走り屋の聖地にマルチプレイという新風が舞い込んだ『JDM: Japanese Drift Master』大型アプデ。“あの峠”が見える「群玉県」に、ついに走り屋仲間がやってきた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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走り屋の聖地にマルチプレイという新風が舞い込んだ『JDM: Japanese Drift Master』大型アプデ。“あの峠”が見える「群玉県」に、ついに走り屋仲間がやってきた

群玉県の伝説の走り屋はもう1人じゃない。

連載・特集 プレイレポート
走り屋の聖地にマルチプレイという新風が舞い込んだ『JDM: Japanese Drift Master』大型アプデ。“あの峠”が見える「群玉県」に、ついに走り屋仲間がやってきた
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全世界5000万人の走り屋の皆さん、峠は攻めていますでしょうか。現実で峠をチューニングカーで走るには途方もない苦労とお金がかかりますが、ゲームであればいくらでも走り放題で、タイヤの減りも気にする必要はありません。

そして日本には多様な峠が存在しており、どれだけ速く走れるか、あるいはどれだけ華麗なドリフトを決められるか、そんな遊び方をしたい走り屋の方も多いでしょう。

そんな希望を叶えてくれるのが、今回紹介するゲーム『JDM: Japanese Drift Master(以下、JDM)』です。1人の走り屋となり数々の山や場所をドリフトで駆け抜けていく本作ですが、これまでは1人用のゲームでした。そう、これまでは。

というわけで今回は7月末に大型アップデートを行った『JDM』のその内容について、詳しくお届けします。伝説の走り屋が集う時、新たな神話が生まれる。

架空の県なのに“見覚えがある”―これが『JDM』の群玉県

まずはそもそも『JDM』というタイトルがどういうゲームなのかを、簡単に説明します。本作は、日本のストリートレース文化とドリフト文化へのオマージュとして作られたオープンワールドレースゲームです。舞台は架空の県、群玉県(ぐんたまけん)

……と聞くと、「日本っぽい風景の海外製ゲームね」と思われるかもしれませんが、実際に走り出すと印象が変わります。総距離250kmを超える道は、峠のワインディングから田舎の細道、そして高速道路を経て近代的な都市までがシームレスに接続。コンビニも自販機も電柱の1本1本も、日本の道路の空気をしっかり掴んだ描写なのです。

そして車好き、あるいは走り屋漫画好きの皆さんに強くお伝えしたいのが、“一部の場所は完全に現実と一致する”点です。架空の県という体裁を取りながら、「頭文字D」などの漫画や現実の峠を知っている人であれば、「いや、これってあそこじゃん」と思わず声が出るコーナーやシチュエーションが、確かに存在します。

名前は違えど、あのヘアピン、あの連続ダウンヒル、あの見晴らしの直線。知識がある人ほど、走りながらニヤニヤできる作りになっているのです。この“分かる人には分かる”作り込みこそ、本作が日本の峠文化への本気のオマージュだと感じさせてくれる部分だと思います。

またストーリーは手描きのマンガページで語られ、日本のドリフトシーンで名を上げようとする、とある外国人ドライバーの「再起」が描かれていきます。

車両には日産、ホンダ、スバル、マツダといった実在メーカーのライセンス車たちがラインナップ。愛車はエンジンや足回りのチューニングはもちろん、ボディキットやキャンバー角、ギア比、塗装、さらにはアンダーグローまで手を入れられます。

ドライビングモデルは初心者向けの「アーケード」と、アシストを切り捨てて車の挙動を完全に自分で制する「シムケード」の2種類をいつでも切り替え可能です。

一期一会のツーリングが、こんなに楽しいとは

そして今回の大型アップデート最大の目玉が、マルチプレイゲームモードです。当面はSteam版限定での実装となりますが、群玉県のオープンワールドに、他のプレイヤーが最大8人まで走り込んできます。その中で、用意されている3種類のレースをいつでもプレイ可能。

まず一つ目は、1対1のレース。主に峠を舞台としたレースで、コースは下りと上りの両方が用意されており、グリップ走行とドリフト走行の両方に対応しています。グリップレースは先にゴールした方の勝ち、ドリフトレースはレース中に稼いだドリフトポイントの合計で勝敗が決まる方式です。

そして特筆したいのが、この1対1への持ち込み方。オープンワールド上で気になる相手の車の横まで移動し、プレイヤーステータスメニューを開いて対戦要求ボタンを押すと、挑戦可能なコースが並んだマップが開きます。

あとはコースを選び、相手が承認すればレース開始。この「隣に並んで、視線を送って、勝負を持ちかける」という一連の流れが、走り屋の作法そのものでたまりません。ただ、今回は挑戦を受けてくれる人が全然いなかったのですが……。

次が、多人数で遊べるドリフトレース。最大8人のロビーを作り、部屋内でドリフトポイントの獲得数を競い、終了時点で最も稼いだプレイヤーが勝者です。メインメニューのマルチプレイメニューからでも、オープンワールド内の専用マーカーからでも参加できます。

