今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。
Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2026年7月29日にPC(Steam)でリリースされた養蜂サバイバル『Island Beekeeper』です。
天空の養蜂家になろう
『Island Beekeeper』は、Akuseru Studioが開発・パブリッシングを務める作品。同社は4人体制でゲーム開発を行うスタジオで、現在は新作オープンワールドRPG『Kreya: Cursed Rings』の開発を進めています。
ゲームは2025年9月3日に発表され、翌月には「Steam Nextフェス」を通じて最初の体験版を配信しています。その後はプレイテストを実施してコミュニティからフィードバックを集め、日本時間2026年7月29日にリリースされました。なお、リリース直前での数日ほどの延期発表などもあったようです。
本作の舞台となるのは、雲の上にある天空の世界。地球は病気や飢えによって荒廃し、滅びつつある状態で、空から提供される蜂蜜が、物資に乏しい人々の生存を支える貴重な産物となっています。プレイヤーは、天空の世界に派遣された養蜂家となり、世界の冒険と養蜂業務を行うことになります。
ゲーム内では、さまざまなバイオームの島を冒険しながら、作物や女王蜂を集めていきます。養蜂で安定した蜂蜜を集めるためには、自然の花だけでなく、植物を栽培して効率をアップする必要があります。もちろんプレイヤーが生存するために、野菜や果物を育てて料理することも重要です。



また、本作はソロプレイだけでなくオンラインでの協力プレイにも対応しています。ゲームはリリースから精力的なアップデートも行われ、さまざまな不具合の解消や新機能の追加、バランス調整なども行われています。



まずは基本の蜂蜜集めを
ゲームを開始すると、主人公は小さな空の島で何も持っていない状態から始まります。まずはチュートリアルに従いながら周辺の石、木材、亜麻、イチゴを見つけて獲得し、クラフト画面から「網」「ハンマー」を製作していきます。網ができたら木に作られている蜂の巣から女王蜂を捕獲しましょう。
次は木材を集めて女王蜂を入れる巣箱を設置します。本作で建築物を設置するにはハンマーを手に持った状態でビルド画面に切り替える必要があります。巣箱に蜂蜜を集めるための巣枠を入れ、女王蜂を配置すれば巣箱の準備は完了です。ただし、このままでは蜂が蜜を集める効率が悪いので改善しなければなりません。




そこで重要なのが畑で植物を栽培することです。島には花や作物が自生していて、収穫すると種を獲得できます。これらの植物を畑で育てることで、蜂は育った花から自動的に蜂蜜を集めていきます。巣箱では、周囲の環境が蜂蜜を効率的に集められるか表示されるので、畑をどんどん拡張していきましょう。
巣箱に蜂蜜が集まればいよいよ採蜜です。蜜が詰まった巣枠を抽出機に入れて回転させれば、待望の蜂蜜が容器に溜まっていきます。ただし、巣枠を取り出す際には蜂に攻撃される恐れがあるので、生活が安定してきたら燻煙器を作って蜂を大人しくさせておくのもポイントです。苦労して集めた蜂蜜は輝いて見える!




完成した最初の蜂蜜は地球へ送らなければなりません。島にある壊れた配送ステーションを修理し、依頼画面から最初のクエストを受注、蜂型のドローンに成果物を入れて送り出せば完了です。しかし、なぜ配送ステーションは壊れていたのか……いよいよ、地球を救うための養蜂生活の本格的な始まりです。




島を巡り新たな女王蜂探し
『Island Beekeeper』は、養蜂だけでなくクラフトサバイバル要素もしっかり備えています。プレイヤーは作物や料理を食べて飢えや渇きを管理しなければなりませんし、斧やツルハシといったツールで資源を集めたり、金属を加工してより優れた施設やツールを作っていくことも重要です。
序盤のクエストをクリアすると、世界を自由に飛び回れる「メドサイクル」を使用できるようになります。本作は最初の島を中心として、周囲に複数の島があり独自のバイオームを形成しています。バイオームごとに作物が異なり、さらにそこに住む女王蜂にも別種が生息しているのです。





女王蜂の種類ごとに採れる蜂蜜も異なり、配送依頼では複数の蜂蜜を求められることも。本作は世界を冒険しながらバイオームごとの資源を集め、さまざまな種類の蜂蜜を扱う巨大な養蜂場を作るのが大きな目標です。栽培できる植物が増えれば蜜を集める効率も上がりますし、プレイヤーをサポートする美味しい料理も作れるようになります。
注意する必要があるのは、本作では蜂の巣や自生植物などの“島の資源は復活しない”という点です。植樹やクラフトで作物から種を作るなどで植物は増やせますが、女王蜂は各島に複数ある巣を集めたら、あとはとある島にいる商人を通じて入手するしかありません。しっかりと管理しておきましょう。





それぞれの島にはちょっとしたパズルもあり、解けば報酬も獲得できます。また、寒さや暑さの厳しい過酷な環境の島に入るためには準備も必要です。メドサイクルで穏やかな島を巡り、依頼をこなしていけば順序よく厳しい世界にも対応できるようになるので、地道に世界の探索と採蜜を進めていきましょう。





錬金術で新たな蜂を生み出そう
さまざまな依頼をこなして名声が上がっていくと、島には新たな施設が配置できるようになります。中でも重要なのが「錬金ステーション」で、これはプレイヤーをサポートするポーション作りができるだけでなく、女王蜂をかけ合わせる研究機能を持っているのです。
女王蜂の研究には主に2つの機能があり、ひとつは既存の女王蜂の性能を強化する「進化」、そして特定の組み合わせで全く新しい女王蜂を生み出す「突然変異」があります。クエストで特殊な女王蜂の蜂蜜を要求されるので、突然変異で新しい女王蜂を作り出すのは必須になる要素です。




そこで重要なのが、先述した“島の資源は復活しない”という部分。女王蜂の入手は商人から行えるものの、取引に要求される素材も確保しなければなりません。つまり、ゲーム内では養蜂だけでなく、世界の探索や栽培にも力を入れなければならず、この3つの要素は繋がっているのです。
いわゆるコージーなゲームである『Island Beekeeper』では、危険な敵などは存在していません。環境ダメージや落下で気絶することはありますが、アイテムを落とすということもありませんし、サバイバル自体は基本的に難しくはないゲームです。気軽に世界を巡り、新たな発見や拠点の拡張をしていきましょう!




『Island Beekeeper』は、オーソドックスなクラフトサバイバル要素を組み込みながら、やりがいのある養蜂生活を楽しめるゲームです。蜜集めに効率の良い環境を作り出すためには、世界の探索は必須ですが、比較的早い段階で世界を巡れるようになっているので、成果を実感しやすいのも嬉しい部分です。
“島の資源は復活しない”という仕様も、ゲームが進めば解決できますし、それが探索や謎解きなどの要素とリンクしています。ゲーム内ヘルプなども充実していますが、日本語翻訳の質があまり高いとは言えず、翻訳されていない文章もあるのが少し残念です。今後のアップデートで改善されることを望みます。



敵や災害などの要素は(ほとんど)なく、ゆったりと遊べる『Island Beekeeper』。採蜜用の用具や燻煙器など、養蜂をテーマにしている本作らしいアイテムや要素も用意されていますよ!











