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FC版?GBA版?いやいやホントに新しい―比べてみました『FF1~3』ピクセルリマスター&オリジナル【特集】

1から3までのピクセルリマスター版は2021年7月29日リリース予定です。

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スクウェア・エニックスは、PC/モバイル向けに『ファイナルファンタジー』ピクセルリマスターを今後リリースします。これは名作RPGシリーズ『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーVI』までの6作品を、新たなグラフィックとサウンドで蘇らせる完全リマスタリング作品です。

第一弾となるピクセルリマスター『ファイナルファンタジー』『ファイナルファンタジーII』『ファイナルファンタジーIII』は、2021年7月29日リリース予定。さらに『ファイナルファンタジーIII』は、初となる「2Dベースでのリマスター作品」となります。

そこで本稿では、発売直前のピクセルリマスターと、ファミコン版&ゲームボーイアドバンス版を比較。2DグラフィックやUIなどがどのように変わっていったのかを紹介します。

歴史はここからはじまる!初代『ファイナルファンタジー』

シリーズ第1作『ファイナルファンタジー』は、1987年12月18日にファミリーコンピューター向けに発売。「クリスタル」「ジョブ」などおなじみの設定はこの時点で登場しており、34年の歴史のなかでさまざまな続編や派生作品、リマスターも作られて来ました。

今回比較に使うファミコン版は1994年に発売された『ファイナルファンタジーI・II』を使用しています。オリジナル版とは一部表現が変更されていますが、基本的にはそのままの移植作です。制作スタッフには坂口博信氏、河津秋敏、石井浩一氏、植松伸夫氏など今も活躍するメンバーが集結。天野喜孝氏のデザインを基にドット絵を制作した渋谷員子氏は、ピクセルリマスターでもグラフィックのメインスタッフとして起用されています。

本作の特徴的なシステムに、キャラクター作成時にジョブを自由に決定できることがあります。決定したジョブを他のものに変更することはできませんが、ストーリーとともに「クラスチェンジ」して上位職になるパワーアップシステムが存在しています。

マップ内を(ある程度)自由に移動できる「飛空艇」なども第1作から登場。また、多くのシリーズ作品で採用されてきたサイドビューでの戦闘、魔法の(一部)名称など、シリーズ作品に受け継がれてきたシステムや用語を作り出した「原点」です。ちなみに本作は第1作からカートリッジへのセーブシステムを搭載しています。

ファミコン版

キャラを作成後、唐突にフィールドから始まる本作。最初のボス撃破後のイベントで流れる「オープニング」が非常に印象的です。店の買い物など、NPCの独特な台詞回しも特徴的です。

ゲームボーイアドバンス版

2004年に『ファイナルファンタジーI・II』としてゲームボーイアドバンスで発売。グラフィックは、ワンダースワンカラー版をベースにした刷新されたものに変更されています。魔法が回数制からMP制になる、多くの新規アイテムが追加されるなど、ゲーム内システムやテキスト部分などが大きくオリジナル版と異なっています。

ピクセルリマスター

現時点で詳細なシステムなどは公開されていません。しかし、スクリーンショットを見る限りは戦闘画面にMP表記がないため、おそらく魔法が回数制のオリジナルに近いものと思われます。また、ガーランドの戦闘前セリフはオリジナル版ではなく、ゲームボーイアドバンス版に近いものを採用しているようです。

独自システムに苦戦必至!『ファイナルファンタジーII』

第2作『ファイナルファンタジーII』は、ファミリーコンピューター向けに1988年12月17日発売。世界征服を企てるパラメキア帝国軍と、反乱軍との戦争に巻き込まれる4人の若者の物語を描いた作品です。

「チョコボ」「シド」などシリーズを代表するキャラクターは本作で初登場。また、戦闘中のパーティーアタックや仲間の隊列変更などは後のシリーズ作品でも受け継がれています。

本作で特徴的なのはキャラクターの成長システム。HPであれば「ダメージを受ける(HPを減らす)」、素早さであれば「回避率が高い状態で戦闘する」など、プレイヤーが成長させたい能力を意識する必要があります。また、使用武器種類や魔法は繰り返し使用して「熟練度」を上げることで強化されていきます。

