日本の個人開発者のレモリオン氏が2026年6月10日にPC(Steam)向けに配信した新感覚かくれんぼゲーム『めっちゃカメレオン』が、リリースからわずか1週間で全世界合計300万本を売り上げるほどの高い注目を集めています。
本作は、鬼と隠れる側のチームに分かれてかくれんぼを楽しむゲームです。隠れるチームはステージ背景に溶け込むように、真っ白な自分の体に絵を描き、カメレオンのように“擬態”することで鬼から隠れなければなりません。隠れる場所、ポーズ、そして画力と発想力が隠れる側の勝利の鍵です。これまでステージ追加や新機能導入、ゲームの安定化など、精力的なアップデートも行われています。
ゲーム内容自体に興味がある方は弊誌掲載のプレイレポも併せてご覧ください。

今回Game*Sparkでは、この、突然の世界的なブームとなったインディーゲーム界の新星を生み出した2人の開発者のうちのひとり、企画やグラフィックなどを担当したレモリオン氏にメールインタビューを実施。『めっちゃカメレオン』について、色々とお聞きしました!
『めっちゃカメレオン』開発・レモリオン氏インタビュー
――まずはレモリオン氏の自己紹介をお願いします!
レモリオン氏:ゲーム開発者のレモリオンです。
はがねいろと2名でゲーム制作を行っております。元はフォートナイト(UEFN)で1年半ほどゲーム制作を行い、その後Steamに移行して現在で約2年になります。
――レモリオン氏はこれまで『ペンギンホテル』シリーズをはじめ、さまざまなゲームをリリースして高評価を得ています。ゲームづくりで目指していることや、作品としての哲学を教えてください。
レモリオン氏:とにかくユーザー目線で面白いと思えるようなものを意識しながら制作しています。
理由は単純で、お金を稼ぐ目的を意識しながらゲームを作ったとしても、面白いものはできないし売れもしないと考えているからです。

――共同制作のはがねいろ氏とは、どのような役割分担を行っているのでしょうか?
レモリオン氏:私は企画や3Dモデルなどのグラフィック部分、はがねいろはシステム部分を担当しています。目に見える部分とそうじゃない部分で分かれているような感じです。
――最新作『めっちゃカメレオン』はどのような開発経緯で生まれた作品でしょうか?
レモリオン氏:1つ前に『LINK Penguins』という協力ゲームを7か月かけて開発し発売したのですが、想像より遊んで貰えませんでした。
せっかく時間をかけて作ったマルチプレイシステムがもったいなかったので、再利用して短期でもうひとつマルチゲーを制作しようと思い、この企画を立案しました。
アイデアの元となったのは、テレビ番組が昔紹介していた、体に背景を模したペイントをしてカモフラージュするアーティストですね。それをインスパイアしました。


――いわゆるプロップハントやかくれんぼ系のゲームについて、これまでどれくらいプレイした経験がありますか?
レモリオン氏:昔、物に変身して隠れる『かくれんぼオンライン』というスマホアプリが流行った時にとてもやりこんでいました。あとはフォートナイトのプロップハントなどですね。
――『めっちゃカメレオン』はリリースからわずか5日で200万本販売(質問当時)という、驚くべき数字を達成しています。レモリオン氏から本作の大ヒットの要因はどこにあると思いますか?
レモリオン氏:テストプレイによるSNS拡散のおかげだと思います。テストプレイの際にいろんな国の人を混ぜて行って、SNS投稿も自由にしていただきました。
そのお陰でXに限らずTikTok、Instagram、YouTubeで大量に拡散されたため、リリース前の認知が大きかったんだと考えています。また、発売後も大量のSNS投稿があり、そのお陰で伸び続けていると考えています。
――実際に遊んでいるプレイヤーの方々から、どのような感想が届いているでしょうか?また、日本以外にどの国の方が積極的な意見をくれるというのはありますか?
レモリオン氏:公式Discordではいろんな国の人が大量に意見を出し合ってくれています。
正直、メッセージが多すぎて全部は確認できていませんが、面白いと言ってくださる方が非常に多いです。また、バグ修正依頼や追加して欲しい機能などをよく言われます。(意見は)英語圏のユーザーが圧倒的に多いです。
――背景色のスポイト機能など「限られた時間内で気軽にお絵かきできるアイデア」が詰まっています。ゲームシステムの工夫について教えてください。
レモリオン氏:私自身が、ゲームの3Dモデルを作る際に「サブスタンスペインター」と呼ばれる3Dモデルに色を塗るソフトを使っています。なので、どういう風な機能があれば3Dモデルにお絵描きがしやすいかを考えながら、機能とショートカットキーを考えました。
操作が難しいと言うプレイヤーの意見が多いですが、慣れてくれば使いやすさに気づいてもらえると考えています。

――ユニークなのがオブジェクトに張り付いて登れる機能です。この機能で高さを用いた隠れ方もできますが、このアイデアは当初からあったものなのでしょうか?
レモリオン氏:とにかく自由に隠れて欲しいという思いから壁や天井に貼り付けるように、と最初から考えていました。
――お絵かきで隠れるコツのようなものがあればアドバイスをお願いします!
レモリオン氏:カラフルな場所などはハンターが重点的に探しますので「ここにはいないだろう」と思われそうな、普通すぎる場所に擬態すると上手く欺けます。

――Steamワークショップも非常に盛り上がっています。レモリオン氏も実際にプレイしたワークショップステージはあるのでしょうか?
レモリオン氏:いくつかはプレイさせて頂きました。どれも素晴らしいステージだと思います。
ただ、広すぎるものが多いので、ある程度の広さで小物が密集していると楽しいステージになると思いますので、意識して制作して貰えると嬉しいです。
――これまでテストプレイなども実施してきましたが、開発当初に発生した問題点や対処したこと、面白いトラブルなどのエピソードを教えてください。
レモリオン氏:体に書いたお絵描きを他のプレイヤーにリアルタイムで反映させるというのはとても大変で、初期はひとりがお絵描きするとゲーム全体が重たくなったりして大変でした。
また、テストプレイでは参加者100人中約90人ほどが外国の方だったので、言語の壁でコミュニケーションが大変でした。
――積極的なアップデートが続いているのも高評価の要因だと思います。マップやポーズなどもどんどん追加されていますが、今後はどんなアップデートを計画しているのでしょうか?
レモリオン氏:新マップはあと何個か追加予定で、他のプレイヤーに「いいね」ができる機能なども実装予定です。

――最後に読者の方にメッセージをお願いします!
レモリオン氏:想定以上に遊んでもらえてとても驚いています。
今後もちょくちょくアプデを続けていきますので楽しんでもらえると嬉しいです。近いうちにPC以外にも出る……かも?
『めっちゃカメレオン』はPC(Steam)向けに配信中。インタビューでは「PC以外」の可能性を示唆するようなコメントもあったので、こちらも要注目です!












