今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。
Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2026年5月26日にSteam早期アクセスを開始した『Romestead』です。
滅亡したローマを再建せよ!
『Romestead』は、スウェーデンのゲーム開発スタジオBeartwigsが手がける作品。パブリッシャーはThree Friendsが務めています。Beartwigsは、スウェーデンのリンショーピング大学で創設者たちがゲームジャムに参加したことをきっかけに生まれたスタジオで、ゲームだけでなくゲームエンジンなどの技術面でも開発を行っています。
本作は2025年3月にアナウンストレイラーが公開され、Gamescomなどのイベントへの展示も行っています。2026年2月にはSteamでの体験版も配信され、およそ15万人のプレイヤーが参加しました。発売直前の2026年4月にはウィッシュリスト登録者数が25万人を突破するなど、高い注目を集めていた作品です。
本作の舞台となるのは、かつて隆盛を誇ったローマの跡地。神々の加護や民を失い崩壊したローマの地は、夜になると恐るべき死者がうごめき、怪物や野生生物が人々を襲っている状況。プレイヤーはローマを再建するために、世界を冒険し、資材や人々を集め、拠点を作り上げていかなければなりません。
ゲームは2Dのアクションアドベンチャーで、1人から最大8人までのマルチプレイに対応。街の復興にはパン屋や農場、伐採場などの施設を建てたり、祭壇に捧げ物をして神々を蘇らせることが必要です。各地には強力なボスも待ち受けていて、打倒することで新たな施設や文明も入手できます。



早期アクセス期間はおよそ1年から2年を想定しており、初期のビルドでは3つのバイオームを中心にしたコアゲームプレイが楽しめます。早期アクセス期間中にバイオームやボス、アイテムなどのコンテンツの拡充やコントローラーサポートなども実施予定で、正式版ではより洗練されたゲームプレイが楽しめるということです。



たった1人からの文明再興
ゲームは最初にプレイヤーキャラクターとワールドをそれぞれ作成します。キャラクターは見た目と名前、職業を設定可能で、職業ごとに初期装備やスキルが異なります。なお、本作のワールドはプロシージャル生成される形式で、キャラクターとワールドは別のセーブデータで保管されます。
『Romestead』の物語は朽ちた文明痕から始まります。最初はチュートリアルとして基本操作やクラフト方法などを学びつつ、作業台と街の中央を示すバナーを制作します。作業台からは建築モードに移行可能で、建設予定地を決めてから素材を投入することで、さまざまな施設を作り上げることができます。





ゲーム開始地点には記憶を失った謎の亡霊がいて、話しかけることで最初のメインクエストがアンロックされます。それはこの地を飛んでいる「巨大なフクロウ」を倒すというもの。当然初期状態では勝てるはずもない強大な相手なので、まずは拠点を最低限作り上げて戦うための準備が必要です。
マップ上には生き残った人々がおり、勧誘することでプレイヤーの街に呼び込めます。住人は革細工や農場などの施設に配置することで、より専門的なアイテムや資源を生産可能です。ただし、住民の食糧を提供する必要もありますし、勧誘するためには受け入れるための施設も必要です。





そして最も重要なのが「祭壇」です。祭壇にアイテムを捧げることで7つの神々を蘇らせることが可能で、捧げ物によって得たポイントで新たなレシピや能力ボーナスを得られます。また、神ごとに特定のアイテムを捧げるクエストがあり、達成すれば特別な施設なども建設できるようになります。




車輪は偉大な発明です
『Romestead』では、棒や火打石の欠片などのインベントリに入る資源と、丸太や石材などの手に持って運ぶ資材の2種類があります。建築や貴重なクラフトに使用するアイテムなどは手に持つタイプの物が多く、運搬するだけでも大変な手間になってしまいます。
そこで重要なのが、4つまでの大きな資源を運ぶことができる荷車の存在です。荷車は連結させることで複数台を一度に運用することもできるので、序盤から大量の木材などを運ぶこともできるようになります。資材集めはもちろん、冒険時も荷車を持っていくことは本作の基本でもあります。




