気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Parodie Games開発、PC/Mac/Linux向けに6月3日にリリースされたカジノ放置ゲーム『Slots & Diapers』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ベテランのギャンブラーたちが集うカジノを管理し稼いでいくインクリメンタル(放置)ゲーム。プレイヤーはスロットマシンをカジノに設置してコインを稼いでいくほか、シニアなギャンブラーを雇ってマシンを回させるなど、自動化も進めていきます。日本語にも対応済み。
『Slots & Diapers』は、899円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Parodie GamesParodie Gamesです!チームは現在、開発担当のKaanとアート担当のYeetという、たった2人のメンバーで活動しています。私たちは長年、別の会社で一緒にモバイルゲームの開発を行ってきたのですが、1年半前にPCゲーム市場に挑戦することを決意し、このParodie Gamesを立ち上げました。デビュー作である『Slots & Diapers』の反響には、めちゃくちゃ嬉しく思っています!
さらに現在は、次作となる『Scalpers' Spoils』というタイトルの開発にも取り組んでいます!ありがたいことに、すでに日本のファンの方々にも注目いただいているようです!
Kaanここ数年の作品から選ぶなら、間違いなく『Schedule I』ですね。これまでの人生の中で最高の一本なら、それは絶対に『Hotline Miami』です!あの純粋なドーパミンラッシュ、圧倒的な爽快感、そしてこのゲームを構成するあらゆる要素が、文字通り「完璧」だと感じます。
Yeet私は大のソウルライクファンなので、私のトップ3を挙げるなら、『ELDEN RING』、『Hollow Knight』(それと『Hollow Knight: Silksong』)、そして『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』ですね。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Parodie Games本作最大の特徴は、そのユーモアと全体的な「バイブス(空気感)」です。表面的なクレイジーさの裏側には、実はギャンブル依存症を痛烈に批判するバックストーリーが隠されています。しかし同時に、本作のシステムそのものが絶え間ないドーパミンの報酬によって、プレイヤーをまさにその依存のループへと引きずり込んでいくのです。
また、本作にはマルチエンディングを採用しているのですが、ほとんどのプレイヤーが自らバッドエンディングへと突き進んでいったのは本当に興味深かったです。これは、プレイヤーの皆さんがエンドゲームのスロットマシンを何度も回し、自らの運を試したくなるほど、本作のゲームループにどっぷりとハマってくれた証拠ですからね!私たちはこの鮮やかなコントラスト(対比)が大好きです。
このゲームのアイデアがどこから生まれたのかということですが、実はちょっと面白い話があります。私たちは、部屋を埋め尽くすほどのお年寄りたちが、まるで狂ったようにスロットマシンをぶん回している、あのバズったGIFが大好きです。あの光景を見た瞬間、ビビッと来ましたね。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Parodie Games私たちは間違いなく、かなり多くのゲームから影響を受けてきましたが、特に大きな影響を受けたのは『Gamblers Table』と『Digseum』ですね。私たちは『Gamblers Table』のシンプルさが本当に大好きです。コアとなるゲームシステムの満足感がとても高く、プレイヤーが自分でも気づかないうちに、そのゲームループへと引きずり込まれてしまいます。
一方で、『Digseum』は私にとってまさに名作です。周回のシステムや静かに展開していく奥深いバックストーリーは、プレイヤーをゲームの流れの中に完全に没入させてくれます。どちらも、私たちが深く敬意を抱いている素晴らしいタイトルです。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Parodie Games開発中に最も記憶に残っている瞬間は、おそらくギャンブラーたちの「うんち」システムを実装した時です。それが初めてちゃんと動作したのを見た時は、もう最高に愉快でした!私たちはまるで小さな子どものように大笑いしてましたね。その瞬間、たとえこうしたくだらなくて小さな瞬間であっても、自分たちがこのゲームを作ることがどれだけ好きなのかを改めて実感したのです。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Parodie Games私たちのデビュー作である本作を「もっともっと遊び続けたい」と言う、リプレイ性の強化を望む声をプレイヤーの皆さんからたくさんいただきました!自分たちの記念すべき第1作目をそこまで楽しんでもらい、さらに「もっと遊びたい」とまで言ってもらえたことがどれほど嬉しかったか、もう言葉では言い表せませんね。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Parodie Gamesメインストーリーが終わった後もプレイヤーの皆さんが本作を楽しみ続けられるよう、いくつかの追加コンテンツをデザインしました!その中からトップ3のデザインを私たちで絞り込み、どれを最初に実装するか、プレイヤーの皆さんに決めてもらうためのコミュニティ投票を開始したところです。
コミュニティとしっかり繋がり、私たちが感じているのと同じくらいのワクワク感を皆さんが共有してくれているのが見られるのは、本当に最高に幸せなことです。
――本作の日本語対応について教えてください。
Parodie Games私たちは日本の文化やライフスタイルが本当に大好きです。実はKaanは新婚旅行で東京を訪れており、今でも「早くまた日本に行きたい!」といつも言っています。そうした背景もあり、日本語への対応は本作のローカライズにおいて極めて重要で、絶対に実装したいと考えていました。
しかし、私たちは予算がほぼゼロのインディースタジオであるため、本作の日本語訳には間違っている部分もあり、完璧とは程遠いのが現状です。実はKaanの妻が大学時代に初級の日本語レッスンを受けていたため、少しだけ日本語がわかります。流暢というわけではありませんが、彼女が開発に加わることで細かなミスをいくつも修正してくれたのは、本当に助かりました。
もし日本のファンの皆さんの中で、本作の翻訳ミスに気づいた方がいらっしゃれば、ぜひ公式Discordで教えていただけると嬉しいです!皆さんのサポートに心から感謝いたします!
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Parodie Gamesもちろんです!皆さんが私たちのデビュー作をプレイしてくれているのを見るのが大好きです。YouTubeの動画は一本残らずチェックするよう努めていますし、他のプラットフォームでの配信も追うようにしています。コンテンツクリエイターの皆さんが、それぞれの個性やリアクションを交えながら、私たちのゲームをプレイしてくれている姿を見るのは本当に素晴らしいことです。動画のコメントやライブチャットを読むのも本当に楽しいですし、いつだって私たちを笑顔にしてくれますよ。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Parodie Games日本の読者の皆さん、私たちのインタビューを読んでいただき、本当にありがとうございました!実はこれが、私たちが人生で初めて受けた記念すべきインタビューなのです。私たちのデビュー作について、皆さんのご感想を聞けるのを今から本当に楽しみです。さあ、これからもギャンブルをし続けましょう!(でもお願いですから、本物のお金は賭けないでくださいね!笑)
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に900を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








