90年代風3Dアクション『Toree 3D』―不気味な部分は『スーパーマリオ64』の「かいぞくのいりえ」のウツボからアイデアをもらった【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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90年代風3Dアクション『Toree 3D』―不気味な部分は『スーパーマリオ64』の「かいぞくのいりえ」のウツボからアイデアをもらった【開発者インタビュー】

100円だと気軽に遊べますね。

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90年代風3Dアクション『Toree 3D』―不気味な部分は『スーパーマリオ64』の「かいぞくのいりえ」のウツボからアイデアをもらった【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Siactro氏開発、PC/海外スイッチ向けに4月10日にリリースされた90年代風3Dアクション『Toree 3D』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、90年代の3Dゲーム風ローポリグラフィックが特徴の小粒なアクションゲーム。個性豊かな9つのステージに、2人の隠しキャラクターなども特徴です。記事執筆時点では日本語未対応となっています。

『Toree 3D』は、100円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

Marcusこんにちは。Siactroという名前でゲーム開発をしているMarcusです。2011年頃から小粒なゲーム開発をしている気がします。何年にもわたってとても小粒で、あまり面白くないゲームをたくさん作ってきましたが、そのほとんどは自分でも覚えていません。作り終わると、すぐに忘れてしまうのです。集中力がないのかもしれません。 

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Marcus本作の開発は2020年の中頃に始めました。当初はピンクのキャンディがメインキャラクターのゲームとなる予定だったのですが、それがピンクのウサギになり、なぜか数週間だけモバイル向けのゲームになったりしてしまったり…変ですよね。

それから数週間、私は本作から距離を取り、他の作業をしていました。『The Haunted PS1 Demo Disc 2021』のために計画を立て始めた時、本作が上手くフィットするのではないかと思い、本作を再デザインすることとしたのです。メインキャラクターは黄色いヒヨコになり、その後、サングラスをかけてバックパックを背負うようになりました。

――本作の特徴を教えてください。

Marcusいい質問ですね。本作に大きな特徴があるかと言うと、正直よくわかりません。私はただ、ちょっと不気味な要素がある、小粒で楽しい3Dアクションゲームを作りたかっただけなのです。ちょっと不気味な部分は、『スーパーマリオ64』の「かいぞくのいりえ」のウツボからアイデアをもらいました。

おかしなことに、遊んでいただいた方たちには、本作のゲームシステムや色合い、遊びやすさや価格が好評なようで、ちょっと不気味な部分ではなかったようです。人によっては、むしろこの部分が蛇足だと思った人もいるようで、個人的にはとても興味深いなと思います。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Marcus多くの人は90年代や2000年代初頭の『ソニック』ゲームと本作を比較するようです。私は『ソニック』シリーズの大ファンですが、本作に多くの影響を与えたわけではありません。

『スーパーマリオ64』『ボンバーマン64』『クロック!パウパウアイランド』『忍ペンまん丸』『ジャンピングフラッシュ!』『星のカービィ スーパーデラックス』といったゲームから影響を受け、本作の開発に繋がりました。本作をプレイすれば、どの部分がどのゲームから影響を受けたのか、おそらくわかるでしょう。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?

Marcusぜひ対応させたいですね。ただ問題は、本作には予算がほとんどなく、ご存知のように本作はあまり高価なゲームでもありません。そのため、たとえ日本語訳が用意できたとしても、今すぐ日本のスイッチ向けにリリースすることはできないでしょう。

しかしSteamとitch.ioバージョンではぜひ日本語に対応させたいと思います。もし本作の日本語訳を手伝っていただける方がいらっしゃいましたら、気軽にメールでご連絡いただけると嬉しいです。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Marcusはい、影響はありました。新型コロナ以前に、私は『Tasty Ramen』というゲームを作りました。パンデミックが始まって最初の数ヶ月でこの作品のエピソード1を完成させ、以後エピソード2の完成を目指して開発を続けてきました。

しかし、私の周りには新型コロナに感染すると重症になるような基礎疾患を持つ人が多く、これがストレスとなり、エピソード2を良いものにするために集中できなかったのです。

そのため、私は一旦『Tasty Ramen』から距離を置くこととし、小粒でシンプルなゲームを作ることで、パンデミックのストレスから解放されようと思いました。こうして、本作が生まれたのです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Marcusはい、もちろんです!ぜひ本作の配信をしたり、動画を作ったりして、お金を稼いでください。見つけられる限り、私もリツイートさせていただきます。もし配信開始前にご連絡いただければ、私も可能な限りチャットで参加させていただきたいと思っています。本作を遊んでいただいたり、本作の動画などを作っていただけるととても光栄ですし、嬉しいです。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Marcus日本のプレイヤーの方たちに本作を楽しんでいただけると、大変嬉しいです。私の作る多くのゲームは日本で作られたゲームやハードの影響を受けています。ですので、日本人の方ほんの数人にでも私の作ったゲームを遊んでいただけると、とても嬉しいのです。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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