現代のプレイヤーにも目を向けた細やかな配慮を楽しんでほしい─スイッチで再始動した『SEGA AGES』仕掛け人に聞く【TGS2018】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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現代のプレイヤーにも目を向けた細やかな配慮を楽しんでほしい─スイッチで再始動した『SEGA AGES』仕掛け人に聞く【TGS2018】

9月20日に配信が開始されたニンテンドースイッチ向け『SEGA AGES』製作チームにラインナップの選出基準や今後の展開について聞きました。

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現代のプレイヤーにも目を向けた細やかな配慮を楽しんでほしい─スイッチで再始動した『SEGA AGES』仕掛け人に聞く【TGS 2018】
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9月20日―東京ゲームショウ初日に、4月15日のセガフェスでアナウンスされたニンテンドースイッチ用クラシックゲーム復刻タイトル『SEGA AGES』の第1弾タイトル『サンダーフォースIV』『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が無事に配信を開始しました。8月配信予定からは遅れることになりましたが、より完成度を高めた状態で配信されたことで、ファンの評価も上々の模様です。東京ゲームショウのセガゲームスブースでは『ゲイングランド』の試遊も行われています。

今回はアーケード版に倣ってモニターを縦画面にして当時のゲーセンの風景を再現!?

もちろん横画面でも遊べます。

今回のゲームショウに合わせ、セガゲームスの『SEGA AGES』プロデュースチームと開発を行っている有限会社エムツーの堀井社長によるインタビューを行いました。先週発表された計10本のラインナップの選出基準や今後の展開などについて聞いてみました。

左からシニアプロデューサーの下村一誠氏、エムツー代表取締役の堀井直樹氏、リードプロデューサー/ディレクターの小玉理恵子氏。右上がスーパーバイザーの奥成洋輔氏(インタビューの終わりに重要な別件が入って集合写真に入ることができませんでした……。え、インタビュー前に撮らなかったのかだって? その場合は堀井さんが同じ目にあってました……(汗))


――まずは自己紹介をお願いします。

奥成スーパーバイザーの奥成です。PS2用の『SEGA AGES 2500』シリーズ後期(*1)よりプロデューサーを務め、バーチャルコンソールやセガ3D復刻プロジェクトを手掛けました。今回のスイッチ版『SEGA AGES』では監修という立ち位置となっています。

(*1)『SEGA AGES 2500』シリーズはセガとディースリー・パブリッシャーの合弁となるスリーディー・エイジスがプロデュースし“過去の名作を現在の技術を駆使して蘇らせる”前期と、セガ自身が“過去の名作を可能な限り忠実に再現させる”後期があり、奥成氏は後期のプロデュースを担当。なお前期のセガ側プロデューサーは下村氏。

下村スイッチ版『SEGA AGES』ではシニアプロデューサーをさせていただいています。奥成からセガ3D復刻プロジェクトを引き継いだ時はこれで終了する予定だった、のですが、一緒に『セガ3D復刻アーカイブス』のユーザーアンケートの集計結果を一緒にもらって、その集計結果の中にやはり熱いファンの方々がいらっしゃるのを読み取って“これで終わらせるのをもったいない”と思い、奥成以下熱い連中を集めて3D復刻プロジェクトを復活させました。それで『セガ3D復刻アーカイブス2・3』につないだ、というところまでやってました。そのあと小休止がありましたけど、スイッチ版『SEGA AGES』を立ち上げるにあたって小玉を巻き込んでプロジェクトをスタートさせた、どちらかというと仕掛け人サイド的な立ち位置です。

奥成セガ3D復刻プロジェクトは『3Dサンダーブレード』を出して、パッケージ版の『セガ3D復刻アーカイブス』を出して終了する予定でした。ただ、海外にはダウンロードタイトルのニーズがあったので、メガドライブ版の3D復刻タイトルを出してほしいというニーズがありました。そこで、メガドライブの人気タイトル3本を下村に引き継いてもらって、リリースしたら今度こそ終了の予定でした。それをやったところで『セガ3D復刻アーカイブス』のアンケート速報が来て、それを見て……というところで、気が付いたら半年で終わるところが2年続いたというのが、「3D復刻プロジェクトの終わる終わる詐欺」のスタートでした(笑)。

――『復刻アーカイブス3』の後も企画はあったと聞きますね。ファイナルステージだったのに……(笑)。

奥成エクストラステージというかスペシャルステージというか……。

――それ他社!!(笑)

堀井エムツーの堀井です。メガドライブの『ガントレット』でメガドライブ(開発)デビューをさせていただき……

奥成そこから!?

堀井いや違った! マスターシステムと同じ日に生まれまして、1993年に『ガントレット』を出してセガハードとの縁が深まり、『SEGA AGES 2500』や『セガ3D復刻プロジェクト』を経てスイッチの『SEGA AGES』をやらせていただいております。立場は……エムツーの社内プロデューサーですかね。

小玉小玉理恵子です。スイッチ版『SEGA AGES』ではセガ側のディレクター兼リードプロデューサーをやらせていただいております。先ほどマスターシステムが生まれた日と聞いてショックを受けているんですが……

堀井(出生)年は違いますよ!

