「一番嫌われそうなキャラクターにさえ熱狂的なファンがついている」マーダーミステリー・カードバトルADV『くみたんてい:昭和の殺戮無感動学園』【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「一番嫌われそうなキャラクターにさえ熱狂的なファンがついている」マーダーミステリー・カードバトルADV『くみたんてい:昭和の殺戮無感動学園』【開発者インタビュー】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Mango Factory開発、PC向けに4月24日にリリースされたマーダーミステリー・カードバトルアドベンチャー『くみたんてい:昭和の殺戮無感動学園』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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「一番嫌われそうなキャラクターにさえ熱狂的なファンがついている」マーダーミステリー・カードバトルADV『くみたんてい:昭和の殺戮無感動学園』【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Mango Factory開発、PC向けに4月24日にリリースされたマーダーミステリー・カードバトルアドベンチャー『くみたんてい:昭和の殺戮無感動学園』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、『ダンガンロンパ』風のマーダーミステリーアドベンチャー。プレイヤーは1989年組の「絶対的生徒」の一員として、他の16人と共に地下壕に閉じ込められると、そこでデスゲームが始まることに。論戦パートでは、集めた証拠やスキルカードでカードバトルを行います。日本語にも対応済み。

『くみたんてい:昭和の殺戮無感動学園』は、1,700円(7月27日までは20%オフの1,360円)で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Selinaこんにちは!インディーチーム「Mango Factory」のメンバーで、日本と南米にルーツを持つゲーム開発者のSelina Kibara(木原 世利名)です。『くみたんてい:昭和の殺戮無感動学園』のクリエイターおよびディレクターを務めています。

本作は『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』への愛情いっぱいのオマージュではありますが、私が個人的に一番好きなゲームは『MOTHER2 ギーグの逆襲』です!可愛らしさと、どこか奇妙なテーマが絶妙なバランスで成り立っているゲームが本当に大好きです。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Selina私たちは当初、コロナ禍の外出自粛期間中の退屈を紛らわせるためのカジュアルなプロジェクトとして、『ダンガンロンパ』の小さな二次創作作品として『くみたんてい』を作り始めました。当時はまだ正式なチームですらなく、ただゲームを作りたいと言う友人同士が集まって、オンラインで雑談しながら協力し合っているだけの「サークル」だったのです。しかし、この小さなプロジェクトが進むにつれ、私たちはこの作品に対して強い愛着を抱くようになりました。

世界が再び動き出すと、私たちはしっかりと続けられる仕事を見つけなければなりませんでした。私たちは本作の開発を続けていくために、単なる二次創作ではなく、『ダンガンロンパ』へのオマージュ作品へと本作を生まれ変わらせる決断をしたのです!

本作を特徴的にしているのは、そのアートディレクションとスタイルだと思っています。「うる星やつら」や「ダーティペア」といった1980年代初頭のアニメを、ブラウン管テレビで観ているかのような質感を表現しようとしているのです!また、本作の目玉とも言えるミニゲーム「カードバトル議論」の制作にも、並々ならぬ情熱と労力を注ぎ込みました。

ストーリー面でも、1980年代のバブル期まで大日本帝国が存続しているという、誰もが気になる架空の歴史を舞台として取り入れています。

これらの独自要素を除けば、全体的に『ダンガンロンパ』シリーズにかなり忠実に作られており、そこは賛否が分かれるポイントにもなっていますね!

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

Selina言うまでもなく『ダンガンロンパ』です!もう何度も言っていますが、何度でも言わせてください!私はこのシリーズと小高さんの手がけた作品が本当に大好きで、『ダンガンロンパ』のあの素晴らしい設定で自分なりの解釈版を作り上げたいと強く思っていました。

それだけでなく、ディストピア的な架空の歴史のストーリーは映画「バトル・ロワイアル」やゲーム『BioShock』、そして「新世紀エヴァンゲリオン」から影響を受けています。また先ほどお伝えしたように、ビジュアル面のアートディレクションは昭和のアニメ、特に高橋留美子先生の作品のアニメからインスピレーションを得ています!ゲーム全体の空気感やサウンドトラックも、当時の日本のメディアや音楽をベースに作られていますよ。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

Selina正式なチーム結成の経緯は、今振り返っても面白いエピソードです。二次創作から『くみたんてい』と言うオリジナルタイトルへと作り変える決断を下し、すでに3年近く開発を進めていたところで、突然自分たちのチーム名を決めなければならなくなりました。私は数週間ほど頭を悩ませていたのですが、ある日X(旧Twitter)で誰かが「マンゴー工場(Mango Factory)から身を隠しているんだ」と投稿しているのを見かけたのです。

