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スイッチの携帯モードを大画面化するモバイルディスプレイ「UP-Switch」を試用!レトロアーケードゲームとの相性は抜群

新たな遊び方の選択肢となるのか……レトロアーケードゲームで気になるガジェットを体感してみました。

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スイッチの携帯モードを大画面化するモバイルディスプレイ「UP-Switch」を試用!レトロアーケードゲームとの相性は抜群
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GREEN FUNDINGにて「UP-Switch」という製品のクラウドファンディングが進行しています。これはニンテンドースイッチを筐体内部に組み込むことで、画面を拡張できるという新機軸のガジェット。11.6インチFull HDで、大画面化しながらスイッチ用ゲームを携帯モードでプレイできます。

本稿では、この「UP-Switch」サンプル版の試用レポートを紹介。スイッチの遊び方の新たな選択肢となり得るのか、実際のプレイ感を調査しました。

ニンテンドースイッチをより大画面でプレイ!

筆者はニンテンドースイッチを2台所有しています。ひとりでプレイするときはニンテンドースイッチライト、2人以上で楽しむときは有機EL版スイッチという感じで使い分けをしていますが、「大画面でプレイしたほうが楽しいゲーム」を外出先でやりたい……という願望は無きにしも非ず。このニーズにうまくマッチしたのが「Up-Switch」だったのです。

冒頭に書いたように、「UP-Switch」の画面サイズは本家スイッチのそれを大きく上回ります。仕組みとしては「UP-Switch」にスイッチ本体画面を挿入し、さらに両端にJoy-Conを挿し込むものです。考えようによっては、「UP-Switch」の中に常時スイッチを入れっぱなしにする……という使い方もアリかもしれません。なお「UP-Switch」にはHDMIインプット端子も内蔵されています。スイッチ以外の各種ゲーム機の映像を反映させることも可能です。

思い出のハチャメチャ三国志ベルトスクロールアクションからトライ

「UP-Switch」の内部にスイッチを収納し、両端にコントローラーを設置し、プレイ開始。筆者が真っ先に選択したタイトルは『カプコンアーケードスタジアム』に収録されている『天地を喰らうII 赤壁の戦い』です。

このゲームには並々ならぬ思い入れがあります。筆者が小学生の頃、『天地を喰らうII』はゲームセンターの中心的存在でした。題材は三国志ですが、ゲーム内容は「魏の曹操を討ち取って蜀漢の中国統一を実現させる」という、史実無視の展開です。冒頭、魏の軍勢100万人が蜀に攻めてきたという報告が舞い込んできますが、軍師諸葛亮孔明は「ご安心ください。既に作戦を練ってあります」と余裕綽々。そして5人の武将からひとりを選択するように指示を出します。てか、敵の軍勢100万人に対してこちらはたった5人……無謀もいいところだ!

ところが、この5人が異様に強いのも『天地を喰らうII』の大きな特徴です。特に関羽と張飛は、素手で敵兵を捻じ伏せます。プロレス技を駆使し、パンチ1発で敵の身体をバラバラにしてしまう豪快さは、なんとも形容しがたい快感を覚えてしまいます。

このゲームは、当時普及していたスーパーファミコンには移植されませんでした。従って小学生の筆者は、『天地を喰らうII』をプレイするためだけになけなしの小遣いを握り締めてゲームセンターへ足を運んでいました。

時代が進み、スイッチでいつでも『天地を喰らうII』をプレイできるようになったとき、筆者はどういうわけか物足りなさを感じてしまいました。そう、このゲームは大画面でプレイしてこそ盛り上がるのです。スイッチをテレビに接続すればよりアーケードに近い感覚で遊ぶことができますが、さすがにテレビを担いで外出するわけにもいきません。つまり筆者は「外出先でアーケードタイトルの臨場感を味わえるガジェット」を望んでいたというわけです。

写真ではなかなか伝わらないかもしれませんが、やはりアーケードのベルトスクロールアクションは大画面でやるのが一番!迫力や没入感に大きな差があります。

脳筋市長も大画面で!

このレビュー記事を書くに当たって、他ジャンルのゲームも複数プレイしてみました。しかし結論を言えば、「UP-Switch」は往年のアーケードタイトルやファミコンおよびスーファミ時代のレトロゲームと非常に好相性。この製品の付加価値はそこにある! と確信するに至りました。なにしろ、『天地を喰らうII』のプレイだけで丸一日潰していたくらいですから……。

昔のゲームは、どの家にも必ずあった「テレビ」でプレイすることを前提に作られています。それを現代のデバイスに合わせて無理やり小さくすると、どうしても見づらくなってしまうのです。そこで「UP-Switch」を使えばテレビ並の大画面……とはいかないまでも、それに極力近い「迫力のあるプレイ感」を楽しめます。

『天地を喰らうII』と肩を並べるベルトスクロールアクションの名作『ファイナルファイト』もプレイしてみました。選択するキャラは、もちろんマイク・ハガー市長。都市の治安と有権者の清き一票のため、上半身裸で犯罪組織に立ち向かいます。次の選挙もハガーをよろしく!

『ファイナルファイト』を外出先のカフェでプレイすれば、きっと周囲の視線を集めてしまうことでしょう。もちろん「何これおもしろそう!」と物語っている視線です。コミュニケーション能力の高い人であれば、そこから交流を生み出すこともできるかもしれません。

レトロゲームとの相性は抜群!

最後にプレイするのは『ドンキーコング』。こちらも同じくレトロゲームかつドット絵のため、小さい画面では非常に見づらく、携帯モードでは遊びやすさを損なうタイトルです。

しかし「UP-Switch」のような広々とした画面でプレイすれば、ジャンプのタイミングもきっちり見極められるように。ああ、やっぱり大画面でプレイするレトロゲームはいい……!子供の頃の記憶が蘇ってくるようです。

テレビでプレイすることを前提としたタイトルを携帯モードで遊べる、なおかつ迫力のあるプレイも楽しめるという、ちょうどよいバランス感を与えてくれる「Switch-Up」。ただしこの製品はタッチスクリーンではないため、タッチ操作を前提とするゲームには不向きです。それを考慮すると、やはりこの製品は「レトロゲームを大画面で楽しむ」という使い方に適しています。

クラウドファンディング終了直前のご紹介となりましたが、「UP-Switch」は5月21日までGREENFUNDINGで出資を受け付けています。5月20日時点では3万3,800円からの出資枠が残っていますが、一般販売予定額はそれよりも数千円高くなってしまうとのことです。詳細はGREEN FUNDINGからご確認ください。


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《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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