名前入力で空白連打するのが懐かしい。

そのため、ただ戦っているだけでは成長が難しく、システムを理解するまでは難易度が高く感じられる作品です。また、一部の単語を「おぼえる」「たずねる」ことでストーリーが展開する「ワードメモリーシステム」も本作の代表的なシステムです。

ファミコン版

キャラ名を決定後、いきなりの戦闘というドラマチックな展開から始まる本作。その後に流れる「反乱軍のテーマ」は非常に人気の高い名曲ですね。『ファイナルファンタジーII』では、ステータス画面にキャラの顔が表示されるのも印象的です。

ゲームボーイアドバンス版

比較的多くリメイクされている『ファイナルファンタジーII』ですが、ゲームボーイアドバンス版では難易度が大きく緩和されています。熟練度やステータスが非常に上がりやすくなったほか、アイテムの制限緩和など多くの面で遊びやすくなっているのが特徴です。

また、ゲーム内で仲間になったキャラクターたちを主役とした追加シナリオ「Soul of Re-Birth」を追加。このシナリオは後に発売されたPSP版などでも採用されています。

ピクセルリマスター

こちらも同じくシステム面での詳細は明かされていません。ステータス画面が見えないため、熟練度システムがどうなっているのかが気になる部分です。

ついに登場ジョブチェンジシステム!『ファイナルファンタジーIII』

第3作『ファイナルファンタジーIII』は、 ファミリーコンピューター向けに1990年4月27日発売。大地震に襲われ、闇が吹き出した世界を救うために4人の孤児が大冒険を繰り広げる物語を描きます。主人公たちの「世界」に関わるスケールの大きい壮大な物語、さまざまなギミックなど完成度の高い名作として今も語り継がれます。

本作では『ファイナルファンタジー』であったジョブをさらに進化させた「ジョブチェンジシステム」が登場。すべてのキャラクターが自由に状況に対応できるようになったため「魔法を使用して進むダンジョン」など、システムを活かすための制限エリアも多くゲーム内に登場しています。一部のジョブで使用できる「召喚魔法」は本作初登場です。

非常に評価の高い本作でしたが、発売からなかなか他機種への移植が行われない作品でもありました。ワンダースワン版やゲームボーイアドバンス版は、予定されていたものの未発売。初リメイクは2006年のニンテンドーDS版で、3Dフルリメイクされた本作以降、モバイル版などもすべて3Dで制作されました。

したがって、今回のピクセルリマスターは発売から31年目で初となる「2Dグラフィックでのリマスター作品」になります。

ファミコン版

光の戦士に選ばれた主人公と「クリスタル」を巡る大冒険を描いた本作。これまで以上に広大な世界にはさまざまなイベントも待ち受けており、ファミコン時代としてもかなりボリュームのある作品です。

前作『ファイナルファンタジーII』でもあったNPCが仲間になるシステムは本作でも採用。ただし仲間NPCは戦闘に参加せず、ストーリーに関与するほか話しかけることでヒントを与えてくれる存在でした。デッシュ好きだったなあ。

ピクセルリマスター

公開されているジョブチェンジ画面では、装備できる武器や防具種類が表示されています。また、CP(キャパシティー)の表記がないため、おそらくジョブチェンジはいつでも自由に行なえそうです。


ここまで、ピクセルリマスター版とファミコン&ゲームボーイアドバンス版のグラフィックをいくつか比較してきました。ここまで見てきた読者の方ならお気づきのとおり、ピクセルリマスター版のグラフィックは、世界観を壊さないまま新たに作られている印象です。このあたりはオリジナル版スタッフの渋谷員子氏が関わっていることも影響が大きいのではないでしょうか。

ゲーム部分そのものについては、Steamストアページに「オリジナル版をベースに新たに開発したリマスター作品です。他のリメイク版などで変更・追加された要素は含まれていないものがあります」と記載されていますが詳細はまだ不明。それぞれの作品でシステムが大きく異なったり、後年のリメイクなどでの追加要素も多数あるため、どのようになっているのか楽しみな部分ではないでしょうか。

ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジー(1,480円)』『ファイナルファンタジーII(1,480円)』『ファイナルファンタジーIII(2,200円)』は、PC(Steam)/iOS/Android向けに2021年7月29日リリース。『ファイナルファンタジーIV』以降の作品は後日リリースを予定しています。






《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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