それが何を意味しているのかさっぱりわかりませんでしたが、「新鮮なフルーツを何故か生産している工場」というシュールなイメージがパッと頭に浮かび上がったのです。一発で記憶に残る言葉だったので、他に同じ名前のチームがないか確認した上で、自分たちのチーム名として採用することに決めました。

数ヶ月後、その名前の元ネタとなった投稿の背景をついに知ることになったのですが…これが本当に衝撃的でした!実はその投稿主は当時とても物議を醸していた海外掲示板の隠語として「マンゴー工場」と呼んでいて、本当にそこから身を潜めていただけだったのです。ものすごく恥ずかしい気持ちになりましたが、甘くて美味しいフルーツを作る工場という私の中の不思議なイメージの精神を大切にし、そのままその名前を使い続けることにしました。

ちなみにトリビアなのですが、私たちのチームの小さなマスコット「モカ(Moka)」は、実は「宮崎マンゴー」なんです!あの紫がかった色合いがとっても素敵で気に入っています。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

Selina受け取っているフィードバックのほとんどがポジティブで、まだエピソード1しか公開されていないゲームとしては、今のところとても良い評価をいただいています!インスピレーション元にあまりにも忠実すぎる点に批判的な方々でさえ、作品自体のクオリティの高さは認めてくださっています!

何より、本作のキャラクターたちが多くのプレイヤーの心に響いていることを本当に嬉しく思っています。プレイヤーの皆さんの感想を読む中で特に好きなのが、登場人物の中で「誰に一番惹かれたか」を知ることです。人によって意見が本当にバラバラで面白いんですよね!一見するとグループの中で一番嫌われそうなキャラクターにさえ熱狂的なファンがついていて、そのキャラについて考察してくれたり、ファンアートを描いてくれたりしています。これは、一人ひとりをユニークで魅力的なキャラクターとして描き出すことに成功した証だと受け止めています!

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

Selina私たちは本当にたくさんのフィードバックに目を通しており、特にゲームプレイ面において、プレイヤーの皆さんがエピソード1で感じた多くの課題の改善に取り組んでいます。

実は、最も厳しい意見をいただいたのが臨床試験内のミニゲーム「コスミドール」についてでした。これがすごく面白い(皮肉な)話で、『ダンガンロンパ』で言えば「閃きアナグラム」に相当する部分なのですが、あのミニゲームもプレイヤーから不評なことで有名ですよね。そういう意味では、インスピレーション元に忠実になり過ぎてしまったのかもしれません!

そのため、エピソード2のリリースに合わせてこのミニゲームを全面的に刷新し、より楽しめるものにする予定です。今年の後半にその計画をお知らせしますので、お楽しみに!

――本作の日本語対応について教えてください。

Selina本作は日本語に完全対応しており、非常に優秀なパートナーの皆さんと共に私自身も翻訳作業に直接関わっています。日本を舞台にした作品だからこそ、どの言語でプレイしても日本ならではの文化的ニュアンスがしっかりと保たれるよう、多くのパートナーと力を合わせて全力で取り組んでいます。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Selina大丈夫です!プレイヤーの皆さんが『くみたんてい』の実況配信をしてくださるのを本当に嬉しく思っていますし、配信での収益化も大歓迎で全面サポートしています。もし配信される際は、ぜひX(旧Twitter)で @Kumitanteiをタグ付けしてください。私たちも皆さんがプレイする様子をぜひ観てみたいです。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Selina記事を読んでくださった皆さん、そして私たちのゲームを応援してくださったすべての皆さんに感謝いたします!本作のマーケティングの大部分は欧米向けだったのですが、日本でも好評なことを大変光栄に思っています。

世界中の『ダンガンロンパ』や推理ゲームのファンの方々に本作を見つけていただき、私たちが作っているものを楽しんでもらえたら嬉しいです!本作は何より、アドベンチャーゲームファンがアドベンチャーゲームファンへと贈るオマージュ作品なのです!

『くみたんてい』のエピソード2は、今年の年末頃のリリースを目指して開発中ですので、ぜひ楽しみにお待ちください。たくさんの謎とたくさんのカードが皆さんを待っていますよ!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について

本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に1,000を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

ライター:Chandler,編集:Akira Horie》

ライター/バイク乗り Chandler

ゲームと風をこよなく愛する暇人。趣味は多い方だったはずが、最近は家でぼーっとしている時間が増えてきた気がしている

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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