今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。
Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2026年7月23日にSteam早期アクセスをスタートした『異星開拓記(Wonderia)』です。
謎の惑星で極限サバイバル!最大8人プレイも
『異星開拓記』は、パブリッシャーIndieArk、デベロッパーRock&Dashによる作品です。Rock&Dashは北京を拠点とする中国のインディーゲーム開発スタジオで、Steamでは本作が初リリースの作品となります。
ゲーム情報は2023年に、公式Xアカウントおよび公式YouTubeチャンネルにて公開されています。Steamの投稿によれば、プロジェクトがスタートしたのは2022年で、10年以上の経験を持つメンバーにより、サンドボックスに「漫画風のアートスタイル」を組み込むことをコンセプトにしています。
本作の舞台となるのは、謎の遺跡や文明痕が残る辺境の惑星。プレイヤーは開拓任務で移動中に遭難した主人公となって、探検や拠点構築を行いながら惑星を開拓していきます。ゲーム内では、さまざまな役割を持つNPCも登場し、交流していくことでプレイヤーの拠点に招き入れることもできます。
Steam早期アクセスでは、3つの大きなバイオームでの冒険が可能で、ダンジョンやボス戦なども用意されています。早期アクセス期間はおよそ1年から1年半を予定していて、製品版に向けては多くのコンテンツの拡充を計画しています。本作は最大8人までの協力プレイに対応していて、早期アクセス現在でも利用できます。


早期アクセスでのリリースからアップデートも頻繁に配信されています。マルチプレイヤーの接続問題などに関するものだけでなく、序盤のゲームプレイを進めやすくなるバランス調整も行われています。特に、序盤で厳しかった食糧や回復アイテムの問題が解決したことで、全般的に遊びやすくなっています。



奇妙な惑星と奇妙な出会い
まずはプレイヤーの分身となる主人公を制作します。キャラメイクは髪型や目のパーツなどを自由に組み合わせる形式で、髪や目の色はプリセットだけでなく、カラーコードから細かく設定することもできます。なお、本作はキャラクターごとにワールドを生成し、シード値も入力できます。
本作の物語は、主人公が任務に向かう宇宙船でトラブルが発生し、脱出ポッドで惑星へと降り立つシーンから始まります。この宇宙船の場面では、なぜか“2回緊急トラブル”を体験し、その中で「黒い裂け目」というものが、主人公にも影響を及ぼしていることがわかります。





無事に降り立った惑星では、マーヴィンという奇妙な人物が待ち受けています。彼は、かつて存在した前哨基地の管理官で、プレイヤーの拠点の最初の仲間となってくれます。マーヴィンから受け取った斧とツルハシで周囲の素材を集め、彼の背後にある壊れた施設の修理をすることが最初の大きなミッションです。
ゲームとしては比較的オーソドックスなクラフトサバイバルで、木材や石を集めながら、装備や施設を製作していきます。クラフトは簡単な手作業と、作業台や金床を使用した本格的なものがあり、クラフト施設のアップグレードやレシピの入手で作れるものが増えていく形式です。




その後、マーヴィンの家(RV車)を建設後は、他のNPCを招くための港を作ります。ここからは作物づくりや周囲の探索など行動範囲が一気に広がり、いよいよ未知の惑星での新たな生活がスタートしていきます。





動物に変身することも可能!
ゲームの基本的な流れは、世界の探索を行いながら拠点を発展させ、やってくるNPCを定住させていくことになります。NPCは会話などを通じて好感度を上げることで拠点に勧誘することができて、彼らから受けるクエストを達成することで新たなレシピや重要アイテムが入手できます。
現在のビルドでは大きく3つのバイオームが用意されていて、各地には色々な遺跡やダンジョン、宝箱も用意されています。また、ファストトラベルが可能になる転送装置もあるので、探索すればするほど行動範囲は広がりやすくなっています。もちろん危険な生物もたくさんいるので、武器や食糧はしっかり備えましょう。



『異星開拓記』の大きな特徴として、ゲーム内に登場する生物に変身できることがあります。同じ種族に変身すれば敵対せず、フィールドにはスライムなど特定の生物に変身しなければ入れないダンジョンなどもあります。変身には専用アイテムが必要で、ドロップやクラフトで入手することができます。
生き残るためにはスキルを磨くことも重要です。スキルは本を入手して獲得するものと、スキルポイントを使用して獲得するものに分かれています。本を入手すれば基本ステータスアップなどのほか、生物に変身した際に特殊能力を獲得したり、変身アイテムのレシピをアンロックするものもあります。





惑星には先人が残したと思われる多くの遺跡が残されていて、謎解きや修理で貴重なアイテムや本を入手できます。戦闘や探索で装備品の消耗が激しいゲームではあるので、壊れにくくなるスキルを得たり、より強力な装備やアイテムを探すことが冒険の大きな助けになります。





遊びやすさの進化を感じる
『異星開拓記』はSteam早期アクセスで、リリースから多くのアップデートでゲームの遊びやすさが向上しています。ゲーム内ではベッドで寝ても体力が回復しない仕様で、序盤の回復手段が少なく、特に即時回復アイテム「包帯」の入手が困難でした。初期ビルドでは空腹になるのが早すぎたことで、食糧入手も大きな課題になっていました。
サバイバルクラフトは難しいことも魅力につながるのですが、最低限の生活や冒険に影響が出ることは、どうしてもプレイヤーの枷になりかねません。そういったフィードバックを受けて、開発側はシステムの改善や新たなレシピの追加などのバランス調整を実施して、序盤の遊びやすさはかなり快適になっています。




ゲーム自体は決してバランスが悪いものではありません。探索範囲の広がり方、必要な装備や便利なアイテムの入手などの段階もしっかりしていて、ツールの強化といった基本的な部分の導線もわかりやすい作品です。その意味でもわりと遊びやすいゲームだったのですが、やはり序盤が少し難しかった点は否めません。
説明はあるのですが、スキル周りのシステムは少しわかりづらく感じられます。スキル本はNPCの店で買うこともできるのですが、一見では効果の細かな説明もありません。本作はスキルによる能力の上がり方やサポート性能がかなり高いので、この部分がもう少し改善されれば嬉しく思います。




『異星開拓記』は、比較的オーソドックスなクラフトサバイバルのシステムで、豊富なアイテムやクラフトを楽しめます。冒険も手強い敵との戦闘や謎解きなど、しっかりとやりごたえがあるもので、後半のエリアでは油断すれば簡単に倒されてしまいます。
最序盤はやれることが少ないものの、ゲームが進めば乗り物などのサポートも充実し、かなり快適な惑星生活が送られるようになっていきます。最新アップデートでは、死亡時に「アイテムを落とさない」設定が実装され、プレイヤーの選択次第でゲーム難度は大きく変化します。基本的には冒険は少し難しいので、ここは好みで選んでいいと思います。



開発では本作のロードマップも公開しており、計画している晩秋時期のアップデートでは、コンテンツの追加や改善、調整のほか、ワールドカスタマイズシステムも追加予定。今後は新たなバイオームや生産・農業の自動化なども予定されています。

日本語も比較的良好な翻訳で、ゲームとしては色々な点で遊びやすさを感じます。更新も精力的なので、今後にも期待したい一作です!











