爆弾解除シム『Sapper - Defuse The Bomb Simulator』は人的資源の使い捨てブラック現場だった【爆速プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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爆弾解除シム『Sapper - Defuse The Bomb Simulator』は人的資源の使い捨てブラック現場だった【爆速プレイレポ】

スパくんは爆死しても何度も蘇る。早期アクセスが開始したばかりの爆弾解除シム『Sapper - Defuse The Bomb Simulator』を早速プレイ!

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爆弾解除シム『Sapper - Defuse The Bomb Simulator』は人的資源の使い捨てブラック現場だった【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回はLive Motion Gamesが開発し、Gaming Factory S.A.がパブリッシングする、2021年03月12日にSteamにてPC(Windows)向けに早期アクセスリリースした爆弾解除シム『Sapper - Defuse The Bomb Simulator』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Sapper - Defuse The Bomb Simulator』とは?


本作は、街のいたるところに隠された爆弾をあの手この手で解除して市民の安全を守る工兵の物語を楽しめます。いや、それ爆弾処理班では……?というツッコミは無しです。ゲーム本編中でも警察めいた組織に所属しているのでますます処理班では……?という気持ちになりますが、Steamストアの説明文に工兵と書いてあるため工兵なのです。ともあれ早速やってまいりましょう。

チュートリアル編


この世界に新しく生まれ落ちるプレイヤーの分身ということで、キャラクター名と初期特典能力(パーク)を決めます。名前はスパ君1号。パークは三つまで選択することができ、その後のパワーアップにはゲーム内で得た経験値を使用していきます。


我々は生まれたばかりの新米爆弾処理班……右も左もわからないので、字幕の案内に従いつつチュートリアルで学んでいきましょう。本作はFPSスタイルのキーボード&マウス操作で、コントローラにも対応していますが、個人的には前者の操作感の方が好きなので、今回はキーボードでプレイ。また言語設定ではなんと早期アクセスにもかかわらず日本語対応済み。ただし、その翻訳がややカタコトなのは御愛嬌。


壁にかけられたプレートに踊るSTATE POLICE FORCEの文字がまぶしい。市民の安全を守るためこの命に代えても爆弾を解体していくのだと誓います。若干気の抜ける日本語はこの際脇におきつつ。


ここは作業場です。机の上など周りに置かれたアイテムに近寄ってクリックすることで、それぞれのチュートリアルを受けることができます。ゲームの進行によって解放されるものもありますが、取り急ぎ初期チュートリアルでは構造体の解体方法と、爆弾の解除方法を学ぶことができます。


例えばこちらの郵便ポスト。マウスカーソルのアイコンが表示されるまで接近してからクリックすると、解体モードに入り、カメラを操作してズームインアウトや回り込んでオブジェクト全体の確認ができます。


こういった構造体はネジやパーツがパズルのように組み合わさっているため、解体する際も順番が大事。カーソルであちこち探りつつ、パーツ全体が緑色に光ったらクリックして解体しましょう。


解体完了。


お次は爆弾です。


爆弾の解除方法はこのように基盤中央で発光中の色に対応したケーブルを切るだけ。操作もマウスによるクリック&ホールドでとってもシンプル。ただしタイミングはややシビアで、ランプが光っている間で処理を終えないと即爆発判定です。

いざ現場へ


チュートリアルを終えてオフィスに入ると、なんと親切な前任者が内装をそのまま残してくれました。……ずいぶんと何もかもそのままですね。まるで急にどこかへ消えてしまったかのような……。


余計な詮索は後回しにして壁にかけられたボードを確認。現在のキャラクターステータスが表示されています。しかしながらここでも、勤務時間や解除した爆弾数などの隣に並ぶステータス、“生存”の文字が極めて気になります。死亡とかあるのでしょうか。


猜疑心が湧き始めたそんなところへ、街から爆弾を見つけたかもしれないという通報が入ります。


先ほど浮かび上がった疑問についてはともかく、地図から行先を選択し通報場所へ急行しましょう。


現場に到着しました。


通報によれば、この段ボールの中からタイマー音が聞こえるとのことです。たしかにいかにもな外見の箱からチクタク音が聞こえたら嫌な予感しかしませんよね。周囲は封鎖したので、静かにかつ慎重に蓋を開けて中を確認しましょう。


メモが入っていました。


内容を読むと、近代文明を嫌う自然回帰主義過激派的な思想を持った犯人が、街中のいたるところに時限爆弾を仕掛けたとのことで、これらをひとつひとつ解除していかなければならなくなりました。これはいかんと、街の当該ブロックを封鎖。その間、我らがスパ君1号は事務所に戻って態勢を整えます。

街中を探せ!


さて、解放された追加チュートリアルで、鍵開けとハッキングを学んだスーパールーキースパ君1号。制限時間内にATMやゴミ箱、空き箱といった街中の怪しい構造物をしらみつぶしに解体して、爆弾を見つけたらすぐ解除していかなくてはなりません。


幸い画面上部に表示される方位に赤い目標マーカーが現れるので、だいぶ楽に探すことができます。正直こんなド新人に任せる仕事ではないと思いますが、 市民の安全を守るべく奔走しましょう。


ATMを解体しつつ中の現金を手間賃にもらえないかな……とか考えていたら、最初の爆弾が転がり出てきました。


缶をベースにランプと二色の配線が仕込まれたタイプの爆弾です。チュートリアル同様、ランプ点灯中に対応した色の配線を切り終わらなければドカンと一発ご臨終です……えいっ!


爆死。

街中を探せ!(Take2)


ハッ。


気が付けばオフィスの作業場に戻っていました。たしか缶型の爆弾を解除しようとしていたはずですが……?


