【特集】初代『DOOM』トンデモ移植10選―プリンタからATMまで! | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

【特集】初代『DOOM』トンデモ移植10選―プリンタからATMまで!

今回は今なお高い人気を持つ1993年にシュアウェアとしてリリースされ、今年で23年目となる初代『DOOM』を振り返り、ATMや関数電卓など無茶な移植をされたデバイスをピックアップしてお届けします。

連載・特集 特集
【特集】初代『DOOM』トンデモ移植10選―プリンタからATMまで!
  • 【特集】初代『DOOM』トンデモ移植10選―プリンタからATMまで!
  • 【特集】初代『DOOM』トンデモ移植10選―プリンタからATMまで!

今週、ベセスダ・ソフトワークスより日本国内で満を持して発売された、id Softwareの名作バイオレンスシューター同名リブート作『DOOM』。そのシリーズ初代『DOOM』は、id Softwareの『Wolfenstein 3D』に続くFPSタイトルとして、1993年にPC向けのシェアウェアとしてリリースされました。

歴史に残る革新性と話題で『DOOM』の人気は瞬く間に世界に広がり、当時の家庭用機をはじめ様々なプラットフォームに移植。「DOOMが移植されていないハードはない」と言われるほどです。さらに『DOOM』の移植はゲーム機やPCにとどまらず、ファンの手によって家電製品や日用品などにも進出していきます。

本記事では、そんな初代『DOOM』のトンデモ移植事例を10選ご紹介しちゃいます。

■まさかの関数電卓!モノクロで動くすごいやつ


2011年にMrakoplazさんが『DOOM』の移植を成功させた端末は、テキサス・インスツルメンツの関数電卓TI-Nspire。この移植版『DOOM』は、Linux版を元に開発したものでUSBケーブルを用いてインストールしたとのことです。TI-Nspire CASは、320 x 240ピクセルの解像度を持ち、20MBのRAMと16MBのフラッシュROMを搭載しています。なおこの関数電卓はスクリプト原語の一つであるLua言語を扱えることが特徴で、2Dを扱った『FlappyBird』など複数のゲームが移植。またカラー対応の後継機TI-Nspire CXでも『DOOM』と『DOOM II』の動作が確認され、カラー画面で稼働することも立証されています。関数電卓で『DOOM』が動くことも驚きですが、それ以外のゲームも移植されているということも驚きですね。


カラーのTI-Nspire CXで動作する『DOOM』


■『DOOM』トンデモ移植の発端と言えるデジタルカメラ


20世紀末に『DOOM』の移植が確認された端末は、KodakのDC260デジタルカメラ。このデジタルカメラは海外で1997年に(国内では1998年)に発売されたモデルで、スクリプト言語に対応したFlashPoint TechnologyのDigita OSを搭載しています。ちなみに、対応しているデジタルカメラはDC260だけでなくKodakのDC220やDC290、HPのC618やC912、PENTAXのEI-200やEI-2000も含まれるようです。この移植は「何でも移植」の原点であるのかもしれませんが、まさかこの初代リリースから20年でPC/コンソールだけでなくありとあらゆるデバイスに移植されるとは当時の人も思いつかなかったでしょう。

■iPodで音楽と一緒に『DOOM』もどうぞ!


携帯音楽プレイヤーとして大ヒットしたアップルのiPodシリーズですが、2004年に同端末への移植が確認されています。これは非公式の「iPodLinux」をインストールすることで移植版の『iDOOM』がプレイ可能となるもの。iPod 1Gから4G、iPod miniやiPod nanoにも対応しています。移植が確認された当時から話題となっていたため、iPodを利用していたユーザーには懐かしい話題と言えるかもしれません。



■ATMで『DOOM』!!


オーストラリアのユーザーが、WindowsがインストールされたNCR製ATMを使用し、MS-DOS上でのコントロールパッド操作を対応させたことによって移植に成功した『DOOM』。映像公開当時は半分分解された状態でATMのモニタとキーボードで操作する場面が披露されていましたが、後のアップデートでコイン投入口の実装や暗証番号を入力するためのPINパッドによる操作に対応し、筐体を閉じた状態でのATMでプレイする様子が公開されています。前に挙げた関数電卓などの小型デバイスだけでなく、ATMという巨大なもので動作するという状況もかなり奇妙ですね。

■ピアノで『DOOM』を奏でよう


London Hackspace主催のアーケードゲームジャムにて制作されピアノに移植された『DOOM』こと「Doom Piano」。デバイスへの直な移植ではありませんが、操作体系がピアノの鍵盤に設定されており、黒鍵で射撃、白鍵が移動と割り振られているようです。音楽をまともに奏でながらプレイするのは難しそうですが、この結果からやろうと思えばエレキギターなどのあらゆるものに移植出来そうなポテンシャルを秘めていますね。

※次ページ: プリンタから計測器、仰天移植も!?

《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top