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国家も一族も繁栄させろ!歴史4Xストラテジー『Old World』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

今回は、自分の王朝を何代にも渡って育て上げる歴史4Xストラテジーゲーム『Old World』をお届けします。

連載・特集 プレイレポート
国家も一族も繁栄させろ!歴史4Xストラテジー『Old World』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
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デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回は、自分の王朝を何代にも渡って育て上げる歴史4Xストラテジーゲーム『Old World』をお届けします。

本作はMohawk Gamesが開発し、Hooded Horseによって2022年5月19日にSteam/GOGで配信されました(Epic Gamesストアでは、2021年7月2日に配信)。本作を6月1日までに購入すれば、DLC「Heroes of the Aegean」も無料で付いてきます。

4Xゲームで有名な作品と言えば『シヴィライゼーション』(以降『CIV』)シリーズですが、本作はその中でも特に評価の高い『CIV4』のリードデザイナーを務めたSoren Johnson氏が開発チームを率いています。

本作の内容ですが、古代の地中海地域を舞台に、ギリシャ・ペルシャ・ローマなどの国家が戦う4X戦略ゲームです。『CIV』シリーズとの違いですが、本作は実際の歴史寄りの内容になっており、時代も古代に焦点を当てています。また君主が子を作り、その子が王位を継承するという、『Crusader Kings』(以降『CK』)シリーズのような「一族の繁栄」を楽しむ内容にもなっています。一体どんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!

命令書の数だけ行動可能!

本作は英語のみのサポートですが、6月中に日本語を含む6カ国語のサポートが追加されます。現時点でも、ベータ版では日本語サポートがされています。ベータ版にする方法ですが、Steamのライブラリで本作のゲーム名を右クリックし、「プロパティ」を選択。「ベータ」タブから、「なし」を「testing branch」に切り替えてください。あとはゲームを起動させ、タイトル画面の「オプション」から言語を日本語に変更すればOKです。

ゲームには「シングルプレイ」「マルチプレイ」以外にチュートリアルもあります。一部翻訳されていない部分もありますが、チュートリアル内のテキストは問題ありません。とりあえずチュートリアルから見ていきましょう。

チュートリアルスタート!パッと見た感じ、『CIV6』っぽいですね。ただ大きな違いがあって、本作では命令書の数しかユニットを動かせません。例えば命令書が3枚あったとしたら、「3ユニットを動かす」もしくは「1ユニットを3回動かす」といった柔軟な命令が出せます。逆に、ユニットを大量に所持していても、命令書が足りないと、「全軍で一気に攻め込む」というのが難しくなります。

ユニットには「疲労度」があり、それを超えたら命令書が残っていても動かせなくなります。例えば画像のユニット「斥候」は、4回まで命令を受け付けられます。回数を超えると行動終了。画面左下の「年を終了」から次のターンに進めます。

鉱石を発見しました。斥候兵を鉱石の上まで移動させ、画面左中央の「鉱石を収穫」をクリックでゲット可能。自動獲得ではなく、しかも命令書を消費します。本作では何かアクションをするたびに、命令書が消費される仕様です。この「命令書システム」が『CIV』シリーズとの差別化であり、本作の肝とも言える部分でしょう。

本作の戦闘ですが、『CIV』と同じで、攻撃範囲内に敵がいれば攻撃を仕掛けられます。命令書と疲労度が足りていれば、「遠くから駆け付けて一撃を加える」ことも可能。奇襲を仕掛けやすいシステムですね。ただし命令書の数にかかわらず、攻撃は1回のみです。

都市を育てよう!

それでは「入植者」ユニットを使って都市を建設しましょう。『CIV』シリーズとの違いですが、建設時に「どの氏族の都市を造るか」を選べます。ここでは4つの氏族があり、「軍事に優れている」「科学力を多く産出する」など、それぞれ特徴があります。ゲームをどう進めていくかで、氏族(=都市の方針)を決めていくと良いでしょう。今回は科学に優れた氏族を選択。

技術研究ですが、『CIV』シリーズとは違い、山札からランダムで配られたカードを選ぶ形になっています。選ばれなかったカードは捨て札へ。山札が無くなったら、捨て札がシャッフルされ、また山札に戻るという、ローグライクカードゲームのようなシステムですね。選ばなかったカードはしばらく手に入らなくなるので、何を取るかはよく考えた方が良いでしょう。技術ツリーの全体図も確認できます。

食料増加は人口増加にもつながります。都市の食料生産量を上げるため、「労働者」ユニットで「農場」を造りましょう。建設を行っている期間は、命令書が毎ターン消費されます。

戦闘ユニットは、一定の経験値を得ると、レベルアップができます。レベルアップ時には、新たな特性を付けることが可能。またユニットに対して「将官」を任命することで、追加ボーナスを付与できます。今回は、国家の創始者であるフィリポ(画像左下の人物)を将官に任命しました。

マップの探索していない場所は、「戦場の霧」によって覆われています。斥候兵などを送って、まずは周辺の探索が必要ですね。ちなみに斥候兵は、木のマスに止まるとステルス状態となり、敵に発見されなくなります。地形を上手く利用することで、探索をスムーズに進められます。

農場が完成したので、次は鉱石を産出するマスで「鉱山」を造ります。戦闘ユニットの生産には鉄が必要なので、軍事力増強のためにもできるだけ急ぎたいところ。

都市をクリックすることで、ユニットが生産できます。生産にはターン数がかかりますので、何が必要なのかを良く考えましょう。また「祝祭」や「オリンピック大会」なども開催でき、国家にボーナスやメリットをもたらします。

国家の繁栄を目指して!

