中華ゲーム見聞録外伝:ブルース・リーの大ファンが開発した格ゲー『Fighters Legacy』中国拳法、空手、ムエタイなどが登場するリアル系バトルACT | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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中華ゲーム見聞録外伝:ブルース・リーの大ファンが開発した格ゲー『Fighters Legacy』中国拳法、空手、ムエタイなどが登場するリアル系バトルACT

中華を題材にした中華圏以外の海外作品を紹介する「中華ゲーム見聞録外伝」。今回は中国拳法、空手、ボクシング、カポエイラなど、様々な格闘技の使い手たちが戦う対戦格闘ゲーム『Fighters Legacy』をお届けします。

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中華を題材にした中華圏以外の海外作品を紹介する「中華ゲーム見聞録外伝」。今回は中国拳法、空手、ボクシング、カポエイラなど、様々な格闘技の使い手たちが戦う対戦格闘ゲーム『Fighters Legacy』をお届けします。

本作はJae Lee氏が開発し、Digital Tribeによって8月2日にSteamで早期アクセス版が配信されました。Jae Lee氏の本名はJezrun Bowmanですが、ブルース・リーを尊敬していることからJae Leeと名乗っているそうです。これまでにSteamで中国拳法(と言うかカンフー映画)を題材にした対戦格闘ゲーム『Kings of Kung Fu』や『Shaolin vs Wutang』を配信してきました。特に『Shaolin vs Wutang』はカンフー映画の有名俳優たち(ゲーム中に名前は出てきませんが)の夢の対決を実現したことで話題になっていました。カンフー映画ファンならとりあえず買っておいて損はないかと思います。

『Fighters Legacy』のトレイラー

本作では中国拳法だけでなく、極真空手や忍術、カポエイラ、ウエスタンボクシング、テコンドー、ムエタイ、キックボクシングなどが登場します。誰にでも取っ付きやすい格闘ゲームにするため、長いコンボや複雑なコマンド、ゲージ管理や超必殺技などは無く、刺し合いを重視した古典的スタイルの格闘ゲームとのことです。さっそくプレイしていきましょう。

まずは基本操作の練習から



基本操作を覚えるために、まずは練習モードからプレイしていきます。截拳道(ジークンドー)使いでブルース・リー似のBilly Weiを使いましょう。ブルース・リー世代の人には説明するまでもありませんが、截拳道はブルース・リーが渡米後、詠春拳を洗練させて創始した武術です(詠春拳については映画「イップ・マン(葉問)」シリーズがオススメ)。様々な格闘技から技を取り入れており、ステップを踏んでフットワークを使うのも伝統的な中国拳法にはない実戦的なスタイルと言えます。


対戦相手にはキックボクシング使いの黒人Jimmy Rhodesを選びました。長身でリーチのある攻撃が特徴のキャラです。ちなみにキャラクターを選択したあとに、コスチュームなど外見の変更もできます。ステージセレクトですが、日本の風雲道場を選びました。


そこそこ長いロードののちに、練習モードスタート。Billyの動作はまんまブルース・リーです。台湾のおじがブルース・リー世代で、当時はその動きを真似するのが流行っていたとのこと。器用にヌンチャクを使いこなす年配の方が台湾に結構いたりします(ちなみに筆者はジャッキー・チェン世代です)。


基本攻撃ですが、パンチ、キック、投げの3種類があります。パンチは、XboxパッドではAボタンで弱パンチ、→+Aボタンで中パンチ、←+Aボタンで強パンチ(いずれもキャラクターが左の場合)。弱パンチと中パンチは連打すればコンボ攻撃になります。しゃがんだ状態では強弱はなく、単発のパンチしか出せません。ちょっと独特な操作ですね。


蹴りもパンチと同様で、Bボタンで弱キック、→+Bボタンで中キック、←+Bボタンで強キックになります。弱キックと中キックもパンチ同様連打すればコンボ攻撃。方向キーを後ろに入れれば防御、Yボタンで投げ(方向キーを後ろに入れながらだと後ろ方向に投げます)と、このあたりは一般的な格闘ゲームのシステムですね。


