今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。
Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2026年8月14日にSteam早期アクセスをスタートした『サンダストリー(Sandustry)』です。
すべてを採掘して生産チェーンを作り出せ!
『サンダストリー』は、スウェーデンのソロゲーム開発者Lantto氏によるLantto Gamesが手がける作品。パブリッシャーはHooded Horseが担当しています。Lantto氏は現在サンドボックスMMO『Canvas Legacy』も開発中で、Steamストアページも公開されています。
ゲームは2024年に開発画面が公開されていて、その後はitch.ioでの体験版の配信や、Steamでのプレイテストなどを経てゲームをブラッシュアップしてきました。2025年にSteamで配信された体験版は非常に高い評価を得て、一時でランキング3位になるなど、注目を集めてきた作品です。
本作はピクセルベースの採掘サンドボックス作品で、世界のあらゆるピクセルを資源として利用できるのが特徴です。最初は土や水を利用してわずかな金を得るところから始まり、やがてはより高度な資源を加工するための施設を作り上げるだけでなく、自動化や最適化も考えていかなければなりません。
また、惑星には様々な古代遺跡や遺産が残されています。技術をアップグレードしていくことで新たなエリアも探索できるようになり、惑星内では新しい資源や秘密を発見できます。もちろん、新たな発見を施設に導入することで、さらなる加工や資源収集もできるようになっていくのです。


記事掲載時点のビルドでも、惑星内の探索・採掘や施設づくり、メインストーリーなど、ゲームの基本的な要素を楽しめます。早期アクセス期間は1年を予定していて、さらなる施設や生産チェーン、より高度な探索要素など、コンテンツの拡充やプロシージャル生成の改善なども行っていく予定です。



まずは地道な砂金探しから
本作は、プレイヤーが惑星に探鉱官として派遣されるシーンから始まります。司令部によると、貴重な資源が眠っている可能性がある惑星を調査しながら、金の選別工場を作り上げるのが目的のようです。
ゲーム内ではまず、地上を採掘する「シャベル」と、素材を掴み取る「収集器」の2つのツールが使用可能です。まずはチュートリアルとして地面を掘り、掴んだ砂を水に落として濡れた砂にしてから、マウスを左右に振ることで金を生成することを学びます。金は専用の集金エリアを作り、そこに入れましょう。




もちろん手作業で進めていくゲームではありません。先ほど稼いだ金で「振動コンベア」をアンロックし、その上に濡れた砂を投入すれば素材を自動的に分離してくれます。チュートリアルは、ベルトコンベアなどを含む搬送施設の設置や撤去などを学ぶことで終了し、いよいよ広大な惑星の調査が本格的にスタートします。
ちなみに序盤は砂を持って行動することが多くなるのですが、そこで「マウスを振っても金を作らない」というオプションも用意されています。こういった細かい部分も備えているのが嬉しいですね!




砂から灰へ、灰から種へ
ゲームの基本的な流れは、金を集めながら与えられる課題をクリアしていくことです。目標を達成することで工場レベルが上がり、より複雑な設備やツールをアンロックできるようになり、金集めの効率がどんどんアップしていきます。この惑星では多くの過程で金を生成できます。
例えば、最初の振動コンベアでは砂を金と「残りかす」に分離させ、その残りかすを燃やしてから「落下圧縮機」を通せば金と種になります。種を育てた花を破壊すれば、やはりそこからも金が生成され、同時に生成される「アメテリス」という物質を乾燥させて燃やせば、さらに金と別の物資が……と、あらゆる工程で金が生成されていくのです。





ただし、単純なラインを作ると金と他の物質が混ざって作業が止まってしまいます。そこで、物質を分別する「フィルター」や上に搬送する「リフト」、気体を飛ばすための「ファン」などを利用する必要があります。また、砂や種は濡らさなければならないので、水を引くための配管も必須です。
『サンダストリー』では、半自動化は比較的簡単にできます。ゲームを進めれば指定した物資を運んでくれるドローンなども使えるようになりますし、火炎放射器を使って水を蒸発させれば、上空で雲を作って雨を降らせることもできます。すべての作業が比較的シンプルな結果を生み出すので、組み合わせを考えるのが重要なのです。