そして最後となるのが、グリップレースです。こちらは純粋に最初にゴールへ飛び込むことだけを目指す、シンプルかつ王道の勝負。複数コースが用意されており、ドリフトレースと同様に最大8人で走れます。峠だけでなく、群玉高速道路を舞台にしたサーキットレースもあるので、「峠は苦手だが高速の速度域なら」という人にも居場所があるのが嬉しいところ。

レース終了後にはプレイヤー同士の投票が入り、「同じコースでもう1本」「別のチャレンジへ移動」「オープンワールドへ戻る」を選べるのも便利。もう1本走りたい熱が冷めないうちに次へ行けます。

なお、レースによっては複数周回制のものもあれば、スタートからゴールまで駆け抜けるポイント・トゥ・ポイント形式のものもあるので、参加前にイベント詳細を確認しておくのがおすすめです。

……と、ここまでレースの話をしてきましたが、実際に触ってみて筆者が一番「これだ」と感じたのは、レースではありませんでした。

刺さったのは、オープンワールドでたまたま出会った人と、そのまま流れでツーリングする時間です。

峠を流していると、対向車線から見知らぬプレイヤーの車がやってくる。すれ違いざまにパッシングを返したら、向こうがUターンして後ろについてきて、そのまま2台で群玉県を流し始める。

言葉は交わしていないのに、車間の詰め方とアクセルの開け方だけで「あ、この人は分かってる人だ」と伝わってくる。その感覚は、シングルプレイでは絶対に発生しないものでした。

チャレンジに挑まなくてもいい。勝ち負けをつけなくてもいい。ただ気の合った誰かと峠を流し、市街地の中を並んで走り、気づいたらどちらからともなく別れていく。

この一期一会こそが、実は本作のオープンワールドが本当に欲しがっていたピースだったのだと、走りながら確信しました。250kmの道が、急に“誰かがいるかもしれない道”に変わる。それだけで群玉県の見え方はまるで違ってきます。

なお、マルチプレイゲームモードは今後コンソール版にも実装予定とのことです。PS5やXBOX勢の方はもう少しだけ峠を1人で走り込んで、その時を待ちましょう。

新サイドストーリー「Ayumi」は、序盤から遊べる“中盤以降の難易度”

また、アップデートにおけるもう一つの追加要素が、新たなサイドストーリーキャンペーン「Ayumi」です。

『JDM』ではこれまで、各ボスキャラクターのバックストーリーを描くことで、シングルプレイキャンペーンを拡張してきました。

その次なる一手として、今回はAyumiを主題にした新章が登場。全8種類の新イベントが用意されており、物語はおなじみのマンガ形式のストーリーページで語られていきます。

そして全イベントをクリアすると、報酬としてAyumi専用車両を獲得可能です。このサイドストーリーは全プラットフォーム同時配信なので全員が同じタイミングで楽しめます。

ただしこのキャンペーン、ゲーム序盤から遊べてしまうのですが、難易度はストーリー中盤から後半相当です。そのため、『JDM』に慣れていない人はまずストーリーを遊んでからプレイするのをオススメします。自分の車が使えないので、マシンパワーで誤魔化すこともできない点も注意が必要です。

その代わり、先にこのサイドストーリーで腕を磨けばそれ以降のストーリーモードの助けになってくれること請け合いです。自分の走り屋のスキルを一段階上げたい人は、ぜひ挑戦してみてください。

地味に効く不具合修正も

そのほか、新要素だけでなく、長らく要望の多かった不具合修正にも手が入っています。

まず、オープンワールド全体を見直し、走行中に見えないオブジェクトや地面に衝突してしまう問題が修正されました。

さらにAWD車のサイドブレーキ性能の改善、チューニング項目へのタイヤ空気圧設定の復活、ミラーのグラフィック設定が再起動後も保持されるようになるなど、走りに直結する部分が着実に整えられました。見えない壁に弾かれてタイムが吹き飛ぶストレスが減っただけでも、峠を攻める気持ちよさは一段上がっていると筆者は感じています。


『JDM』大型アップデートでは、架空の県でありながら、知っている人には“あの峠”が確かに見える群玉県の道に、いよいよ他のプレイヤーという不確定要素が加わりました。

1対1で勝負を挑むもよし、ただ目の前の峠を流して知らない誰かと並走するもよし。勝敗のつくたくさんのレースと、勝敗のつかないツーリング。どちらも同じくらい価値のある時間だと言い切れるのが、このアップデートの一番の魅力です。

興味を持った走り屋の皆さんは今すぐ群玉県の峠へ。今夜からはもう、1人で走らなくていいのです。

JDM: Japanese Drift Master』は、PC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)/PS5/XBOX Series X|S向けに配信中です。

頭文字D(1) (ヤングマガジンコミックス)
¥792
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:げーまー哲,編集:八羽汰わちは


ライター/焼きうどんが大好きなVtuberライター げーまー哲

2020年7月からVtuber活動開始。 普段はTRPGや音楽ゲームの配信を中心に活動。 それと同時にライター・ゲーム開発・同人活動を並行するマルチプレイヤー。 焼きうどんが大好きで、月の昼食の2/3は焼きうどんしか食べない。 世に出たゲームハードを多数所持しており、いずれ全てのゲームハードを所有するのが夢。

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編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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