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ノリノリ弾幕対戦STG『Maiden and Spell』―キュートな少女操って魔法でガンガン弾幕バトル!【爆速プレイレポ】

発売48時間以内のプレイでお届けする爆速プレイレポ。今回は美しい謎の世界を舞台に少女たちが戦う弾幕対戦シューティング『Maiden and Spell』です。

連載・特集 プレイレポート
ノリノリ弾幕対戦STG『Maiden and Spell』―キュートな少女操って魔法でガンガン弾幕バトル!【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年2月25日にmino_devよりPC向けにリリースされた『Maiden and Spell』について生の内容をお届けしたいと思います。



『Maiden and Spell』とは


アトランタを拠点とする個人デベロッパーmino_devが製作した「カラフルな少女たちが魔法で戦う、空中魔法少女弾幕対戦ゲーム」。ひとつの画面内でキャラクター同士が技を駆使して対戦するスタイルが特徴の弾幕シューティングゲームです。


日本のアニメとゲームが好きで、特にshmups(日本で言う一般的な「シューティング」)ゲームや同人ゲーム(制作者はあえて明言はしていませんが『東方Project』だと思います)にインスピレーションを受けて作られたと言われる本作は、非常にわかりやすい操作性と親しみやすいビジュアルを兼ね備えた、とても日本人に親しみやすいゲームデザインになっています。

『Maiden and Spell』の実内容に迫る!


世界の果てにあると言われる世界一危険なダンジョン「大輪」を舞台に、女の子たちが「赤い宝石」を求めてモンスター娘達を相手にしながら冒険を繰り広げます。「氷結王国の英雄」や「黒龍の娘」などの二つ名を持つ8人の女の子は全員とてもかわいいビジュアルで、手書き風のイラストはさまざまな表情を見せて最高にキュート。彼女達の掛け合いを見ているだけでも楽しくなれる魅力的な世界観です。




このキュートでポップで派手な弾幕が飛び交う世界を、『BLUE REVOLVER DOUBLE ACTION』『One Step From Eden』などのゲーム音楽を担当したはがね/ STEEL_PLUS氏の音楽が彩り、とてもテンションが上がるバトルが楽しめる作品になっています。

シンプルな操作ながら戦術が求められる「避け」と「詰め」のバトル!


ゲームは『旋光の輪舞』や『Acceleration of SUGURI 2』などに近い1vs1の対戦シューティング。大きな特徴としては単純なライフ制でなく、相手のライフを0にすることでストックである「カード」を消費させていくラウンド性が採用されていることです。カードを消費するたびお互いのライフが回復するため、格闘ゲームのようなシステムだと思うとわかりやすいかも知れません。


やられてもカードがあれば立ち上がる。
テンポの良さがとても魅力的です

攻撃には相手をターゲットする「自機狙い攻撃」、範囲に攻撃をばらまく「自機外し攻撃」と、強力な効果も持つ「特殊攻撃」、攻撃を回避したり消したりする「防御魔法」の4種類があり、キャラクターごとに性能は大きく異なります。また、移動速度が下がる分、自機の当たり判定が小さくなり攻撃精度が上がる「低速移動」という操作があり、攻撃と合わせて5種類の選択をしながら相手と戦うことになります。


本作の基本的に範囲が広い複数攻撃が多いため、お互いが弾幕を張り合うような戦闘になります。ただ、弾速が遅い攻撃が多く、自機の当たり判定も小さいため、慣れてくるとなかなか攻撃を当てることができません。そのため、離れた場所で弾を発射するオプションを設置したり、スタンさせるなどの特殊攻撃を利用し、相手をいかに追い詰めていくのかが重要な戦術になっています。ノーダメージが続くとダメージエリアが狭まるシステムも採用されているため、いかに自分の能力に有利な位置を取れるかの駆け引きが大切です。

