Bliss Brainは、7月16日発売予定の『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』について、カウントダウントレイラーを公開しました。あわせて、原作者・八的暁氏からのメッセージも公開されています。
「バカでなければ『本物』にはなれない」
『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』は、1999年に初代PS向けに発売されたシューティングゲームです。約8,000枚の手描き原画によるアニメーション、CD-ROM4枚組という異例のスケールで制作されました。
神谷明氏や速水奨氏、池田秀一氏をはじめとする豪華声優陣、そしてささきいさお氏、串田アキラ氏、影山ヒロノブ氏らによる主題歌・挿入歌と、70年代スーパーロボットアニメへの愛を限界まで詰め込んだゲームとして知られています。発売当時は商業的な成功には恵まれなかったものの、その唯一無二の熱量から"伝説の怪作"として語り継がれてきました。

今回のカウントダウントレイラーは「やりすぎだった。だからこそ、忘れられなかった」をコンセプトに、25年以上の時を経て再びファンのもとへ届いた本作の歩みを描いた映像です。
あわせて発表された原作者・八的暁氏のメッセージは、制作当時の想いからファンへの感謝まで、本作への熱量がそのまま凝縮されたと言える内容。「明らかに過剰で、やり過ぎだ。ありていに言ってバカなやり方だ」、「バカでなければ『本物』にはなれない」「ぼくらが目指したのは常に本物。本物のニセモノだ」などと、力強い言葉が並んでいます。
原作者・八的暁氏からファンへのメッセージ
はっきり言おう。
ぼくらの欲望に際限など無い。
だから本作の企画書と脚本には、私が欲望する100の要素を織り込んだ。
ストーリー分岐の仕掛けによって浮かび上がる昭和の娯楽文化史だ。
だが、火のついた製作スタッフは200を欲望した。
脚本はさらに膨大になり、製作規模は拡大の一途を辿った。最小限の労力で最大限の効果を得るのがスマートな娯楽の作り方であり、受け取り方だ。
そう。ゲッP-Xはスマートな造りのゲームではない。
明らかに過剰で、やり過ぎだ。ありていに言ってバカなやり方だ。だが、バカでなければ『本物』にはなれない。説明する。
物語にちりばめられた大小様々なネタと演出は、ぼくらが生きた少年時代の確かな痕跡を呼び起こさせる。
ゲッP-Xに詰め込まれたパロディやオマージュは、単なるギャグやくすぐりには終わらない。
それは過去、歴史、時代を呼び起こす『儀式』であり、忘れかけた感情の『召喚』に他ならない。バカみたいな労力を支払う儀式を経てのみ召喚できる思いがあり、その思いこそが本物なのだ。
ぼくらが目指したのは常に本物。
本物のニセモノだ。1999年発売時の売り上げ不振は、ほんとうに辛かった。
一時期はゲッP-Xの資料を目にするのすら避けたほどだった。
だがゲッP-Xは死ななかった。ゲッP-Xを愛してくれた少数の精鋭たちの熱量がとんでもなく高かったからだ。
ゲッP-Xを見つけ、語り継ぎ、そのかすかな命脈をつないできたのは、他ならぬ諸君である。
おかげでゲッP-Xは日本の娯楽文化を未来に橋渡す一助となれたのだ。
ゲッP-Xは、ゲーム製作者たちだけが作った作品ではない。
令和に転生したゲッP-Xは、間違いなく諸君の作品なのだ。
本当にありがとう。
Game*Sparkでは八的暁氏へのインタビューのほか、プレイレポート記事も掲載しているので、あわせてご覧ください。
『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』は、PS4/PS5/XBOX Series X|S/ニンテンドースイッチ/PC(Steam)向けに7月16日発売予定。価格は、PS5/ニンテンドースイッチ向けのパッケージ版の通常版は4,400円、限定版は8,580円です。