Xボタンを押すと前方向にダッシュ、←+Xボタンでバックダッシュ。どちらもXボタン2度押しで距離が伸びます。敵の近くでXボタンを押すと、敵の後ろに回りこむムーブ。このあたりは『KOF』シリーズっぽいですね。また↑+Xボタンで、一瞬しゃがむ回避動作をします。Xボタンは上手く使うと戦いを有利に進められます。


必殺技ですが、下・斜め右下・右+Aボタン(orBボタン)のいわゆる「波動拳」コマンドか、下・斜め左下・左+Aボタン(orBボタン)の「旋風脚」コマンドで出すことができます(合計4種類)。また、Aボタン+Bボタンで、一瞬体が光って無敵状態になり、攻撃するという「フラッシュブレイカー」が使えます。敵の攻撃に合わせて使えば良い反撃になるでしょう。

覚えることはこれで全部です。必殺技コマンドも全キャラ共通なので、いちいちキャラ別のコマンドリストを見る必要もありません。たしかに格闘ゲーム初心者でも理解しやすいシステムになっていますね。それでは対戦をしてみましょう。

さあ、対戦だ!



この分かりやすいシステムならいきなりオンライン対戦でも大丈夫そうですが、残念ながら本作はローカル対戦しかできません。対戦相手がいないので、CPUを相手にアーケードモードをプレイ。使用キャラはもちろんBilly Weiです。


一回戦の相手はテコンドー使いのDae Hyun。キックのモーションが速いキャラですが、パンチ連打だと2連コンボにしかなりません(Billyのパンチは3連コンボ)。キャラごとに攻撃の特徴があるので、長所を上手く使っていきましょう。それにしてもCPUは結構な確率で投げ抜けをしてくるため、初戦でも手ごわいです。


他の格闘ゲームに比べて、動作はやや重め。普通に防御するよりもXボタンでの裏回りからの攻撃が強いので、積極的に使っていきます。キックはモーションが大きいですがリーチがあるので、ギリギリ当たるぐらいのところで繰り出すのがいいでしょう。


2ラウンド先取して勝利。まともに戦うと防御や投げ抜けで対処されてしまうので、裏回りからのパンチ連打多用でダメージを取っていました。ジャンプキックもCPU相手に有効ですが、ダメージが小さいのが難点ですね。


次の対戦相手はカポエイラ使いのDiego Moreno。カポエイラは足技のみの格闘技なので、パンチボタンを押してもキックになります。弱キックが下段なのですが、コンボ2発目が中段になるので、しゃがみ防御をしていると2発目を食らってしまいます。他にも上下段を打ち分けてくるトリッキーな攻撃をしてきます。


多少苦戦しましたが、1回戦目と同じく裏回りからの攻撃で撃破。基本的に裏回り攻撃とジャンプキックを使っていれば、CPU戦は問題なさそうです。


本作に登場する格闘家は15人。アーケードモードでは全員と戦うため、全部で15戦あります。後半の方は敵の反応も速くなってきて、裏回り攻撃の成功率も低くなってきます。そんなときは地道にジャンプキックでダメージを取っていきましょう。時間はかかりましたが、なんとか全ステージクリア。各キャラごとのエンディングはなく、上記スクリーンショットのような演出のみでした。

ゲームを彩る格闘家たち!



