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ポストアポカリプスの始祖!世紀末世界を確立した「マッドマックス」【コントローラーを置く時間】

GameSparkスタッフが、ゲーマーにぜひオススメしたい映画/ドラマ/アニメ作品を1本紹介する企画「コントローラーを置く時間」。今回は、名優メル・ギブソンの出世作として有名なオーストラリア映画「マッドマックス」をご紹介。

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ハードコアゲーマーのためのゲームメディアGame*Sparkでは、日々、様々なゲーム情報をご紹介しています。しかし、少し目線をずらしてみると、世の中にはゲーム以外にもご紹介したい作品が多数存在します。

そこで本連載では、GameSparkスタッフが、ゲーマーにぜひオススメしたい映画/ドラマ/アニメ作品を1本紹介していきます。今回ご紹介するのは、オーストラリア発の世紀末アクション「マッドマックス(原題:Mad Max)」(1979)です。

世界中のクリエイターに影響を与えた名作


コミカルなトゥーングラフィックスで描く、シューティングRPGの名作『ボーダーランズ』。熱烈なファンが長らく待ち望んだ初代のリマスター版『ボーダーランズ ゲーム・オブ・ザ・イヤー エディション』がいよいよ登場し、ナンバリングの続編となる『ボーダーランズ3』の全世界同時発売がアナウンスされるなど、シリーズの再始動に期待がよせられています。

そんな『ボーダーランズ』の舞台となるのは辺境の惑星パンドラ。この惑星の荒涼とした風景を見ると、映画「マッドマックス」に見る世紀末の大地を思い出すことでしょう。名優メル・ギブソンを一躍スターへと押し上げた本作は、荒れ果てた近未来のオーストラリアを映し出し、人類文明が退廃した世紀末な世界観を確立した作品として、広く知られています。

砂埃が舞う荒廃した大地、激しいバイオレンス描写と迫力のカーアクション、そして革ジャン姿の警察官といった独特のヴィジュアル要素は、先述の『ボーダーランズ』シリーズほか後世のビデオゲーム、コミックス、アニメーション、そして映画やドラマに至る多くの創作ジャンルに影響を与えました。

主人公マックス(メル・ギブソン)の薄汚れた革ジャンスタイルは、漫画「北斗の拳」の主役ケンシロウがそのまま取り入れていたり、世紀末ロールプレイング『Fallout 3』では、愛犬ドッグミートと歩く主人公のイメージが、次作『マッドマックス2』の引用だったりと、種々のポップカルチャーへの影響は計り知れません。そういう意味で本作「マッドマックス」は、世紀末映画の始祖として語り継がれています。

アメリカン・ニューシネマの名残を見る物語


暴走族、ギャング、チンピラといった無法者が跳梁する近未来。暴走族対策部隊“M.F.P.”に所属する警官マックス・ロカタンスキーは、凄腕の取締官として、所内でも一目置かれる存在でした。ある時、追跡用に改造されたスペシャル仕様のパトロールカー、“インターセプター”が凶悪犯ナイトライダーに盗難され、追跡に向かったマックス。

盗難車を駆るナイトライダーを追い詰めたマックスでしたが、マックスの出現に動揺したナイトライダーは運転操作を誤り事故死。事件は終わったように思われましたが、ナイトライダーの死を聞いた友人のトーカッター(ヒュー・キース・バーン)は、暴走バイク集団を率いて報復を画策するのでした……。

さて、1960年代後半から1970年代半ばにかけてアメリカの映画界に起こったムーブメントとして、アメリカン・ニューシネマがあります。社会の理不尽を徹底して描き出し、その現実に反抗していく若者たちの切実なメッセージを表出するジャンルで、「イージーライダー」(1969)や「タクシードライバー」(1976)などが代表的作品として知られています。

本作「マッドマックス」は、こうしたアメリカン・ニューシネマが下火となった1970年代後半の作品ですが、綴られる物語には、アメリカン・ニューシネマの名残をひしひしと感じることでしょう。また同時に、新たなジャンルの確立という意味では、新時代のアクション映画の幕開けといっていいのではないでしょうか。

劣悪な治安環境で生きるマックスは、休暇中の“ある事件”を境に、こうした世界の不条理と真正面から対峙することとなるのです。この映画には、衰退していくアメリカン・ニューシネマの最後の精神が宿っています。



現在、映画「マッドマックス」はAmazonプライムU-Nextで視聴可能。当時としてはまったく新しい世界観と、アメリカン・ニューシネマの香気を感じさせる映像表現は必見の内容です。
《Hayato Otsuki》

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