crabmeat』の試遊レポと開発者インタビューをお届けします。

マウスひとつで味わう、極限状態のカニ漁と見えざる恐怖
ストーリーは、国家への借金を背負った囚人として、危険な南極海へ希少なタラバガニ漁に駆り出されるところから始まります。一人称視点とポイント&クリックを融合させた独特な操作システムが特徴です。主人公が目を覚ましてから最初にすることは、壊れた梯子の修理。船内のいたるところが損傷しているため、専用の道具を使って適宜修理していきます。



修理が完了したらようやく出航です。漁船の操縦から餌の仕掛け、罠の設置、ウィンチの巻き上げまで、すべての操作がマウスひとつで完結します。操作そのものは複雑ではないものの、カニを獲るまでの工数が多いため実際のカニ漁に近いリアルさと緊張感が漂います。



罠にかかったカニを選別し、水槽に入れたら一連のサイクルが終了。一通り工程を把握し次のポイントへ移動しようとした瞬間に、船内のコンピュータから異常を検知したとアラームが鳴ります。甲板へと確認に向かうと、そこには巨大なモンスターが!傷を負いながらも武器で応戦し、なんとか倒したところで試遊が終了しました。

グラフィックは、凍てつく荒波や寂れた船内の冷たい空気感が見事に表現されており、プレイヤーの孤独感をいや応なしに煽ってきます。たった一人で漁船を整備しながら航行する忙しさに加え、海に潜む不穏な脅威から身を守らなければならないホラー要素もきちんとあることが分かりました。この海の果てに待つのは自由か終焉か、ぜひその目で確かめてみてください。
カニ漁がもつ危険さや緊張感をホラーへ昇華
ここからは開発者のNicholas McDonnell氏へのインタビューをお届けします。
――まずは自己紹介をお願いします。
Nicholas McDonnell氏(以下、Nicholas氏):Searching Interactiveというスタジオで個人開発をしています。本作の大部分は私一人で手掛けていますが、ゲームサウンドに関してはMitchell Pasmans氏と共同で行っています。
――『Crabmeat』について簡単にご紹介いただけますか?
Nicholas氏:南極を舞台にしたポイント&クリック形式のサバイバルホラーゲームです。プレイヤーはオーストラリア政府への借金を返済するために、カニ漁を行うことになります。
――「カニ漁」をテーマに選んだのはなぜですか?
Nicholas氏:このゲームはテレビ番組の「ベーリング海の一攫千金(原題:Deadliest Catch)」から少しインスピレーションを受けています。カニ漁そのものが持つ、仕事としての危険さや緊張感、脅威といった要素がとても気に入ったんです。
それに、オーストラリアではカニを食べるのは非常に贅沢なことで、基本的には富裕層向けの食べ物なんです。だから、このゲームの設定においてプレイヤーが命懸けで獲る対象として、カニはまさにうってつけだと思ったんです。
――制作にあたって意識していることは何ですか?
Nicholas氏:プレイヤーがゲーム内で高い自由度(主体性)を持てるようなゲーム作りを意識しています。本作はかなり短くシンプルな作品ですが、それでも自由にアプローチできるように心がけました。皆さんがそれぞれ自分の好きなやり方でゲームに挑めるようにしています。
――最後に、どんなユーザーにプレイしていただきたいですか?
Nicholas氏:初期の『バイオハザード』シリーズのような作品が好きな方なら、きっと楽しんでいただけると思います。そして何より、カニが好きな方にはぜひプレイしてほしいですね!
――ありがとうございました!
『Crabmeat』はPC(Steam)向けに現在発売中。体験版も配信中です。












