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ノスタルジック×奇妙すぎる世界観が癖になる!時代はあえて低画質…ローポリ奇ゲー6選

ローポリグラフィックにノスタルジーを感じます。

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ノスタルジック×奇妙すぎる世界観が癖になる!時代はあえて低画質…ローポリ奇ゲー6選
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最近リリースされるゲームは画質の向上やリアリティを追求している作品が多いように感じます。そこで、独特の世界観を表現するためにあえてローポリを選んだ作品を6作品お届けします。低解像度なグラフィックと奇妙な世界観に溺れる準備はできましたか?

◆『Arctic Eggs』

皆様はポストアポカリプスの世界で目玉焼きを焼きたいと思ったことはありませんか?私にはありませんが、そんな物思いに耽る方へおすすめなのが本作『Arctic Eggs』です。崩壊した後の世界で寒さに凍える人間たちに“違法目玉焼き”を提供するのが本作の目的。

テフロン加工ばっちりであまりにもつるつる滑るフライパンを片手に卵や魚、時にはタバコや氷を焼きながら世界を回ります。本作を彩るのは独特な世界観で生きるキャラクター達。様々なキャラクターの綴る奇想天外なセリフに翻弄されながらプレイヤーはこの世界の秘密を探ります。

高難易度な目玉焼き調理をしながらこの雪国の住人と会話に浸れば、フライパンに乗せた氷のように時間も溶けていくこと間違いなしです。

◆『That Which Gave Chase』

北極圏を進むのは一隻の犬ぞり。プレイヤーは謎の科学者に犬ぞり操縦者として雇われ、この寒い北極へと足を運びます。先人達の残したキャンプを訪れつつ科学者が北極へ来た理由に迫っていきます。

本作は不安定かつ独特な操作感の犬ぞりを操縦しながら、辺り一面銀世界の北極を進んでいくゲームです。犬そりと道標以外は純白に包まれた北極には不穏な空気が漂います。クリアまでは1時間程度ですが、スリラー作品と題されているだけありジメっとした不気味さが付き纏います。

犬がかわいい

かわいい犬とそれを取り巻く北極というクローズドサークルにて、思索的で難解な科学者のセリフにも魅了されていくこと間違いなしな一作です。

◆『Grunn』

2日間をループしている。庭師として呼ばれたこの町は何かがおかしい。なぜか主人が不在の屋敷、あまりにもシャイな町の人々、不足している庭を手入れするための道具。プレイヤーは週末が終わるまでに庭を綺麗にし、この町に根ざした謎の正体を明かす必要があります。

ひらめきが鍵となるいわゆる“メトロイドブレイニア”に分類される本作は『Outer Wilds』などに似た周回プレイ前提のゲームです。ポラロイド写真に写った謎を紐解き、道具を手に入れ、このループから抜け出すことはできるのか?

不気味で奇妙な雰囲気の漂う街を縦横無尽に駆け回りつつ、自分で作ったチャートで2日間を繰り返しましょう。

◆『THRESHOLD』

閉鎖的な空気が漂う検問所で不条理な仕事を続ける本作。走る列車の速度が遅ければ笛を吹き、スピードを上げるように指示します。プレイヤーであるあなたの仕事はこの山頂の国境検問所で列車を時刻通りに運行させること。しかし、山頂の空気はとても薄いのです。

この高所では息をすることすらままならず、列車へとホイッスルを吹けばあっという間に酸欠になってしまいます。仕事をこなして得られる券を利用してガラス製の酸素ボンベを手に入れましょう。酸素ボンベを噛み砕き、口の中を血まみれにしながら仕事を全うしてください。

1回の周回は1時間程度ですが、マルチエンドなので総プレイ時間は5~7時間ほどになります。ホラーゲームというには恐怖演出がなく、まさに奇妙としか言いようのない世界観は独特のプレイ感を感じさせてくれることでしょう。死にたくなければ仕事をするしかないのはまるで現代社会の縮図のようですね。

◆『RATSHAKER』

ホラーゲームの本作。プレイヤーの手に握られているのはネズミ。何をするにも手のネズミを振り、首を絞めて叫び声をあげさせることによってギミックを作動させます。正直、出オチ的なゲームに見えますがストーリーが想像以上に重厚でプレイ後には様々な考察や解説、レビューを読み漁ってしまうほどです。

今回紹介している他の作品に比べブラックジョークや、やや露悪的な表現が多いので人を選ぶ作品ではありますが、必ず印象に強く残るゲーム体験を味わえる作品でした。ジャンプスケアは無いものの生理的嫌悪感を煽るような描写があり、精神的ホラーとして大変クオリティの高いものになっています。

ゲームの元になったのは2020年ごろにFacebookなどを中心に流行した一種のミームFat Rat Being Grabbedであると推察されます。元ネタを知った上だとより出オチ感が増しますね。

ネズミを振るというインパクトに押されることなかれ。悪夢のような世界を進むのにネズミのお供はいかがでしょうか。

◆『Squirrel Stapler』

死んだ妻を蘇らせる方法は一つ。山に赴いてリスを狩り、妻の死体にリスの死体をホチキス留めすること。続けていれば5日後に“神”が来る。不条理で不可解な理屈のもとに、FPSとホラーゲームをミックスして作られた本作。

リスにも多様な種類がおり、普通のリスから頭が2個あるリス、人の身長を超えるほどの大きなリスからクマのような見た目をしたこちらを襲うリスまで幅広いリスが存在します。MAPに散らばったドキュメントなどから真理に至りましょう。

クマサイズのリス

公式日本語対応はしていませんが、有志の作成した非常にクオリティの高い日本語訳が用意されています。全実績解除を目指しても4時間程度のゲームプレイになっています。神が来る5日後に備えて、リスを狩り続けましょう。


以上、奇妙なローポリゲーム6選でした。どのゲームも独特の世界観を持っているので、不条理な世界にゆっくり浸かりながら年末年始を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ライター:さかな_,編集:みお


ライター/インターネットおしゃべり魚類 さかな_

2004年生まれ。趣味が高じて2021年からTwtichで配信活動を開始。雑談とインディーゲームを中心にインターネット上に醜態を晒し続けている。リミナルスペースとウォーキングシミュが三度の飯より好き。積みゲー消化が一生終わらない。

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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