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「ドリームキャスト」に謝っておきたい5つのコト─ひとりのユーザーとして20周年に向き合ってみた

幼い頃からゲームに親しみ、長い年月を重ねてきました。その歩みの中で、遊んだゲームや愛用したハードは時代ごとに移り変わりましたが、いずれも思い出深く、記憶の中に残っています。

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◆『PSO』をゲームキューブで遊んでゴメン!



筆者が『PSO』と出会えたのは、ドリームキャストのおかげです。何度もダークファルスに挑み、赤箱を求めてさすらい、トリガーを叩き折るほど熱中しました。段階的に高難易度に挑み、Ver.2からの参戦だったのでそのままアルティメットも体験。同じ場所ですが、遊ぶたびに新たな興奮と出会う日々を過ごしました。

・・・この体験が、よほど刺激的だったのだと思います。2002年9月に発売された『ファンタシースターオンライン Episode1&2』に、抗うことはできませんでした。Episode1を散々遊び倒したのに、Episode2に興味が湧かないわけがない!

実は、この『Episode1&2』は、ドリームキャストではなくゲームキューブ向けにリリースされたタイトル。しかも、このタイミングでちょうどADSLに加入したので、『Episode1&2』でオンラインデビューまで果たしてしまいました。ドリームキャストでは繋がなかったクセに! その通りですゴメン!


そして『Episode1&2』もやっぱり面白く、こちらもどっぷりとハマってしまいます。時にオフラインでアイテムを集め、オンラインに繋いでチャット越しに冒険。英語圏の人がやってきて、辞書を片手に会話したのもいい思い出です。ほとんどはワードセレクトでやりとりしましたが、お礼の言葉とかはちゃんと言いたいじゃないですか! でも「me too」と同意したかった時に、「to me」と打ってしまうミスはいただけませんね・・・。

そんな悲しい過去はともあれ、『Episode1&2』にハマりすぎ&オンラインに繋いでしまった事実を思い出すたびに、ドリームキャストに引け目を感じてしまいます。でも、キミがいてくれたから『PSO』と出会えたんだよ・・・!

◆買い支えてやれなくてゴメン!



皆さんもご存じの通り、ドリームキャストに後継機は登場せず、セガは家庭用ゲーム機の製造・販売から撤退。もっとソフトが売れていれば、この結末は回避できたかもしれません。

そこで振り返ってみると、自分のソフト遍歴は、充分にドリームキャストを支えていかなったなと後悔するばかり。もちろん、一ユーザーがソフトを買いまくったところで、大局に影響を及ぼすことはまず不可能です。しかし、充分ではなかったかもしれないとの心残りは、やはり消えません。

前述したタイトル以外にも、『神機世界エヴォリューション』シリーズや『マリオネットカンパニー』、『トレジャーストライク』に『ハンドレッドソード』、『魔女のお茶会』など、パッと思い出すだけでも数々の思い出深いソフトが浮かんできます。

しかしその一方で、『ルーマニア#203』や『久遠の絆 再臨詔』はPS2版をチョイス。『魔剣X(ドリームキャスト)』ではなく『魔剣爻(PS2)』を購入しましたし、『斑鳩』もゲームキューブ版を買いました。『My Merry May』に至っては、8年後に出たPSP版『My Merry May with be』を選ぶ周回遅れっぷり。

PS2はほっといても売れてた(暴言)んだから、ドリームキャストを支えておけばよかったのに・・・。無力なのは承知の上で、ほろ苦い想いが時折過ぎります。

◆後継機を諦められなくてゴメン


当時の作品や、思い出が詰まったドリームキャストを語る方はまだまだ数多く存在しますし、タニタとコラボレーションした「ドリームキャスト体組成計」が発売されるなど、厚い支持に支えられた展開は今も続いています。


ですが、ドリームキャスト自体の展開は、2007年に登場した対応ソフトを最後に、幕が降りたまま。この名機に続く動きなどもありません。それは、寂しいことであると同時に、ごく当たり前の出来事とも言えます。

なのに、非常に身勝手な話ですが、今もドリームキャストの後継機が出ることを願っている自分がいます。それがどれほど困難なことなのか想像つきますし、実際には想像の何十倍、何百倍も難しい話だと思いますが、憧れにも似た期待を完全に打ち消すことは、今も出来ていません。

この未練がましい気持ちを今も抱いていて、申し訳ないな・・・と思いつつ、21年目を迎えてもこの想いは変わらないのだろうと半ば確信しています。ドリームキャストが伝えてくれた夢を、まだ忘れたくない。そんな諦めが悪いユーザーで、本当にゴメン。どうか、また新しい夢を。




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