惑星の地下には資源と謎が埋まっている
本作で金を生成することと同じくらい重要なのが惑星の探索です。導入部で司令室からは、かつてこの惑星には文明があったと説明されますが、地下の至る所に謎の遺跡があり、そこでパズルをクリアすることで、プレイヤーのパッシブ能力をアンロックできます。
もちろん地下には多くの素材もあります。より高度な金生成のために必要な貴重な鉱物もありますし、溶岩を見つければ熱を必要とする作業の大きな味方になるでしょう。そもそも、ゲーム内では序盤はどうしても物資が限られていて、砂を大量に集めるだけでも地下の大規模な採掘は必須です。




地下では手に持って使用するツールやドローン強化のためのリソース「フラクサイト」も入手できます。収集器であれば一度に運べる物資量を大幅に増やせますし、ドローンなら稼働数や作業スピードをアップして、より効率的な作業が可能になります。フラクサイトの多くは隠されているので、どんどん掘っていくのがポイントです。
地下の探索を進め、地上で金生成工場を作り、ツールをアンロックすれば、やがて岩石なども破壊できるようになります。地下はかなり入り組んでいるため、探索用の道を作れるようになれば便利です。パズルや隠された物資がある場所にはマークもあるため、新たな探索用ツールを入手したら忘れずに行ってみましょう。



また、地下には何種類かのクリーチャーも棲み着いています。クリーチャーには水を生み出すもの、電気を生み出すものなどの特性があり、捕まえればプレイヤーの助けになります。特に水は作り出すのが少々面倒なので、クリーチャーで運用できるようになればゲームは劇的に変化しますよ。



早期アクセスながら遊びごたえ十分
記事掲載時点で『サンダストリー』は早期アクセス中で、筆者のプレイしたビルドでは工場レベル7まで進めることができました。本作の設備はあまり複雑ではなく用途がわかりやすいため、単純に組み合わせるだけならば、大きなラインを作ることは決して難しくありません。
とはいえ大量の物資を生成する際などは、コンベアで運びきれずに混ざってしまったり、想定外の事故は起こります。それでも収集器などでリカバリーは簡単ですし、なにより本作では、設備を設置するのにリソースが不要なので、気軽にライン作りを試せます。ブロックの置き換えやコピーなどの機能も充実しているので、新たな整備がアンロックされた際の改良も簡単です。



個人的にはフィルターが非常に便利で、フィルターを多重にすれば生成を失敗した素材を無理矢理引き剥がして再利用もできます。素材を短距離ワープできるポータルなど、力技ができる設備もあるので、効率的な設備づくりが苦手な筆者でも最終段階までしっかりと楽しめました。
工場レベルや探索を進めていくことで、砂や水などの基本的なリソースは無限に入手できるようになります。工場レベルの後半では、これまでになかった要素も登場します。司令室や上司からの通信でも、惑星で入手した物資や遺構に関するストーリーが進んでいるので、こちらも今後楽しみな要素です。



『サンダストリー』は「いかにして効率的に金を生成するか」を考えてツールのアンロックや地下の探索を行い、設備が揃ってからの改良作業を楽しめる、かなり遊びやすい自動化・効率化ゲームです。置き換えなどの機能も充実しているので気軽に作って試せます。
ユニークな設備も多く、その上で使い方もわかりやすいのも嬉しい要素。一部の設備は設置前の説明で、簡単な装置の作り方を見ることもできるので、まずはそれを参照して改良することもできます。敵やダメージの要素もなく、設備のリソースも不要で、取り返しのつかない要素もありません。あらゆる要素がシンプルで発展や応用も考えらやすい、ジャンルの入門にもピッタリの作品です。


もちろん、アンロックを進めていけば複雑な回路なども使えるようになっていきます。現時点では最終までいくとやれることもほとんど無いですが、今後に向けて勉強していくのもいいかもしれませんね!












