【BitSummit 14】 「マクロス」の演出と『Borderlands』の融合、宇宙2DSTG-RPG『宇宙戦士ガラク』プレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

【BitSummit 14】 「マクロス」の演出と『Borderlands』の融合、宇宙2DSTG-RPG『宇宙戦士ガラク』プレイレポ

17-bitスタジオが手上げける新たな2D STG-RPG『宇宙戦士ガラク』をプレイすることが出来たので、その模様をお伝えします。

ニュース 最新ニュース
CEOのJak Kazdal氏とプロデューサーのColin Williamson氏の2人組が設立した17-Bitは、昨年1月にもマルチプラットフォーム対戦に対応したSLG『Skulls of the Shogun』を発売し海外メディアから好評価を獲得したスタジオ。今回は同スタジオが手上げける新たな2D STG-RPG『宇宙戦士ガラク』をプレイすることが出来たので、その模様をお伝えします。

昨年6月のE3 2013にて正式発表された『宇宙戦士ガラク(Galak-Z: The Dimensional)』は、『アステロイド』のような全方位360度を移動できるレトロな2DSTGと、『Borderlands』のようなローグライクやスキルツリー要素を取り入れた新しいタイプの2DSTG-RPG。SteamとPlayStation 4にて9月のリリースが予定されており、今回のBitSummit 2014では新たにPlayStation Vita版の発売も発表されました。

日本人にとって興味深いのは、同作が70年代から80年代初期のアニメーションにインスパイアされているという点。公式Facebookにて『ザブングル』のOPを取り上げる辺りかなりの日本アニメ好きのようで、今回開発者のWilliamson氏に聞いたところ、同作は『マクロス』や『マクロスF』といった国産アニメーションの影響も受けているとのこと。ちなみにWilliamson氏は『マクロス』よりも『マクロスF』の方が好きだと嬉しそうな顔で語っていました。他にも海外のSFアニメーション『Titan A.E.』など、ともかく『宇宙戦士ガラク』が宇宙を舞台にしており、これら作品に登場するようなSFテーマのドッグファイトにフォーカスしていることはハッキリとしています。


美樹本晴彦氏のキャラクターや80年代アニメーション、『Titan.A.I.』をごちゃ混ぜにしたようなキャラクターデザイン。ドッグファイトではいわゆる「板野サーカス」にインスパイアされたミサイルの演出や慣性を感じさせる自機の操作感が光る

さてゲームの中身を見ていくと、360度全方位に自機を移動させつつ様々な任務を攻略していくという同作は、端的に言えば慣性&高速移動で自機を進ませ敵を倒していく平面の『Borderlands』。自動生成されるマップ上にてプレイヤーは敵を倒すことで資金やレアなアイテムを獲得することが可能で、さらに「Tech-Tree」と呼ばれるスキルツリーのようなシステムを用いて自機を特化することができます。

レトロな2DSTGとローグライク要素を詰め込んだことが全面に押し出されている同作ですが、実際に触って遊んでみると予想以上に自機の操作感が好感触。プレイヤーはRトリガーとLトリガーの各種ボタンを押すことで「ブースト」「ストレイフ」「前進」「後退」といった操作が可能で、ここに自機への若干の慣性が加わることで、例えば弧を描きながら敵の攻撃を避けつつロックオンして一気に殲滅する、敵から逃げている際に機体の向きだけを180度急転換してバックしつつ敵を撃つといったチャレンジングな操作性が楽しめます。

また攻撃は無限の通常ショットに加え、有限のロックオンミサイルがあり、ミサイルは倒した敵やマップ途中にあるストアから補給可能。シールドとヘルス制を採用することによる体力管理の概念など、ゲームのベースはSTGながらも戦略性に富んだメカニックを有していることが確認できました。


前作『Skull of Shogun』には無かった美麗なエフェクトはPS4に見合うリッチ感。聞くところによると新たな専任のエフェクターを1人雇い、爆炎から煙まで巧妙なアニメーションを全て一手に任せているのだとか

今回のプレイアブルデモではクリスタルへ到達するという任務と1人だけのプレイアブルキャラクターが登場した『宇宙戦士ガラク』ですが、Williamson氏の話によれば『マクロス』のリン・ミンメイのような妹キャラクターや、ストアの店主などもプレイアブルにしたいという構想があるとのこと。この3人の機体はそれぞれTech Treeも異なり、『Borderlands』で言うValutハンターたちのように様々なプレイを楽しむことが出来そうです。

Co-opの搭載も「やりたい!」としている『宇宙戦士ガラク』はPC/PS4/PS Vitaにて2014年9月リリース予定です。

UPDATE(2014/3/13 10:30): 一部の誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます
《ishigenn》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. 【PC版無料配布開始】鋼鉄拳ウサギのメトロイドヴァニア『フィスト 紅蓮城の闇』本編&『Olympics Go! Paris 2024』インゲームアイテム―夏のセール中のEpic Gamesストアにて

    【PC版無料配布開始】鋼鉄拳ウサギのメトロイドヴァニア『フィスト 紅蓮城の闇』本編&『Olympics Go! Paris 2024』インゲームアイテム―夏のセール中のEpic Gamesストアにて

  2. Humble Gamesの事業再編を受けて農場SLG『Coral Island』開発元がコンソール対応についてアナウンス―アップデートやスイッチ版リリースが不透明な状態に

    Humble Gamesの事業再編を受けて農場SLG『Coral Island』開発元がコンソール対応についてアナウンス―アップデートやスイッチ版リリースが不透明な状態に

  3. 『桃鉄』最新作が安い!『マリオ』『ポケモン』などもお手頃価格─『バルダーズ・ゲート3』2,728円など、ゲオ店舗のセールを現地調査

    『桃鉄』最新作が安い!『マリオ』『ポケモン』などもお手頃価格─『バルダーズ・ゲート3』2,728円など、ゲオ店舗のセールを現地調査

  4. もう「Prologue」は時代遅れ?Steam、ユーザーも開発者もみんなニッコリの無料体験版の仕様変更実施へ―体験版専用ストアページやユーザーレビューに対応

  5. Netflix映画版『バイオショック』製作は予算や規模の縮小ありつつも進行中―プロデューサーのロイ・リー氏が言及

  6. 『アーマード・コア6』発売から1年経たずに世界累計出荷本数300万本を突破!フロム作品の好調セールスが続く

  7. 2016年に発表され、その後開発中止や再始動など紆余曲折があった『Year of the Ladybug』現行プロジェクト版の1stティザー映像公開!2024年秋に何かが起こる?

  8. 『モンハンワイルズ』現状ではスイッチ版はない―『モンハン』世界を最大限描くことを目指すため

  9. 韓国ゲーム企業では歴代最高額を調達!『Stellar Blade』『メガニケ』のSHIFT UPが韓国株式市場に上場―収益はポートフォリオの多様化へ利用予定

  10. 『CoD:MW3』AI生成のスキンアイテム販売―AI台頭によるアーティスト解雇への懸念も

アクセスランキングをもっと見る

page top