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母娘の緊張感に包まれたやり取り…どちらも何かを隠している。サイコロジカルホラーADV『Am I Nima』【BitSummit PUNCH】

どうして母は私を地下室に閉じ込めたの? これらのテストは何を意味するの? そして……本当に私はニマなの?

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母娘の緊張感に包まれたやり取り…どちらも何かを隠している。サイコロジカルホラーADV『Am I Nima』【BitSummit PUNCH】
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2026年5月22日(金)から24日(日)にかけて、日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit PUNCH」が京都みやこめっせで開催されました。

本記事では出展タイトルの1つ、『Am I Nima』の試遊と、開発者ミニインタビューの様子をお届けします。

試遊を始めますと、まずはムービーのようなものが挟まりました。ムービーの中では「NIMA?」と、まるでこちら側に問いかけるような文字が表示されます。もうこの時点で不穏……!

主人公は何やら暗い部屋の中にいました。後々わかりますがここは地下室で、主人公は母親に閉じ込められているのです。しかも……椅子に縛り付けられて、頭はゴム製のロープで固定された状態で。

母親のアナベル曰く、泳いでいる最中に頭を打ってしまったため、治療の措置として地下室にいるそうです。しかし、それにしては少々乱暴なような気も……(しかもアナベルは、「監禁ではない」とわざわざ言及してきます!)。

それもそのはずで、アナベルは嘘をついているのです。アナベルの口から洩れる矛盾。そして、ニマの脳裏に思い起こされる、ナイフを握って石のような表情でニマを見下ろす母親の顔……。プレイヤーの中でも、アナベルに対する不信感が積もって行きます。

地下室から出るためには、明日行われる「テスト」に合格しなければなりません。しかし、目覚めた段階で自身の名前も朧気だったニマが、そんなテストに合格できるでしょうか……?

アナベルとの問答では、時としてプレイヤーがその答えを選ぶシーンがあります。
まず右上にあるニマの脳内には会話や探索により見つかるいくつかの単語がありまして、それを脳の下にあるニマにドラッグさせることにより、ニマがその単語に応じた答えを発します。また、単語たちを重ねて組み合わせることにより、新しい単語を生み出すことも可能です。過去に取得した単語は全て、左側にストックされ、必要に応じて生み出すことができます。

不穏な単語ばかり……

さて、ここまででアナベルに対していろいろ言ってきましたが、しかしニマも大概なのです。ニマの脳内には時折声が響きます。その声は、アナベルに対する嫌悪感を隠さない……しかしそれだけではなく、「この後を切り抜けるためにニマがどうするべきか」ということをアドバイスしてくれるシーンもあります。ニマのエゴのような存在とでもいうのでしょうか?

このようにアナベルに対して毒舌を吐くこともあれば……
ニマが状況を切り抜けられるアドバイスをしてくれることもあります

ニマとアナベル、どちらもお互いに何かを隠している……そんな印象を受けます。緊張しながらも必死に探索して単語を組み合わせて……翌日受けたテストは、残念ながら不合格のようでした……。

そしてその夜、ニマは暗闇の中で目を覚まします。ロープに巻かれ、口をふさがれている状態で……アナベルは「あなたは必要ない」「私が悪いの」と言いながら、手にしていたピックを振りかざし――

そして最後、暗闇の中で「ニマ……ニマなの?」と問いかけられるシーンで試遊は終了しました。

ラストの怒涛の展開に思わずコントローラーを握りしめて呆然としてしまいました……。ニマは、本当にニマなのでしょうか?アナベルも、ニマに何を求めているのでしょうか?謎だらけな物語にすっかり魅了されてしまいました。

製品版はマルチエンドであることが明言されています。母娘の狂気が一体どのような形で結末を迎えるのか……とても気になります!


ここからはインタビューの様子をお届けします。

――本作はビジュアルの色彩が印象的ですが、影響を受けた作品などはありますか?

HO! Games:Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』や『Who's Lila?』ですね。UIのつくりなど含めて参考にしました。

――ニマと母親の関係が、ホラーというか、スリラーな雰囲気がありますよね。本作の制作にあたり、大切にされているテーマをお聞かせください。

HO! Games:母と娘の関係はもちろん大切なのですが、それ以外にもニマが自分を受け入れられるかどうかという、自分のアイデンティティーを探す話でもあります。「自分が何者か」を見つけ出し、自分自身を受け入れること。それがテーマです。あとは、母と娘の関係性という面では、支配や束縛について深く掘り下げた作品でもあります。

――なるほど、確かにタイトルからしても自分を疑っていますものね。試遊では衝撃的なエンディングを迎えましたが、エンディングはいくつくらいあるのでしょうか?

HO! Games:全体の数は言えませんが、マルチエンドではあります!かなりの数があります!そして、ゲームを通して選んだ選択肢がエンディングに関係してきます。

――お父さんについて少しだけ触れるシーンがありましたが、本作にはニマと母親以外の登場人物は出てきますか?ちなみに父親に関しては少し秘密めいた感じでしたが、製品版ではその謎は解明されますか?

HO! Games:過去話で言及されるキャラクターはいますが、実際に登場するキャラクターはその2人だけです。父親に関しては……内緒です!

――ニマは凄く可愛いアニメ調のグラフィックですが、お部屋なんかはリアルなデザインでしたね。そのあたりのデザインについて詳しくお聞きしたいです。

HO! Games:まさにその通りで、意図的なものです。凄く可愛いキャラクターが、抑圧的で暗い、リアルで背景に閉じ込められている……という対比を出したかったんです。対比を際立たせたかったので、背景は3Dソフトで作ってレンダリングした後、その上に更にフィルターをかけています。

――時折挟まる不穏な声のような、ニマの脳内での独り言のようなものがありましたが、その部分はフォントが違いました。これは翻訳前でもフォントが違うのでしょうか?

HO! Games:そうです、英語でもフォントは違います!そして、ローカライズの際も違うフォントを使用する予定でいです。

――ありがとうございます!現時点でリリースのめどなどはありますでしょうか?

HO! Games:現時点ではお答えできません……が、近いうちに詳しい情報をお伝えする予定です!

――最後に、本作を楽しみにしている日本のプレイヤーに向けて一言お願いいたします!

HO! Games:日本の皆さんにも楽しみにしていただいて、本当にありがたいです。製品版だとよりいろんな要素やストーリーが盛りだくさんなので、ぜひ楽しみにしていてください!

――ありがとうございました!


『Am I Nima』はPC(Steam)向けにリリース予定。ウィッシュリストに入れて、続報を待ちましょう。

ライター:羊めり,編集:みお

ライター/ゲームと読書と紅茶と強い女が好き 羊めり

ゲームをする羊、羊が苗字でめりが名前です。雑多にコンシューマーゲームやインディーズゲームを遊んでいますが、特にナラティブ重視なゲームが大好きです。人外娘もめちゃくちゃ好きです。探偵小説もはちゃめちゃ好きです。辛い食べ物は得意ではないです。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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