当たり判定はこれくらいのサイズ。

お互いが「避け」を意識し、詰将棋のように相手の行動を制限しながらのバトルはなかなかに緊張感があります。もちろん弾幕を避けきれずあっさり負けることもありますが。本作のネットコードはロールバック式(入力のラグを減らすシステム)を採用し、お互いの回線状況が不利に働きにくいように制作されているなど、ネット対戦へもこだわった作りになっています。

対戦部屋はロビー方式です。
細かい所のセンスが非常にいい。


実際の対戦モードの映像

キュートな彼女達と魅力的な世界観を堪能できるストーリーモード


ストーリーモードは初期2つ選択可能で、シナリオをクリアすると新たな物語が解放される全6面で構成。シナリオは使用キャラクターが固定されており、それぞれの視点で物語が展開されていきます。冒険者はモンスター娘だけでなく、時には仲間との戦闘も行いながら「大輪」の奥深く、モンスター娘たちが「星の王国」と呼ばれる場所へと進んでいきます。



ストーリーモードの戦闘は、通常の対戦とルールが異なり、相手のライフが1になると、シールドを張って特殊攻撃を繰り出す「マグナスアタック」モードになります。派手な弾幕攻撃や「混乱(自機狙いの方向がブレる)」「麻痺(一定時間ごとに行動不能になる)」などのデバフを付与してくる相手に対し、ひたすら耐えながらバリアを割ってラウンドクリアになります。最初は難しく感じられますが、難易度の設定によっては無限コンティニューや「カード」回復システムもあるため、初心者から上級者まで安心してストーリーを追うことが可能です。



主人公が大きくされるデバフ状態。
当たり判定が単純に大きくなり不利です。

基本的にこの作品、明確にストーリーが語られられるわけではありません。戦闘前に各キャラクターごとの掛け合いがある程度で、それもなかなかとぼけた会話が多く、世界観の輪郭が少しずつ少しずつしか明らかになっていきません。しかし、それは逆に言えば想像の余地があるということで、明かされていく「宝石」や「星の王国」の設定には思わず引き込まれてしまいます。



物語の背景にある壮大な設定と、ステージの美しいビジュアル。そこにキュートでとぼけたキャラクターの思惑と美しいBGMがすべて混ざり合い、非常に完成度の高い世界観を作り上げている作品です。



ここまで紹介した『Maiden and Spell』ですが、シューティングゲームが苦手な自分でもかなり楽しく遊べる作品でした。やはりその世界観の作り込みが素晴らしく、どんどん「大輪」の物語を見たくなってしまいます。世界に浸るのが楽しい作品と言えるでしょう。もちろん美しいビジュアルやBGMを堪能できるギャラリーも用意されているため、いつでもこの世界観を振り返ることもできます。



ギャラリーは見ればアンロックされていきます。
キュートなイラストも美しいBGMも楽しみ放題の贅沢。
シューティングゲームが得意な人にも、ストーリーモードのスコアチャレンジがあったり、超高難易度のスペシャルなボス戦に挑めるモードがあるなど、やりごたえ抜群な作品です。上級者の対戦ではお互いが確実に相手の行動を詰めていく、白熱したバトルになるように作られています。

超難易度の「真マグナス」モード。
攻撃の規模が大きい上にライフ2なので非常に難しい。

とにかく美しさ、かわいさ、ノリの良さで何度でもプレイしたくなるこの『Maiden and Spell』。親切なチュートリアルなどもあるため、普段このジャンルのゲームをやらない人でもきっと楽しめる作品です。比較的攻撃を避けやすいため、弾幕入門としてもおすすめできる一本ではないでしょうか。魅力的な世界をプレイしながら弾を避けられる感覚が磨かれていくのを感じられる、非常にゲーマーとして楽しい時間を過ごせる良いゲームでした

タイトル:Maiden and Spell
対応機種:PC(Steam/itch.io/Game Jolt
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2020年2月25日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:1,320円


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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