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『グランツーリスモSPORT』のプレイで感じた伸びしろ―「GT SPORT UNVEILING」現地レポ

英国ロンドンにて開催された『グランツーリスモ SPORT』お披露目イベント「Gran Turismo SPORT UNVEILING」。こちらのページでは、そのイベントにて新たに発表された同作の情報からデモ体験など、現地で見聞きしたことや感じたことなどをお送りしたい。

家庭用ゲーム PS4
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先週、5月19、20日の日程で英国ロンドンにて開催された『グランツーリスモ SPORT』お披露目イベント「Gran Turismo SPORT UNVEILING」。こちらのページでは、そのイベントにて新たに発表された同作の情報からデモ体験など、現地で見聞きしたことや感じたことなどをお送りしたい。


まず最初に、19日のUNVEILINGカンファレンスより気になったいくつかの点を抜粋。
本作の骨子である「Sport Mode」では2つのチャンピオンシップレースが開催される。1つは国を背負い代表として戦う「ネイションズカップ」、もう1つは贔屓のカーメーカーを選び、その代表として走る「マニュファクチャラーファンカップ」。これらの両モードは世界数百万のライバル達とオンライン対戦でレースを行い、リアルタイムにレース着順やランクを競うこととなる。また、FIAはこれらのレースを全面的にサポートし、それぞれのチャンピオンシップの優勝者は実際にFIAから表彰を受けられるとの事だ。


また、FIA公認のデジタルライセンスが発行されることも同カンファレンスで発表された。本モードを通じて優秀な成績を収めることでイギリスやノルウェー、中国といった世界22ヵ国で通用するデジタルライセンスを取得できるようになるという。つまり、テレビゲームが上手ければ現実世界のレースでも活躍できるようになるという、まさにゲーマーにとっては長年夢に見てきた世界がいよいよPS4上で具現化されると言うのだ。デジタルライセンス取得への詳細等はまだ明らかにされてはいないが、そう遠くない将来確実に誕生するであろうゲーマー出身のレーサー達、その中にフレンドや、あるいは自分の名前を見つける日がくるのも夢ではないのかもしれない。


本作に収録されるコースについては、GTシリーズ初登場であるオーバルコース「Northern Isle Speedway」と、東京の首都高速をモデルにした「Tokyo Express Way」が初登場、さらにダートコースも復活する。そして従来からの人気コースである「Willow Springs」に「Brands Hatch Indy Circuit」、「Nurburgring Nordschleife」なども、PS4のパワーに合わせて新たに作り直されたものが収録されている。コースについてはローンチ時点で19カ所、全27コースが用意されるそうだ。DLCや無料アップデートの構想もあるということで、さらなる名コースの復活や新規コースの追加も期待できそうだ。


シリーズを通しての人気機能であるフォトモードは、さらに進化して「SCAPES」と言う名称になっている。ローンチ時に用意されるという1000カ所以上のロケーションは単なる背景絵ではなく、全てその箱庭の座標や距離、乱立するオブジェクト等と言った空間情報とライティングの情報を備えており、そのロケーションへスペースが許す限り、様々な形で愛車を配置することができる。また、撮影ツールとしては絞りや露出、フォーカスの調整と実際の写真撮影と同等の事ができるとの事だ。つまり、現実の写真撮影と同じことを、気候や交通状況、通行人などの制約を受けることなく、心ゆくまで行うことができるようになっている。

デモを見る限り、体感的には人間が知覚できる視覚情報を、ほぼ完全にシミュレートするところまで進化しており、「実写的」という言葉を超えて、これは現実なのだと思わざるを得ない絵を見ることができた。さらに、撮影した画像は4K解像度で出力されるとの発表もあり、噂の新型PS4とどう絡んでいくのかも期待したいところだ。


今回新たに追加された「Livery Editor」は、車体の外装にペイントやステッカーを施し、自由にデコレーションできるモード。いよいよGTシリーズにも待望の痛車登場か!?ステッカーの独自取り込みなど機能面についての質問を送ってみたが未だ回答は得られていない。続報が楽しみな機能の一つである。


デモを試遊しての感想だが、まずグラフィックに関して、車体のモデリングがとにかく凄まじいということを感じた。車体を照らし反射するライトの先、その塗装の下の材質まで感じ取れるような精密なモデリングは、現在発売されているカーレースゲームのどれをも凌駕する出来に見えた。また、HDRが少しキツめに調整されたドラマチックな照明効果も、首都高を囲むビル街や立体交差の閉塞感と、抜けの良い直線とをメリハリよく見せてくれた。ただ、一部の背景などまだまだ開発途上の部分もあり、グラフィックに関しては完成までさらなる伸びしろを感じさせるものだった。なお、デモ走行中に車体が連なる急カーブで大きなフレームドロップが見られたこと、また1レース中に2回ほどティアリングが見られたことも気になった点だ。


挙動に関しては、従来のグランツーリスモシリーズより走りやすさを重視しているように感じられた。と言っても、アーケードゲーム的なカジュアルな挙動ではなく、あくまで従来のGTシリーズのシミュレータ挙動に少し補正が効いているといった感想。その補正もコーナリングを直接的に曲がりやすく補助してくれる類のものではなく、曲がり方を理解させてくれるように指導してくれる補正のように感じた。例えばコーナリングの侵入角度に合わせた減速等をよりシビアに求められ、それを分からせてくれるような補正と言ったところか。山内氏の言葉を借りるなら「敷居は低く、且つ深みの感じられるドライブ」をがこれになるのかも知れない。

いずれも開発度が50%ということで、論ずるには早計な段階だが、現段階のバージョンでも製品版を楽しみに待ちたくなる素晴らしい出来であるということは間違いない。


イベントでは、GTシリーズにも登場する世界の名車、レースカーを一同に集めて試乗アトラクションなども開催された。好きな車を選び会場の周りに配された特設コースをプロレーサーの助手席に腰かけさせられ爆音を立てて疾走、ドリフトでコーナリングするというもの。やはりレースはゲーム内だけに留めておたい方がいい、そう思わされるアトラクションだった。


2日間に渡るイベントの最後には、招待された多くのGTファンを前に山内氏が登壇、本作に関するQ&Aセッションが開催された。ファンの「ポルシェは登場するのか?」または「バイクの参入はあり得るか?」といった質問に対し、確約はできないがどれも十分に可能性はあるとの論調で希望を感じさせるセッションとなった。

またイベントの締めくくりには、日本から本イベントの為に渡英したポリフォニーデジタルのスタッフ数十名も一緒にステージに上がり、その素晴らしい仕事ぶりに会場からは惜しみのない拍手が贈られた。

PS4専用ドライビングシミュレータ『グランツーリスモ SPORT』、日本国内での発売は11月15日が予定されている。
《パムジー》
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