どうやら前任者は死亡し、記憶が引き継がれた私、スパ君2号が現場を引き継ぐようです。きっとこの世界ではクローン技術が発達しているのでしょう。


狂気に呑まれる前に先ほどの場所へ向かいます。



良かった……時間もちょっぴり巻き戻って、爆弾は爆発前の状態にあります。制限時間も据え置き……もうツッコミも無しで進めます。



爆弾の構造自体はシンプルで、配線を切ったら、解体して中身を取り出しハッキングで機能停止という三段階で済みます。


解除に成功すると、画面右下にある経験値と、画面中央上部にある制限時間が追加されます……いや、どうして制限時間が伸びるんですか……?犯人が残したメモの文体と、こちらに指示を飛ばして案内するオペレーターの口調が酷似していることからも、何かマッチポンプめいたものを想像してしまいます。




ともあれ街のあちこちにあるオブジェクトをくまなくバラして爆弾を探しています。もっと胃に穴が開くようなタイムプレッシャーを想像していましたが、仮に爆弾を発見できずとも、オブジェクトをバラした分だけ時間が加算されるので、わりと優雅に探索しています。ただ、なんとなくですが、この主人公の移動速度がFPSスタイルのゲームのわりに非常にゆっくりでもどかしい気が……。

事件は市長室で起きているんだ!


何度かうっかり命を落としながらも順調に爆弾を解体するスパ君シリーズ。


解除するたびに見つかる小さなメモから、次のターゲットが市長であることがわかりました。こうしてはいられません。急ぎ市長室に仕掛けられたという爆弾を見つけ、解除しなくては。


そのためにはピッキング(フォールアウト式)も辞さない覚悟でこじ開けます。ちなみにもう少しレベルが進むとオブリビオン式ピッキングも行うことにもなったり……。


建物に押し入ると市長室に続く階段がロックされていました。なぜかピッキングができないのでどうしたものか。


他には何か上階(画像の二階部分)へ到達する手立てはないものでしょうか。


なにかルートが……


ルートあった!


おあつらえ向きに並べてあったトラックとコンテナとゲタで、建物を回り込むようにテラスへ飛び込むルートを発見しました。


何故かこのドアはピッキングできたので先に進みます。


市長室に飛び込むと、残り25秒というカウントを刻む爆弾が、机の上にデデンと置いてありました。ナビゲーターの「この男、狂っています!」は誰に向けた言葉でしょうか。まさか二階から飛び込んだスパ君シリーズを揶揄しているのでしょうか。


解除完了。しかし、これだけあからさまにTNTと書かれた爆弾でさえも、結局はチュートリアルで練習したものと同じタイプというのが気になります。やはりこれは権力の水面下でマッチポンプが進行しているのでは……?


ともあれ爆弾を解除したら、現場に柵を置いて立ち入り禁止エリアとして保護し、爆弾は専用のケースに運ぶ必要があります。これ僕の仕事かなぁ!?


なんでだ……なんで建物外の一階に回収ケースを置く……。ケースを爆弾のもとに運んでしまえば、その場で回収できて済む話でしょう……。


なぜわざわざこんな耐久値が設定されており、ちょっとでも走ったりぶつけたりするとゲージが上がって爆発する繊細な危険物をわざわざこちらからケースまで運んでいかなければならないのか。使い捨てのごとく生み出されては死んでいくスパ君シリーズに芽生えた最初の感情は疑念に違いありません。


もう面倒くさいので二階から爆弾ごと飛び降りてショートカットを試みるスパ君シリーズ。


……結果的に、新しいスパ君がオフィスに届くことになりました。


現場に戻り無事保護完了。

次の爆弾は建設現場だ!


次はどこでしょう?……ってまだあるのか!これだけ大掛かりな演出だったのだから、プレイヤーである筆者はうっかりもうこれでミッション終了したなと気を緩めてしまっていました。もう一度気合いを入れ直して市長室と同じように爆弾が仕掛けられたという工事現場へ向かいます。


フェンスには南京錠がかけられております!


しかしピッキング時に表示される鍵穴は同じ!ふしぎ!


いくつかの障害を乗り越えて爆弾のもとにたどり着けば、またしても残り25秒……。


解除。


エリアを保護し、爆弾を運びますが……確信しました、これはオペレーターによるマッチポンプに違いありまへっくし(くしゃみ)。


死。

筆者があり得ないタイミングでくしゃみをした拍子に、マウスごと身体が跳ね、結果的にゲーム内で爆弾を勢いよく叩きつけてしまい自爆。


再度リスポーンして、爆弾をケース内に収めます。


間一髪というか間万髪という感じで、今度こそミッションは完了しました。

おわりに


現場上空を漂う不審な飛行船……筆者は勤勉なので、「劇場版パトレイバー」の経験から、これは疑似ガス攻撃の前触れだと予想します(錯乱)

惜しむらくは、ゲームの展開に伴う演出が、大きな盛り上がりにやや欠けて、どこか間延びしたテンポであること。あとは移動速度が妙に遅いくらいでしょうか。一応ダッシュはできるものの、それでようやく平均的な速度に戻るレベルです。こういった細かい部分は今後のアップデートで調整されると良いですね。

ともあれ本作は早期アクセスながら、リリース時点でなかなかしっかりした遊びごたえです。もし興味のある方は、体験版もストアページからダウンロードできるので、遊んでみると良いかもしれません。

タイトル:『Sapper - Defuse The Bomb Simulator』
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年03月12日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:通常価格 1,010円、セール価格 808円(21年3月19日まで)
《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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