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新作アクションADV『A Plague Tale: Innocence』プレイレポート!怖すぎる中世フランスで描かれる少年少女の逃避行

今回は、2019年5月14日に発売されたアクションADV『A Plague Tale: Innocence』のプレイレポートをお届けします。

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新作アクションADV『A Plague Tale: Innocence』プレイレポート!怖すぎる中世フランスで描かれる少年少女の逃避行
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Asobo Studioが手掛ける新作アクションADV『A Plague Tale: Innocence』が、2019年5月14日より発売されました。そこで本稿では、14世紀のフランスを舞台に若き姉弟の逃避行が描かれる本作をプレイして、ゲームシステムや世界観などを紹介していきます。

なお、本作のSteamストアページでは日本語に対応する旨が明記されていましたが、発売直前に表記が削除。日本語を収録しないままの発売となっていました。その後、Asobo Studioは発売時に翻訳の水準が求めるものに達していなかったため、収録を断念したことを発表。現在は対応作業中で、6月上旬に配信予定であることを明かしています

なお、記事執筆時点での対応言語は、英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語 - スペイン・チェコ語・ポーランド語・ポルトガル語 - ブラジル・ロシア語・ 中国語 (簡体字)・スペイン語 - ラテンアメリカ の11か国語となっています。



本作は1349年、王位継承問題に端を発した「百年戦争」真っただ中であり、「黒死病」ととして恐れられたペストが猛威を振るうフランスが舞台のアクションアドベンチャー。プレイヤーは15歳の少女Amicia De Runeを操作して、未知の病気を患う5歳の弟Hugo De Runeと共に苦難の旅に出ます。

高名な騎士であり領主でもある父と、錬金術を修めた母のもとで平和に暮らしていた二人ですが、ある日突然Hugoを狙ってやって来た審問官たちに襲われ、父を殺されてしまいます。そして母からは、錬金術師でもある医師Laurentiusのもとへ行くように言われ、旅立つことになります。



まず特筆すべきは、その美麗なグラフィック。色鮮やかな木々や草花、石造りの大聖堂、窓から射す光の描写など、14世紀フランスの大自然や建築物を見事に描いています。壁に刻まれたレリーフや広げられた本に記されている内容など、背景や小道具の細かな部分まで丁寧に描写されており、プレイヤーが作品世界に浸る助けになるでしょう。



一方で、積み重なった人や家畜の死体の山、ネズミたちに食い散らかされた人骨など、14世紀の暗黒時代を感じさせるおどろおどろしいロケーションも数多く登場。全体としてはそういった場面においても常に幻想的な雰囲気が漂っており、個人的にはそこまでグロテスクな描写は気になりませんでした。ですが、やはりショッキングなシーンなどが比較的多い作品ですので、本作を苦手とするプレイヤーも多いかと思います。

しゃがみ状態で草むらに入ることで、敵の目を掻い潜れます。

アクションアドベンチャーと銘打ちましたが、主人公のAmiciaは非力な少女であり、追手として立ちはだかる兵士たちに真正面から挑めばひとたまりもありません。また後述する攻撃方法も、マップ上のいたるところで補給できるとは言え、弾数制のアクションとなっているため、隠れて進んだり陽動したりといったステルスが基本のスタイルとなるでしょう。


完全ステルスで進むことが可能な本作ですが、ボス戦的なバトルも発生します。

本作の敵兵は、一般的なステルス要素ありの作品と同じく探知インジケーターを備えており、視界に入ったり音を立てると近寄ってきます。陽動にはかなり素直に反応するため、恐れずにどんどん進んでいけます。

体感では、しゃがみ状態であれば音でバレることはほぼないうえに、視野も狭く斜め後ろにいても気づかれませんでした。一方、視力はかなり良く、距離を置いたつもりが遠くから見つかってしまうこともたびたび発生。それでも総合的にみると、本作のステルス要素はかなり優しい部類に入るでしょう。