小玉日付が同じだけなんですね、よかったよかった(笑)。昔、マスターシステム(セガ・マークIII)のころからセガで仕事をさせていただいておりまして、『ファンタシースター』でありますとか、『エターナルアルカディア』、『セブンスドラゴン』などのRPGを各ハードで作らせていただきました。今回は昔の作品を復刻させるということを進めております。

――皆様の自己紹介が終わったところで本題に進みましょう。先週の9月13日にタイトルラインナップが更新されまして10タイトルとなりました。

【エムツー初移植タイトル】
●サンダーフォースIV
●サンダーフォースAC
●コラムスII
●ゲイングランド(SYSTEM 24)

【エムツーがすでに移植を手掛けているタイトル】
●ファンタシースター(初代)
●アレックスキッドのミラクルワールド
●アウトラン
●スペースハリアー
●ソニック・ザ・ヘッジホッグ
●ソニック・ザ・ヘッジホッグ2


――ラインナップのチョイスについてですが、『サンダーフォースII MD』とか『III』ではなくて『IV』と『AC』なのか、とか、コラムスはなぜ『II』なのかとかは聞いてみたいところですね。

『サンダーフォースIV』はサターン版ゴールドパックに収録されたバージョンをベースにメガドライブで再現する形をとっています。

奥成『SEGA AGES』を立ち上げるうえで、最初に小玉とエムツーさんでラインナップを選定しまして、期間とタイトル数を精査した中で第一次のたたき台が上がってきたうち、今発表させていただいているのはスケジュール的に最初に出せるラインナップとなっています。まずエムツーさんの開発実績があって確実に出せるものからチョイスをしています。と言いながら延期しちゃったんですけど(笑)。


『ソニック』『ファンタシースター』とここに示した4タイトルは一度エムツーが移植を手掛けているタイトル。

まず、『サンダーフォース』は『III』を『3D復刻アーカイブス3』に収録したので、次を出すのであれば『IV』を移植したいというエムツーさんの希望がありまして、『III』を買ったお客さんがスムーズにスイッチの方に移行していただけるように『IV』を選びました。『AC』に関しては『III』を移植したんで、スイッチで『III』をもう一回出すよりは『AC』をやってみたらどうだろう、とアーケードでグレードアップした部分もあまり知られてませんので。

『サンダーフォースAC』は『III』をベースにしたアーケード版で、『IIMD』からの復活ステージや完全新規ステージも搭載。ゲームバランスもアーケード向けに調整されてます。

――ステージ構成も違いますし、あとアイテムを取った時にBGMが消えませんしね。

奥成そういうところもあって、サンダーフォースファンに遊んでいただけるのであれば……というところで選択しました。『サンダーフォースII MD』はメガドライブの中では大事なタイトルではあるんですが、先に『III』を出しているところもあるので、ロンチでシリーズが戻ってしまうのはどうかと。ラインナップの充実の上では考慮に上がる点もあるのですが、まずは『IV』からと。『サンダーフォース』ばかりラインナップに入っていてもしょうがないだろうと。

――『コラムスII』のチョイスについては……

奥成『コラムス』については3D復刻の時からパッケージで発売するときに一本はパズルゲームが欲しい、というところがあったので、安定したファンのいるところからパズルゲームを入れようと。そのうちの一つが『コラムス』だったんですが、3D復刻で『コラムス』のメガドライブ版を移植していることもあるのと、スイッチのハードの特色を考えると、対戦のできない初代『コラムス』よりも対戦モードのある『コラムスII』の方がスイッチには適していると思って提案させていただきました。

『コラムスII』は二人用モードでは対戦モードを選択可能。

――対戦だと『コラムスIII』というチョイスもありますが……

奥成メガドライブの『III』よりはアーケードの『II』の方がいいのかなと。

堀井多分いろんな人が見ているのはアーケードの『II』なんですよ。メガドラのソフトは家でしか見られないんで。

奥成『コラムスII』はアーケードではどちらかというと“深い難易度”という部分がありまして、パズルゲームの人気が高まっていた部分で、割と“殺しに行く難易度”があったのでそこを少しやさしくしてあげれば家庭用としてもう少し認知が上がってもいいんじゃないか、というコラムスファンの思いがありました。『ぷよぷよ通』も難しいとは思うのですが、分母が多いというか、みんな家庭用で遊んでいるのであの難易度でもついていけるのですが……。

『コラムスII』の一人用モードは髑髏の形をした宝石を消すとステージがせりあがっていくため、時間をかけ過ぎるとクリア不能になってしまうことも……。

――で、『ゲイングランド』はユーザー評価が高かったことやシステム24の作品を移植したいという話ですね。

奥成エムツーさんのラインナップを見ると、「割と無難なんじゃない」のとか、「前に見たことあるな」とかぱっと見あると思うんですけど、その中でもチャレンジがいくつかありまして、オープンになってるチャレンジの中ではこの『ゲイングランド』がそのうちの一本になっていると。

堀井今回ラインナップをたくさんそろえてどんどん出そう、というコンセプトがあり、となると我々はそれを見知ったものを混ぜていって時間に間に合わせよう、といったところでこの有様ですけど……、ということをやろうということになるんですよ。ですけれど、『サンダーフォースIV』とか『ソニック』を見ていただければわかるんですけれども、「メガプレイ(海外アーケード)版」とか、「STYXを入れる」であるとか、何一つ、“軽く済まそう”をやっていないんですよ。全部フルにやってしまって相変わらず“どうなの?”という突っ走り具合になっています。

次のページ:タイトルはどうやって決めている?

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《岩井省吾》
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