
Creative Assemblyは同社の公式フォーラムにて、『トータルウォー』シリーズを統括するバイスプレジデントのRoger Collum氏による、一時販売停止となった『トータルウォー:ショーグン2 コンプリートエディション』についての声明を掲載しました。
「外部開発で社内レビューを経ていなかった」と説明
本作は、2011年発売の『トータルウォー:ショーグン2』本編と全DLCをまとめ、グラフィックの強化や日本語対応などを施した決定版として10月14日に発売されました。しかしSteamのユーザーレビューは、動作の重さや不具合、既存Modとの非互換などを理由に“圧倒的に不評”でスタートすることになりました。
これを受けてセガとCreative Assemblyは10月15日、原因調査のため本作の販売を一時停止すると発表しました。購入済みのプレイヤーは引き続きプレイできます。あわせてオリジナル版の販売も再開され、Steamで購入可能です。
Roger Collum氏は声明で、コンプリートエディションが同社の品質基準に達していなかったことを認め、プレイヤーと同じくスタジオ側も怒りと失望を感じており、長年、なかには数十年にわたって『トータルウォー』に携わってきたスタッフにとってはなおさらだと述べています。
問題の背景として同氏は、本作がCreative Assembly社内での開発タイトルではなかったことを強調しています。社内の各チームが次の大型プロジェクトに注力するなかで外部開発から目を離してしまったこと、また外部開発であったために社内のレビューや品質保証(QA)の対象になっていなかったことを説明しました。一方で、開発体制がどうであれ『トータルウォー』は同社のシリーズであり、その名前を冠している以上責任は同社にある、という認識も示しています。
今後の対応としては、経験豊富な開発者による小規模なチームを編成し、セガおよび外部の開発会社と協力して次のステップに取り組むとしています。具体的な内容はまだ決まっておらず、決まり次第あらためて報告するとのことです。
生成AIについて「アセット制作には使わない」
本作では、ゲーム内の百科事典などに含まれる一部の画像がAIでアップスケールされたものではないかとの指摘が相次いでいました。
これについてRoger Collum氏は、Creative Assemblyではゲームアセットの制作に生成AIを使用しておらず、協業する外部開発会社にも同じことを求めていると説明。そのうえで、コンプリートエディションをめぐる状況については調査中だとしています。
一方で同社は、分析やデバッグ、プロトタイプ制作など、開発者の作業を支える用途ではAIツールを活用しているとも述べています。同氏はAIについて、クリエイターを支えるものであって置き換えるものではない、という考え方を示し、AIが人間の経験や判断、創造性に取って代わることはできないとも述べています。








