
岡田耕始氏、里見直氏、増子津可燦氏という、往年の名作RPGを手掛けたタッグによる学園RPG『Villion:Code』が、コンパイルハートより、PS5/PS4/ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ向けに6月25日に発売されます。
岡田耕始氏の「次世代を担う者たちへ託す究極のメッセージ」と称された本作は、実際のところどのようなゲームなのでしょうか?
本記事では本作の魅力を、ストーリーのネタバレはできるだけ少なめにしながらお届けします。
突然の惨劇から始まる物語
ゲームを開始するとなかなかショッキングな導入から始まります。舞台はGEMと呼ばれる怪物が人々を襲っている、何やらドームのようなものに覆われた水上都市「アドバンレジリエンス研究学院都市」。主人公たちはその中で、骸骨と怪物だらけのダンジョンを進んでいくのですが……怪物と相対した際、彼らは自身の腕を変異させているのです。一体なぜ……?


そして、そんなダンジョンを進んだ先、やっと辿り着いた部屋には惨たらしい死体が転がっていたり、生き残りからは「自警団の連中が物資を奪いに来た」という話を聞かされます。化け物の脅威という意味でも、人災という意味でも、ひどい惨状……どうしてこのような事態になったのか……。

このような事態になった話は、数日前に遡ります。
始まりの平和だった日々と、危機の前兆
時は2050年、環境を破壊し尽くしたために、人類は6度目の大量絶滅が目前に迫っている最中となります。アドバンレジリエンス研究学院都市は、そんな迫りくる破滅に対処するために作られた都市となり、通常21年かかる博士課程修了までの学習過程を12年に短縮しているという、恐ろしい詰め込み教育となります!
主人公は学院に通う生徒の1人(デフォルト名なし)。バスケ部を大会優勝に導いたエースでもあり、英雄という意味の「パフラワン」というあだ名で親しまれています。

さて。そんな主人公ですが、同じく学園に通う従妹の「林莉花」に頼まれて、オカルト研究部の調査を手伝うことになりました。

現在、学院都市を騒がしている存在として「赤マント」と「ファントム・レディ」という存在がいます。莉花はその真相を確かめたいとのこと。
赤マントというのは昭和初期に広まった都市伝説なのですが、『真・女神転生』シリーズや『デビルサマナー ソウルハッカーズ』ではおなじみの存在ではないでしょうか。
ところで、本作では時々「リサーチ機能」がONになることがあります。

本作の舞台である学院都市には、全体を管理している量子AI「アーラヤ」というものがあり、都市内でわからないことがあれば、主人公たちが耳に装着したイヤーカフ型デバイス「マリナ・ヘリックス」を通してアーラヤに質問することで解決!できてしまうのです。
「リサーチ機能」も同様の仕組みで、周囲を調査したり聞き込みをしたりする中で様々な情報を得ることができます。
また、マリナ・ヘリックスは、個人情報の管理や電話やメッセージなどのアプリ機能もあり、学院都市の生活に欠くことができないツールとなっています。
そんな、マリナ・ヘリックスで利用できるアプリの1つである「みんなのゲノム」管理者から、突如「絶滅へようこそ」という不穏なメッセージが送られてきました。でも、アプリ管理者である友人のクロエ(愛称:ココ)はそんなことをする子だとは思えないし……?
なんて、主人公たちがいぶかしんでいるところに、今度はココが今いる実験室がある建物で火災が起きたという情報が入りました。先ほどのメッセージも併せて、ただ事ではないと思った主人公たちは、ココの安否を確かめるためにも現場へ急ぎ向かいます。怒涛のトラブル。ただでさえ昨晩、人が突き落とされるところを見てしまったというのに……!
幸いにして火事は起きておらず、スプリンクラーが発動しているだけでした。とはいえ、火事がなかったのにスプリンクラーが発動しているのもおかしな話です……。
メッセージと合わせていたずらの犯人だと疑われたココですが、確固たる証拠もなかったために、とりあえずはお開きとなりました。主人公たちは寮に戻って、大変な一日を終えて就寝します。

