『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー…海外『デススト』ファンからの熱いレビューも(Part3) 3ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー…海外『デススト』ファンからの熱いレビューも(Part3)

プレゼント企画にて募集した読者レビューの中から、12作品を公開します。

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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー…海外『デススト』ファンからの熱いレビューも(Part3)
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浜名湖


『DEATH STRANDING』が発表された当初、私はそれほど関心を持っていませんでした。そもそもゲームというもの自体から遠ざかっており、そのニュースすら入ってこなかったのです。
それが今、毎日『DEATH STRANDING』の世界に入り込み、足跡を残し、橋をかけ、荷物を運んでいる。時にはフォトモードを起動し、そのファインダー越しに何時間も撮影している日もある。傍らで見ていた子供たちは主人公のサムの真似をして荷物を背負ったり、BBをあやしたり…部屋中にテープでジップラインを作られたことも。今では子守歌にと子供自ら「BB's Theme」を流しているという状況です。(※年齢制限のあるゲームなので、子供たちがいる時は配慮のあるプレイを心がけています。)
それほどまでに深く、我が家に『DEATH STRANDING』が浸透してきたのは、大人から子供まで、不思議なくらい心を動かす作品であったからに違いありません。

購入するきっかけになったのはやはり、『メタルギア』シリーズを手掛けた小島秀夫監督が、満を持して出す新作だったということ。
『メタルギア』シリーズは遺伝子操作や核戦争を題材にした、一人の男のロマン溢れる革新的なステルスゲーム。全世界が熱狂したあのゲームに、私もずっと没頭していました。
小島監督がコナミデジタルエンタテインメントを退社したのを知ってからは、ぽっかりと心に穴が空いたように遠ざかっていた、ゲームそのものへの関心。それがある日……もう『DEATH STRANDING』のPS4版の予約が開始された頃だったと思いますが、ゲームをあまり取り上げることのない普通のニュースサイトに、「小島秀夫」の文字があったのです。久しぶりに見るその名前に、幼い頃にゲームの新作が発売された時のようなワクワク感が沸き起こり、即座にコレクターズエディションを予約しました。
小島監督の全く新しい作品…誰も見たことのないゲームとはどんな世界だろう…。まるで宇宙の果てを見るかのように、その時既に監督の創り出す渦に巻き込まれていたのだと思います。

オープニングムービーが始まると、初めに安倍公房の小説「なわ」の一節が聞こえてきます。
この一節が物語っているように、『DEATH STRANDING』のテーマには「縄」すなわち大切なものを守り繋ぐものと「棒」悪いものを遠ざけるもの、というワードが密接に関係しています。
小島監督の「棒で攻撃するのではなく、縄を通じた交流ができる作品にしたい」という言葉通り、いざプレイしてみると、なんと優しさに溢れた世界でしょうか。「平和」という意味ではありません。「思いやり」に近い優しさが、随処に感じられるのです。
例えば『DEATH STRANDING』のオンライン要素の一つに、建設物を設置するとそれが誰かの世界にも現れて、その建設物に「いいね」を送ることができるというシステムがあります。誰かと直接やり取りする今までのオンラインゲームとは少し違った、間接的な繋がりが心地よいシステムです。
この「いいね」をたくさん集めたからといって、何かがもらえるわけではありません。でも、「他の誰かが使っていいねをくれた」とか「助かったからいいねしよう」とか、そういったポジティブな気持ちのやり取りが行われ、まさに「縄」のような繋がりが生まれているのです。これは今までのゲームにはなかった新しい要素だと思いますし、まさに「無償の愛」と呼べる、心温まるシステムではないでしょうか。
そしてゲームの中には他にも様々な形で「縄」が登場します。サムが持っている「ストランド」と呼ばれるロープもその一つです。このロープは崖を上り下りするのに使ったり、靴の代わりの靴底草を足に括り付けるのに使ったり、荷物を繋いだりする他に、敵と戦う時の武器にもなります。「大切なものを守り、繋ぐ」というテーマの通り、武器として使用してはいますが相手を傷付けることなく縛り上げて命を繋ぎ、大切な荷物や依頼人の心、そしてサム自身を守るための優しい道具となっています。
このように「縄」の優しさが随所に散りばめられて、『DEATH STRANDING』の穏やかな世界を支えているのです。