政権」の研究が終わりました。デッキから新たなカードがドローされ、また1枚選択しなければなりません。カードは研究だけでなく、「石材+2000」や「無料入植者」などのボーナスカードも入っています。これらは選択してもしなくても、登場後にはデッキから削除されます。現在使用しているギリシャは、最初から「演劇」の技術を持っており、「無料入植者」カードを利用できます。新都市建設のために早速利用しましょう。

本作が「『CK』シリーズと『CIV』シリーズを合わせた作品」と言われている所以は、王位を引き継いでいく「継承システム」です。本作ではそれぞれの人物に年齢があり、亡くなると新たな継承者が王となります。できるだけ有能な子や親族を後継者にしたいところですが、国家には相続法があり、ギリシャでは「長子相続」になっています。他の者に継がせたい場合は、「都市力」を消費して法律を変更しなければなりません。『CK』シリーズをプレイしたことがあれば、このシステムにはすぐ馴染めるとは思います。

本作には人物同士の関係もあります。現在、妻のオリュンピアス女王からの評価は-20と、仲があまりよろしくない様子。「影響力」を行使して、関係改善を図ってみましょう。関係が良くなれば、様々なボーナスが得られます。ちなみに離婚も可能。こういう泥臭い人間関係があるのも、本作の特徴と言えるでしょう。

妻への影響力行使をした結果、評価は+20に。しかし息子のアレクサンドロス王子からの評価は-20と、こちらも仲が悪い。とにかく家族仲を何とかしたいところ。家族以外にも、都市を支配する氏族や、他国の人物との関係もあります。

影響力行使でアレクサンドロス王子とも仲良くなったものの、王子は堕落した日々を送っており、能力の「規律」にマイナス修正が入りました。人物イベントもあるなど、『CK』シリーズのような展開になってきましたね。

神殿を完成させ、ギリシャ多神教を創設。ただし多神教は、国内に広めることはできますが、国外布教は不可。布教するためには、ユダヤ教・ゾロアスター教・キリスト教・マニ教といった、4大世界宗教を創設する必要があります。

宗教の指導者として、氏族のチロニスという女性が選ばれました。彼女を通して、妻のオリュンピアス女王をギリシャ多神教に改宗させましょう。人物を選んで改宗コマンドを実行した結果、見事成功!

本作では跡継ぎがいなくなると国家運営が継続できないため、ゲームオーバーになります。今の内から息子のアレクサンドロス王子を結婚させ、孫を作っておきましょう。氏族のアルゲアス家に婚姻の申し出をしたところ、2人の女性が応じてくれました。条件が良さそうな、ディオナッサという女性を選択。

本作の勝利条件ですが、「10個の野望を達成させる」ことです。野望の内容は「〇〇を造れ」や「〇〇を〇個集めろ」など様々なので、自分の国家にとって達成しやすい物を選ぶのが良いでしょう。他にも、「一定以上の勝利点を獲得」「他の国家をすべて滅ぼす」といった勝利条件もあります。勝利条件が達成できず、最大ターンが終わった場合、その時点でもっとも勝利点が高い国家の勝ちとなります。

世界記念物「信託神殿」の建設を開始。『CIV』シリーズで言うところの世界遺産ですね。コストと時間のかかる、国家の一大事業です。完成させると勝利点やボーナスが得られます。

とうとうフィリポ王が亡くなり、息子のアレクサンドロスが後継者に。親が達成できなかった野望は、ターン制限付きで子に引き継がれます。アレクサンドロスは結婚していますが、子はまだ2歳ですね。果たして王国を存続させることができるのか。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

カジュアルながらも野心的な歴史4Xゲーム!

本作は一見『CIV』シリーズに見えますが、人間関係によるイベントが起こったり、後継者や宮臣を決めたりなど、ゲーム展開としては『CK』シリーズに近い物があります。ゲームシステム自体は『CIV』シリーズのカジュアルさがありますので、「『CK』シリーズは面白そうだけど難しそう」という方にもオススメできるとは思います。研究も、ドローしたカードから1枚選ぶなど、ゲームとしての取っ付きやすさがありますね。

現在、使用できる国家は7つ(DLC「Heroes of the Aegean」で+1国家)で多くはありませんが、今後のDLCで新国家や新イベントなどの追加が期待できるかと思います。現時点でも日本語でプレイできますので、「『CIV』シリーズも『CK』シリーズも好き」という方は、ぜひ本作を試してみてください。

製品情報

『Old World』
開発・販売:Mohawk Games、Hooded Horse
対象OS:Windows、MacOS、Linux
通常価格: 4,980円
サポート言語:英語(6月中に日本語、フランス語、スペイン語など6カ国語追加)
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/597180/Old_World/

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter


《渡辺仙州》
渡辺仙州

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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