しかし、惨劇の幕はもう上がっていたのです……。
人々が怪物に…立ち向かうのも怪物の力
夜中、同室のスシロに起こされますと、彼の腕が異様なものに変異していました。それだけでなく、化け物に襲われたという女の子たちが助けを求めて駆け込んできました。外からは悲鳴や動物の唸り声みたいなのが聞こえてきます。
しかし、その正体は動物なんかではなくGEMという化け物……。お昼に浴びたスプリンクラーの中に、人間をGEMに変異させる薬剤が入っていたのです!また、GEMに襲われることでもGEMに変異してしまいます。幸いにして、主人公たちはココのアイデアにより、抑制酵素を打つことで、完全にGEMに変異するのではなく、腕だけで済みました。そして、幸か不幸か、この力があればGEMに対抗できます……!
抑制酵素によって少しでも多くの人を救うために、体の一部が化け物となってしまった主人公たちを恐れる人々の信頼を勝ち取っていくために、主人公たちは学院都市を襲う脅威に立ち向かっていくのでした。


属性豊かなキャラたち
アドバンレジリエンス研究学院都市は生徒を全世界から集めているため、登場するキャラクターたちは国際色豊かです。
仲間たちを片仮名で呼び合う姿を含めて、筆者は『女神異聞録ペルソナ』を思い出したりなんかしました。ただ、あまりにも属性が豊かすぎるので、身近に感じにくい……というのはあるかもしれません。



戦闘に参加したメンバーだけでなく控えにも同等の経験値が入り、育成しやすくて良いと感じました。「とはいえ、戦闘メンバーが固定になってマンネリしてしまうのでは?」かと思いきや、それぞれ属性が違うので、気が付けば戦う敵によって戦闘メンバーの変更を行っていました。

武器や防具といったものはなく固定(主人公のみ、戦闘中に武器形態の変更が可能です)、ゲノムキューブというものを装備します。
また、ストーリーの進行やキャラストーリーを進めることによりスキルの解放が行われます。

他にも、「好感度の概念もあるのでは?」と筆者は思っています。選択肢でどう聞いても何かが上下している音がすることがあるのです。

「十悪」扱う特徴的なダンジョンたち
本作のダンジョンとなるのは「有為(サンカーラ)時空」というもの。サンカーラ時空は、人々が背負う業である「十悪」を具現化した姿・構造とのことで、360度歩けるチューブ型のような不思議なダンジョンです。



仕組み上、ダンジョンの構造としてはスタートからゴールまでを一方向に進むのみ。わかりやすくはあっても探索面での面白さとしてみると少々物足りなく感じるかもしれません。しかし、チューブ型のダンジョンを奥へ奥へと進んでいくのは、相手を深く知っていくのにも似ている、と筆者は感じました。まるでカウンセリングのようです。
実際、サンカーラ時空には発生源となるダンジョンボスのGEMがいて、そのGEMのゲノムを取り込むことにより、彼らが人間だったころの記憶を見ることができるのです。

立体機動も特色のリアルタイム戦闘
戦闘システムはリアルタイムバトルとなります。操作するキャラクターを切り替えたり、主人公操作時は武器形態を変えるなどにより、バトルを有利に運ぶことができます。


また、特徴的だと感じたのが、壁を利用して高速移動する「ウォールスライド」と、ウォールスライド中に敵を奇襲する「レイドアタック」でした。


敵の残りHPを無視して戦闘不能にする「場外撃破」や、仲間と連携してスキルを連続して発動し大ダメージを与える「RUSH」などもあるため、場面場面に応じて、仲間たちと力を合わせて冷静に対処していくことが重要です。

果たして、主人公たちは事件の真相を知り、学院都市に平穏を取り戻すことはできるのでしょうか。そして、世界を絶滅から救うことはできるのでしょうか……?
『Villion:Code』はPS5/PS4/ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ向けに、6月25日発売です。