他の格闘家たちも紹介していきましょう。Da xia Waoは少林拳の使い手。パンチの連打で4連コンボになります。当たり判定が少なくリーチのある足払いなど、攻撃判定の強い技が多いので、攻撃を押し付けていきましょう。


鉄扇使いのYu Yan。素早いダッシュと速い攻撃が売りの女性キャラです。裏回りの速さを利用して相手を翻弄したいところ。特にしゃがみキックのモーションが速いので、敵の不意をついて使うといいかと思います。


洪家拳の武術家であるLi Na。洪家拳は南家少林寺の門派で、虎や鶴など動物の型を使うことで知られています。映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」の主人公・黄飛鴻が使うことでも有名ですね。本作でも動物の型で相手を翻弄します。それと投げ技のあとに「鷹の構え」をして煽ってくるので、対戦で使われるとイラッとします。


忍術使いのKenji Takeo。超人的な技を使ってくるわけではなく、普通にパンチやキック、そして腰の小太刀を抜いて攻撃します(本作はリアル志向です)。攻撃が速く、コンボの隙が少ないキャラ。ただXボタンでの裏回りは、敵の頭上を跳び越すモーションのため、防御されやすいのが難点です。


酔拳使いのZhi Liu Wan。トリッキーな技で相手を惑わせます。弱パンチ連打の背面パンチコンボは見た目以上にリーチがあるので、遠間合いからどんどん仕掛けていきましょう。


Jiro Genjiroは日本の誇る極真空手の使い手。極真空手は基本的にローキック主体だと思うのですが、本作では地味にならないようにという配慮なのか、弱キック連打でもハイキックしか出しません。動きの遅いパワータイプのキャラです。かかと落とし(強キック)での奇襲を上手く使いましょう。


ウエスタンボクシングのMike Fury。元ネタは映画「イップ・マン 継承(葉問3)」にも登場したあの有名ボクサーかと。蹴りはなく、弱パンチでジャブ、弱キックでストレートを放ちます。技の隙が少ないので、攻撃をどんどん押し付けていきましょう。


ムエタイ使いのRam Somshai。映画「キックボクサー」のラスボスっぽい容姿の人物です。パンチ攻撃はおもに肘打ちが主体なのでリーチは短いですが、その分スピードがあります。弱キックはリーチのある下段始動なので、爪先がギリギリ当たる距離から仕掛けていきましょう。


イギリス人ですが唐手道を使うJasper Jack。唐手道は台湾で創始された中国武術で、伝統的な中国武術を総合的に取り入れたものです。鋭いチョップやキックなど、スピードのある攻撃で攻めていきましょう。


極寒のロシアでも半裸なAndrei Volkovはフリースタイルレスリング。モーションは大きいですが威力のある攻撃を繰り出します。相手をダウンさせる攻撃が多いので、倒して起き攻めを狙いましょう。


ハプキドー使いのAiysha Nosi。ハプキドーは日本の大東流合気柔術を源流とした韓国の合気道です。日本の合気道とは違って打撃技や関節技もあり、実戦的な総合格闘になっています。下・右下・右+キックでの、遠間合いからの素早い二段キックで奇襲していきましょう。

初心者でも遊びやすい対戦格闘ゲーム


本作は難しいコマンド入力や長いコンボ、複雑なシステムもなく、手軽に楽しめる対戦格闘ゲームに仕上がっています。キャラ別でコマンドを覚える必要もないため、パーティゲームとしては打って付けかと。友達が遊びに来たときに、すぐにみんなでワイワイ遊べるのはいいですね。その反面、対戦格闘ゲームを普段から遊んでいる人には物足りなさもあるかと思います。


本作ではアーケードモード以外にも、3対3のチームバトル、体力の回復なしで延々と敵と戦い続けるサバイバルモード、8人まで参加できるトーナメントモードが用意されています。近年の対戦格闘ゲームはシステムが複雑化していき、覚えることも多く、普段この手のゲームを遊ばない人にとっては敷居が高くなっています。そもそもスタート地点に立つまでに膨大な時間を要するというゲームもあるでしょう。本作は数分説明すれば対戦できるので、年齢や格闘ゲーム経験を問わずに遊べるのは良い点ですね。ロードが長かったり、たまにフリーズしたりなどの問題もありますが、まだ早期アクセスなので今後の改善に期待したいと思います。

製品情報



※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字・繁体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国の歴史ものを書いている作家。母は台湾人。人生の大半を中国と台湾で過ごす。中国の国立大学で9年間講師を勤め、現在台湾在住。シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら
《渡辺仙州》

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