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金稼ぎカードゲーム『Urban Cards』―資本主義の不条理さや気持ち悪さにも光を当てている【開発者インタビュー】

風刺カードゲーム。まだ日本語には対応していませんが、カードゲーム好きは要チェックです!

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金稼ぎカードゲーム『Urban Cards』―資本主義の不条理さや気持ち悪さにも光を当てている【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Hues Games開発、PC向けに2月10日に正式リリースされた金稼ぎカードゲーム『Urban Cards』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、対戦相手よりも早くお金を稼ぐことが目的のカードゲーム。プレイヤーは3つの派閥から一つを選び、全138種類のカードからデッキを作り上げます。キャンペーンモードはイベントなどがランダム生成されるため、高いリプレイ性も特徴。社会風刺も所々に散りばめられています。記事執筆時点では日本語未対応。

『Urban Cards』は、1,680円(2月18日までは20%オフの1,344円)で配信中




――まずは自己紹介をお願いします。

Daniel Tapia氏(以下Daniel)Daniel Tapiaです。生まれはチリですが、チリとスペインで育ちました。その後カナダで5年間過ごし、今はベルリンに住んでいます。私の家族は皆、アーティストや詩人です。子供の頃はバルパライソで過ごし、自分で作ったカートで坂を駆け降りたり、相棒の犬と海を眺めたり、たまり場となってる陰気なピンボール場でゲームに没頭したりしていました。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Daniel本作のアイデアや世界観は私の頭の中に長いことありました。しかし、実際に開発を始めたのは2016年になります。まずは実際に紙を切り、ペンで絵を描いて、ボードゲームのように彼女と一緒に遊んでみたのです。

――本作の特徴を教えてください。

Daniel本作の世界観や設定は、多くのカードゲームで採用されている「魔法と中世の世界」というものと大きく異なります。本作のカードは、現代のビジネス界や都会にいる集団といったものの風刺のようなものとなっているのです。

また、本作では相手のライフを減らすのが目的ではなく、相手よりも早くお金を稼ぐというのも特徴的です。経済や政治への面白い風刺でもありますので、資本主義の不条理さや気持ち悪さにも光を当てています。同時に人生もゲームも矛盾に満ちていますので、プレイヤーは皮肉屋の資本家となり、資本を増やすというのも楽しいでしょう。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Daniel直接的に影響を受けたものはありませんが、もし私が「マジック:ザ・ギャザリング」を遊んだり、マーティン・スコセッシ監督の「カジノ」を見たりしていなければ、本作がこのような形になることはなかったでしょう。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?

Daniel現在、Localizorのプロジェクトが進行しており、できる限り多くの言語に翻訳したいと考えています。ぜひ、Localizorにてお手伝いいただけると嬉しいです。ゲームと映画という文化的に、私たちは日本の芸術から多大な影響を受けています。ですので、本作が日本語に対応できれば大変光栄です。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Daniel良い意味と悪い意味であったと思います。感染拡大により誰もが高いレベルの不安にかられ、これにより開発に集中することやクリエイティブなことをするのが難しくなりました。また、保育園が閉鎖されてしまったので、仕事の時間も減ってしまったのです。しかし逆に、旅行をしたり友達に会う機会が少なくなりましたので、気が散ることは減りました!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Daniel本作を配信している姿を見るのはとても嬉しく、光栄です。見ていて楽しいだけでなく、本作を多くの人に知っていただける機会でもあると思っています!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Daniel本作が近い将来、日本語に対応できると嬉しいです。私たちは日本のゲームと芸術が大好きですので、皆さんが本作を楽しんでいただけると嬉しいです。Urban Ninjaがしゃべる日本語は私が頑張ってやっているので、私の日本語の発音に対しては温かい気持ちで聞いていただけると幸いです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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