そして、『DEATH STRANDING』の楽しさは移動することにあります。荷物を届けるために大自然の中を一歩ずつ前に進み、数々の苦難を乗り越えて到達する喜びは人生にも似ています。歩いていると足元に小さな花が咲いているのに気づいたり、生き物がいたり、かつて人が生きていた証を見つけたりと、プレイすればするほど新しい発見があるのも素晴らしいです。
また、歩いていて他のプレイヤーの足跡を見つけると、自分と同じルートを歩く同志がいるような気持ちになって嬉しくなることもあります。同じところをたくさんの人が歩くと道ができるのですが、真っ更な野に刻まれていくそれを見るととても感慨深く、達成感も感じることができます。
ストーリーが進むとサムも成長していき、アクティブスケルトンと呼ばれるパワースーツのようなアイテムも登場して、さらにいろいろな依頼をこなせるようになります。
目的地へ到達するまでの道筋はプレイヤーに委ねられ、山を登ってもいいし、敵がいる地帯を突っ切ってもいいし、原っぱでのんびり休憩してもいいしと、攻略方法は無限にあります。どんな道を選ぶのかはその人次第、というのも、自由で面白いところですね。
そしてバイクやトラックなどの車両も登場し、広大で美しい世界を颯爽と走るのも楽しいものです。我が家の子供たちも車両が好きで、一緒にただただトラックを走らせて遊んでいることもあります。

子供たちが好きといえば、BBという赤ちゃんも『DEATH STRANDING』を語る上では欠かせません。ゲームをするまではよくわからなくてちょっと怖いな…と思っていたBBですが、いざプレイしてみると始終癒やしの存在で、可愛くて仕方がないのです。
我が家の子供たちもBBに興味津々で、「あかちゃんをみせて!」と画面の前に立ちはだかってプレイに支障をきたすレベルでした……。
BBも大切にしていると次第に表情が豊かになっていき、笑顔や様々なしぐさをみせてくれるようになります。時には荷物よりもBB大丈夫!?となってしまっていることもあるくらい、愛おしい存在になります。

それから『DEATH STRANDING』の魅力といえば、アートディレクターの新川洋司氏がまとめるアートチームが手掛けた独特のビジュアルも見逃せません。斬新な中にもコジマプロダクションらしいデザインが随所に登場します。例えばサムも身につける各種スーツ、装備品から車両、建物のイメージなども魅力的なのですが、中でも私が一番、新川氏らしいと感じたのは悪役たちのデザインでした。
ミュールにテロリスト、そしてあの金の仮面の人物と、恐ろしくもユニークな死者であるBTたち…。彼らを目の前にすると恐怖を掻き立てられつつも、その興味深い姿形についつい見入ってしまいます。

小島監督の作品はよく映画のようだと言われることもありますが、『DEATH STRANDING』に出演しているのは世界的なスター俳優や映画監督、アーティストに加えて、吹き替え声優も実力派揃いと、映画さながら。そしてこれはゲームです。主人公のサムを演じるノーマン・リーダスを操作して、自分自身も登場人物の一人になると、まるで映画の中に入り込んでいる感覚になります。小島監督は「映画とゲームの垣根はいずれなくなるだろう」と話していましたが、まさに『DEATH STRANDING』はその垣根を払う役割の一作品となっています。

かくして、多くの才能溢れる俳優・声優たちとともに、コジマプロダクションの技術と叡智が細部に至るまで綿密に小島監督のイメージを構築して、美しい『DEATH STRANDING』の世界を描き出しています。そしてストーリーの謎を解き明かせば、押し寄せる感動の波に思わず涙してしまうことでしょう。
『メタルギア』シリーズが好きだった人も、初めてコジマプロダクションの作品に触れる人も、この他にはない素敵な世界を一緒に歩いてみませんか?

Ryuichi OZAKI


『DEATH STRANDING』レビュー


ゲームデザイナー小島秀夫がつくる『DEATH STRANDING』は、安部公房の小説「なわ」の一節を引用しプロローグを迎える。

“「なわ」は、「棒」とならんで、もっとも古い人間の「道具」の一つだった。「棒」は、悪い空間を遠ざけるために、「なわ」は、善い空間を引きよせるために、人類が発明した、最初の友達だった。”

「ソーシャル・ストランド・システム」は何を伝えるデザインなのか。


この作品、この遊びを通し小島秀夫が伝えるものは、ネットワークがもたらす繋がる危うさ、そして、ネットワークが助ける未来への歩みだ。

本作は、謎の現象「デス・ストランディング」の発生により、崩壊の進むアメリカを舞台とするものである。この世界では、生者の世界と死者の世界が重なり合い存在し、時の進行を早める雨が降る。その雨に触れれば、人も動物も植物も、物質ですらも命のサイクルをその終わりに向けて早回しする。
文字通り、死の座礁(=DEATH STRANDING)した世界であり、この世界で人々は分断を余儀なくされ、限られた配達人だけが繋がりを保つ存在である。その一人である、フリーランスの配達人サム・ポーターが、アメリカ再建のために配達を請け負う物語だ。
分断された北米大陸を東から西へ横断し、荷物を届け、ネットワークを繋ぎなおす。