ネズミたちは明かりを恐れるので、松明やかがり火などを利用して進んでいくことになります。

敵の持っているランタンを破壊すればネズミに襲わせることも。敵を倒せるだけでなく、ネズミたちが死体に群がるため安全に移動することができます。

発売前のトレイラーなどで大々的に告知されていたペストを媒介するネズミの大群は、ゲーム内のいたるところで登場。このネズミたちを如何に躱していくかも重要な要素です。ゲームを進めていくうえでネズミたちを利用する状況などもあり、触れればゲームオーバーの単なるステージギミックにとどまらない要素となっています。


敵の顔面に投石!可愛い顔してエグい攻撃です……。

Amiciaはマップ各所に落ちている石をスリングで投げつけることが可能。この投石は敵に当てれば攻撃に、特定のオブジェクトに当てればギミックを作動させたり陽動に使うことができるほか、特定のアイテムを投げることもできます。なお、スリングは回転させ遠心力を加える予備動作が必要なので、とっさの使用には向きません。また、回転し続けていると命中精度が悪くなっていくという特徴も持っています。

敵兵は頭部に投石を当てることで倒すことができますが、兜を被っている場合は通用しません。後述する消費アイテムの中には、ぶつけることで兜を脱がせるものなども存在しますが、敵を倒しても経験値は入らず、落とすアイテムも微々たるものなので、戦闘するメリットはあまり感じませんでした。


また、スリングによる投石のほかに直接手で投げるアクションも存在。遠心力が掛けられないため攻撃には使えませんが、立たないといけないうえ、振り回すことで音が出て敵に気づかれてしまうスリングとは違い、しゃがみながら無音で投げることができます。そのため陽動に向いており、ステルス時に重要になってきます。



本作にはクラフト要素が存在し、様々な素材がマップ上に落ちています。これらを拾い集めると、各所に点在する作業台でスリングやバッグなど装備のアップグレードが可能になります。ゲームを有利に進めるため、できるだけ多く拾い集めておきたいところ。また、クリアには関係ありませんが収集アイテムも登場しているので、マップの隅々まで探索してみると、意外なところに意外なものが落ちていることも。


着火剤は、火種さえ残っていれば様々なものを燃やすことができる、本作でも最重要のアイテム。

ゲームを進めていくと、様々な消費アイテムを作成できるようになります。消費アイテムには、兵士を眠らせる睡眠薬や、ネズミの大群を一網打尽にする爆薬など、様々な種類が存在。こうしたアイテムの一部は、ステージをクリアするために必須となっているものもあるので、こまめに素材を集めておかないと、いざという時に困ってしまう事態も起こりえます。

また、装備の強化とアイテム作成で、使用する素材が被っているケースもあります。強化ばかりしていたらアイテム作成ができなくなった、逆に装備の強化が困難になったという状況に陥る可能性にも気を付けた方がいいでしょう。


HugoはAmiciaが入れない小さな場所に入ることができるため、彼に道を切り開いてもらう場面も。

主人公のAmiciaはゲーム中において、そのほとんどを弟Hugoと共に行動することとなります。基本的には手をつないで移動するのですが、時には別行動を取る必要があることも。そういったときには「待機」と「追従」が指示できるほか、特定の場面では扉を開けてもらう、物を取ってきてもらうといった指示を出すことが可能です。



ストーリーが進むと、共に旅をする仲間が登場。ステージの中では、そうした仲間たちに指示を出して協力するシーンも出てきます。レバーを操作してギミックを動かしてもらうといった単純なことから、鍵開けや敵兵のテイクダウンなど、仲間ごとに固有の指示を出せる場面も。特定の場面だけであり、常にそういったプレイが可能なわけではないことに注意が必要ですが、幅広いゲームプレイが楽しめる要素となっています。



操作性は良好で敵の理不尽な反応などもないため、とっつきやすく、難易度も比較的抑えめで遊びやすいステルスゲームといった趣のある本作。謎解きもそこまで複雑ではなく、会話やテキストでヒントが明示されるため、そういった部分でも程よく悩みながらプレイすることができると思います。ですが、ストーリーは暗くショッキングな描写などもあるため、苦手な人も多い作品かもしれません。




『A Plague Tale: Innocence』は、海外PS4/Xbox One/PC向けに発売中です。
《TAKAJO》
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