本作でプレイヤーは複数の町を作ることもでき、ゲームが進行すれば資源を流通させることもできるようになります。しかし新しい街も最初は何もない状態から始まるので、粘土などの重要資源が不足することも。そんなときも、荷車さえあれば簡単に初期の街づくりを回しやすくなるのです。
ただし荷車も耐久度があり、敵の攻撃などを受ければ壊れてしまいます。幸い本作は修理が無料で行えるので定期的なメンテナンスを行えば長持ちもしますが、なるべく銅製の荷車などの耐久値が高いものに切り替えることも大切です。もちろん鉱石の運搬には荷車が欠かせません。




堅固・優美な街づくりを
プレイヤーの街は、ゲームが進めばさまざまな施設が登場し、半自動化も行えるようになります。「物流テント」という施設を建築することで、作業台から資源の物流を指定できるようになり、木こり小屋から木材を資源置き場に運んだり、大工小屋に運んで木板に加工したりできるようになります。
物流さえ指定しておけば冒険中に資源を量産することも可能になりますが、この世界では夜な夜な出没するゾンビや怪物にも気を付けなくてはなりません。それぞれの街には防衛力が設定されていて、防壁や迎撃装置を設置することで、プレイヤーの留守中でも怪物の襲撃に耐えられるようになります。自動迎撃装置であるバリスタは序盤の要です。




本作では道を設置することで移動速度を大幅に上げられるので、なるべく動きやすいように敷設することもポイントです。世界を広げていく中で複数の町を作ることになるので、しっかりと効率的な立地や理想的な街づくりを考えていきましょう。
勧誘できる住人には基礎能力やスキルもあり、さらに幸福度などで作業効率も変化していきます。噴水や茂みなどの装飾品を置くことで建物の魅力を上げれば幸福度も上がりやすくなるので、しっかりと飾り付けていくことも大切です。もちろんその分物資は必要になるので、物流は安定させていきましょう。





そして『Romestead』では「家具」の入手方法が少し特殊で、各地の廃墟に残されたものを壊す必要があります。壊した家具は専用のインベントリに保管され再設置可能になるだけでなく、一部の家具を生産施設でクラフトできるようにもなります。家具のコレクションも本作の楽しみのひとつですね!




武器と魔法で強敵に立ち向かえ
ゲーム内の目的としてメインクエストとしてボスの討伐があり、プレイヤーは各地を旅しながら捜索と準備を進めていくことになります。本作の戦闘は剣・槍・双剣・大槌などの近接武器、弓・クロスボウ・巻物の遠距離武器、さらにブロックできる盾があり、さまざまな組み合わせで装備することができます。
巻物で使用できる魔法は非常に強力なものの、発動に気力を消費します。気力は回避時にも消費するものなので、あまり連発しすぎると肝心なときに回避できなくなるという危険性も。ボス戦は特に回避が重要になるので、しっかりとゲージを管理しながら戦うことを意識しましょう。




戦闘や採掘などのスキルレベルが上がれば「恩寵」がたまり、さまざまなスキルをアンロックできます。スキルは主に戦闘に関連するものが多く、基礎能力アップ以外に特別な効果を得られるようになるものも用意されています。戦闘・採集・建築すべての作業がレベルアップに関わっていきます。
ボスを倒すことで文明レベルは上がり、やがて大学や神殿といった施設も建てられるようになります。住民は仕事に就かせることで専門レベルが上がり、どんどん作れる物、やれる作業が増えていきます。施設が強化できればレベル上限も上がっていくので、神々を蘇らせることでプレイヤー拠点はますます発展していくのです。




各地にはダンジョンや特殊なボスなども用意されていて、アクションRPGとして楽しめるのも大きな魅力。世界を巡り、さまざまな発見をしながらローマを復興させていきましょう!




『Romestead』では、サバイバル・街づくり・アクションそれぞれの要素が見事に噛み合っています。敵の襲撃などはありますがそこまで厳しいものではなく、自分のペースでゆったりと冒険も街づくりも楽しむことができます。
早期アクセスながらゲームとしての完成度は高く、今遊べる範囲だけでもしっかりと本作の魅力を堪能することができます。ボス討伐で建築できる施設が増えていくのですが、解放されるタイミングも良好。少し探索でわかりづらいところもありますが、しっかりと世界を探索すれば詰まることもありません。



ただし、一部のUIの見づらさなど、まだいくつか改善して欲しい部分もありますが、積極的なアップデートも行われています。不具合の修正だけでなく、ボスのバランス調整など、遊びやすさに関する部分も細かくサポートが行われているので、今後にも大いに期待できる一作です!