簡潔にストーリーを紹介すれば前述の通りだが、“移動”を主軸に据えるシンプルな操作を求めるゲームでありながら、プロットやシークエンス、ゲームならではの能動的なシステムデザインが綿密に絡み合うことで、この作品を一言で形容し難いものとしている。

本作における“移動”は、ストーリーを進行させる手段であり、それと同時にプレイヤーにとっての目的としてデザインされている。
まず目に飛び込むのが、雄大な自然の広がる誰もいない世界だ。足元の瑞々しい草花、複雑な陰影を落とす岩肌、きらめく川の水面。そこに注ぐ滝、諧調をもって霞がかってゆく山々を遥かに見渡す。広大なオープンワールドを歩き始める。
配達の道のりは自由度の高いものであるが、豊かな地形にリンクして仕掛けられるシークエンスが体験を劇的なものにする。BTの漂う険しい森や、逃げ場のない谷を、息を潜めて歩く。暗い谷間を抜け山峰に至り、晴れ間がさしBBが微笑みプレイヤーは安堵する。頂からは遠くに目的地を望み、下り坂に足を早める。目的地に向けて気がはやる中、タイミング良くLow Roarのサウンドが流れ、これまでの一歩一歩を祝福されるかのようだ。
誰かのための、ただ独りの配達が待ち望まれていたものだと知る。

東から西へ横断してゆくなかで「カイラル通信」という情報通信網を繋げてゆく。プレイヤーが到達したエリアにおいて、車両や装備品、建設物をつくるためのインフラのようなものだ。これにより梯子や橋、発電機、休憩基地、サインボードといった施設等を設置することが可能となる。
“ゆるやかな繋がり”を意図した特徴的なオンラインプレイに強く関連する要素で、カイラル通信の繋がったエリアでは、自分の設置した施設が、他のプレイヤーがただ独り配達する世界に反映される。誰かが歩いた軌跡は獣道のように踏み慣らされ、時に足跡として表示され、互いに気配を感じとることもあれば、雨で劣化した誰かの施設を補修することもある。行為に対して「LIKE」することでリアクションすることも可能だ。

この「ソーシャル・ストランド・システム」によって、自らの配達を助けるための行為が他者にも共有される仕組みは、コミュニケーションやシェアの多くがネットワーク技術によりなされる現実の現在位置から見ても刺激的なアイデアだ。
リアルタイムで各プレイヤーの状況が随時反映されるものではなく、非同期のオンラインプレイであるため、静けさを持つ雄大な作品世界が損なわれることはない。そればかりか、生命の発生・絶滅を一つのテーマとする作品世界をより奥深いものとして印象付けている。

それは、このプレイヤー同士のコミュニケーションのあり方が人類の営みの軌跡そのものと重なる体験を備えるものだからだ。
現在とは誰がつくりあげたものか。ある英雄がつくりあげたものでもなければ、ある世代のみでつくりあげられたものでもない。過去から現在へ、綿々と、見えない誰かがつくったものを参照し、呼応するように営みを積み重ね、現在がかたちづくられているのではないだろうか。

たくさんの荷物を抱える主人公が転ばぬよう、足元の微地形を観察し、主人公とシンクロしてバランスを取ることに集中する。精神は美しいオープンワールドの中に浸り、のめり込んだ状態で歩みを進める。その一方で、様々なプレイヤーの足跡が交差し重なる様子を見つけ、姿の見えない誰かの営みに思い至る。目の前の事態に没頭しながらも、シームレスに巨視的な視点へと繋がってゆくような、思考の切り替わりを体験することとなる。

最終章を“TOMORROW IS IN YOUR HANDS”と題し、それぞれプレイヤーに投げかける通り、未来は私たち一人ひとりの選択の積み重ねにより立ち現われてくる。
現実の私たちに“荷物を届ける者”は、物流配達員であり、それを支える輸送網や交通網、または情報通信網、エネルギー供給網であり、それらは世界中を繋げている。
小島秀夫がつくる世界を遊び、体験した私たちは、私たちを取り囲むネットワーク=無数の張り巡らされた「なわ」に、新た視点を向ける。そして、連絡する先を想像し、善い未来を引き寄せるため、繋がりに手を差し伸べるのだ。

『メタルギア』シリーズで核兵器の廃絶を描いたように、常に未来を思い、未来をつくる視点が『DEATH STRANDING』というアイデアをビデオゲームにとどまらない創作たらしめるものであり、“A HIDEO KOJIMA GAME”として愛されるゲームデザインの根幹なのだろう。

杉の木


『DEATH STRANDING』のレビューをなるべくネタバレ無しで書いていきたい。
世界中から注目を集めていた小島秀夫氏が手掛ける『DEATH STRANDING』が2019年冬にPS4からリリースされ、2020年夏にはPC版も発売された。リリース前から意味深なトレーラーが公開されていき、SNS上では様々な憶測や考察が繰り広げられていった。また、発売前からファンアートも多く投稿されており、その人気や期待は他作品と一線を画すものであった。

