
Game*Sparkで日々紹介される採れたての注目Steamインディーゲームたち。
その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないでしょうか?そこで、そんなゲームの中から1本をピックアップして紹介するのがこの企画「しぼりたて!特選Steamプレイレポ」。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。
今回取り上げるのは、「定番のオープンワールドRPG」「多岐にわたるスキルビルド」などが魅力の『Gedonia』です。
『Gedonia』とは?
本作は、2020年6月2日から早期アクセスを開始し、2022年10月14日に正式リリースされたオープンワールドRPGです。インディーデベロッパーのKazakov Oleg氏がたった1人で開発を務め、開発期間3年半でゲームの大部分を完成させました。
クラシックスタイルのオープンワールドRPGにインスパイアされて開発された本作は、開発者の望む要素がすべて詰め込まれており、広大なGedoniaの世界を、旅人や戦士、暗殺者、工芸家など様々な職業になって冒険していきます。個人開発ながらそのクオリティは高く、メインストーリーやサイドストーリー、ダンジョン攻略、スキルビルド、建築などさまざまな要素が現在までに実装されています。

当初は「ひとりで巨大なオープンワールドRPGを作るなんて無理だ」「正気を失ったんだな」といったことを周囲から言われていたとのことですが、「今ここに至るまで、私は完全に独りではなかった。助けを必要とするタスクはあったし、そしてもちろん、コミュニティなしには成し遂げられなかった」と理由が続けられ、世界中からたくさんのサポートを受けられたのは幸運だと感謝が述べられています。そんな汗と努力の結晶である本作は、いったい何が魅力的なのかさっそく紹介していきましょう!
ステキポインツその1!「これぞ定番のオープンワールドRPG」
近年は技術の進化とともに数多くのオープンワールドゲームが登場しています。本作はそんな中でも、オープンワールドの地位を確立したクラシックタイトルにインスパイアされ、これぞオープンワールドといった要素が多数盛り込まれています。


ゲームは簡単なキャラクタークリエイトから始まり、村で簡単な説明を受け終わったら、あとは何をしようがプレイヤーの自由です。次の村や街を目指したり、世界を駆け回って困ってる人を助けたり、まだ見ぬ強敵に挑んだり、家を建ててただゆっくりと過ごしたりと自分だけのプレイスタイルで楽しめます。



ストーリーはしっかりとイベントシーンまで作りこまれており、なんとボイス付き(英語)です。しかし、オープンワールドと言えば寄り道がしたくなるもの。本作の各地にはダンジョンやエリアボス、ワールドイベントなどが用意されており、中でもサイドクエストの多さには驚きました。サイドクエストには簡単なイベントシーンも用意されており、意外な展開に発展することもあります。



何も真新しいコンテンツなどは本作にはありませんが、「こういうのでいいんだよ」と納得できるようなものを数多く見つけることができます。草原の道を通ると草花が揺れ、町のNPCとは会話でき、酒場では酒が飲める。そんな当たり前の要素が本作には備わっており、開発者のこだわりがしっかりと感じ取れます。



ステキポインツその2!「多岐にわたるスキルビルド」
オープンワールドの生活ではなりたい自分になること、つまりロールプレイが没入感を深め、重要な要素のひとつとなります。本作では、戦闘や新しい場所の発見、クエストの完了などで経験値が上昇し、レベルアップ時に獲得したスキルポイントを振り分けることででなりたいスタイルを目指していきます。

スキルは全部で19種類。さらにそのひとつひとつの中にスキルツリーが存在します。



近接スキルのみを盛って戦士を目指したり、闇の魔術を習得してモンスターを召喚したり、話術を鍛えてカリスマ的リーダーになったり、あるいは工芸家になって自分の作品で生計を立てたり、選択次第でさまざまなファンタジーライフを送れます。
たった1人で開発された『Gedonia』はグラフィックが良いわけでもなく、モーションやモデルにはチープさを感じますが、オープンワールドRPGにあったらいいなと思う要素がたくさん詰め込まれた開発者の力作でした。

細かいバグや不具合はまだありますが、今後もアップデートは続けていくとし、巨大な新エリアの追加も予定されています。


本作にはオープンワールドを旅するメインモードの他にも、ひたすらダンジョンに挑戦するモードや好きな装備とスキルでビルドテストができるモードも用意されています。さらに、Steamワークショップにも対応しており、ユーザーが手掛けた数々のModが配信されています。日本語は実装されていませんがそれでも充分楽しめる作品となっていますので、気になる方は是非遊んでみてはいかがでしょうか。