そして満を持して発売された『DEATH STRANDING』。
今までの考察に答え合わせの時間がついに訪れた。

さて、ゲームの内容はプレーヤーが主人公「サム・ポーター・ブリッジズ」となり、荒廃した世界の中で配達を生業とする配達人となり、なかば巻き込まれる形で様々な任務につくことになっていく。この主人公であるサムはノーマン・リーダスという実在する人物をキャプチャーしており、ゲーム内において、とてもリアルな人物描写がされている。このリアルな人物キャラクターであるノーマンことサムを操作するうちに自分自身がサムとして『DEATH STRANDING』の世界へと入っていくこととなる。

まずゲームを始めて最初に感じたことは、とんでもなく映像が綺麗だということ。よく実際のゲーム画面のクオリティとトレイラーに差があるゲームがあるが、『DEATH STRANDING』にはそんな心配は不要であった。そんな美しい映像から流れるようにチュートリアルが始まる。荷物を運ぶ動作を自然に覚えられるよう誘導してくれる。待ちに待った『DEATH STRANDING』を自分が動かしているということにとても感動したのを覚えている。

正直なところ、これまで成功を収めてきた小島秀夫氏の最新作ということで、まず大成功を収めるということは容易に想像ができていたのだが、ここまで一瞬で『DEATH STRANDING』の世界に引き込まれてしまうとは思っていなかった。ゲーム内でも登場するモンスターエナジーを片手に連日何時間もプレイする日々が始まった。

ゲームとして映像がリアルなだけではなく操作感も実にリアルに作られている。「荷物を運ぶ」という一言で説明できてしまう動作の中に重量やバランス、足場の悪さを考慮し、コントロールして運ぶ。そして荷物を運び終えた際の評価として配達に要した時間や量や距離などがリザルトとして出る。ただ荷物を運ぶという動作が見事にゲームとして成立していた。
プレイを進めていくと『DEATH STRANDING』についてのシステム的な工夫が随所に見て取れた。
ゲームの舞台が荒廃した世界ということで主要な人物しかでてこない。そして出てこないのにはきちんと理由があり、納得できるものであった。
そういった世界観があるからこそ違和感なく登場人物を節約することに繋がっており、誰もいないが美しくも切ない景観を作ることができていた。
時雨という要素も人工物が世界から消えるという、いわゆる世界観を作るのに“意味のある節約”となっていた。
また、オンラインの要素も昨今の回線速度が重視されるゲームとは違う。いつの間にか他のプレイヤーと繋がっている。それに気づいたとき言葉では形容しがたい感動を覚える。繋がることをテーマにしているだけあって、他のプレイヤーと繋がったからこそ得られる恩恵や激励はゲームをプレイしているとあらゆるシーンで心に訴えかけてきた。
分断、配達、繋がりというキーワードなどはゲーム内で頻繁に出てくる。昨今の世界事情と重なる部分が多々あり、感情移入する人が多いのもこのゲームの大きな特徴と言えるだろう。
省くべき部分は省き、工夫や突き詰めるべき部分を追求したがゆえにゲーム作品の域を超えて芸術の域へと昇華しているように思う。

ゲーム内では「ネットが世界を覆い尽くしても、争いは絶えなかった」等の実に耳に痛いセリフやキーワードがいくつも出てくる。これもまた小島秀夫氏の描く世界の特徴と言えるだろう。重厚なストーリーには現実と重ねてしまう世界観が広がっているからこそ説得力がある。もしかしたら本当にこんな世界になってしまうのではという警鐘にも近いメッセージが込められている。
そしてストーリー内で描かれる人間ドラマや演出はグラフィックの綺麗さも相まってもはや映画である。私は一気にゲームプレイを進めた。というより、止まらなかった。

この『DEATH STRANDING』は間違いなく傑作であると断言できる。

ゲームの終盤では、ゲームだからこそできる演出やストーリーの結末に涙し、コントローラーを握るのが辛いほどに心を動かされた。

『DEATH STRANDING』の体験を一言で表すなら「頭ではなく、心で感じるゲーム」だろうか。

語り継がれるゲームというのはただ面白いだけではない。カタルシスや教訓など、そこから学べて自分の価値観や見識に変化を与えてくれるものだと思う。小島秀夫氏が生み出したものはそういうものだと思う。
『DEATH STRANDING』からはゲームを通して大切なものを受け取ったように思う。それを御守のように自分の中で大切にしていきたい。

未プレイの方には『DEATH STRANDING』でしか体験できないものがあるからこそ、プレイをオススメしたい。

《Game*Spark》
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